zu さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
バケモノと言うよりは「鳥獣戯画」かなw
作品紹介(あらすじ)
人間界[渋谷]とバケモノ界[渋天街]。
交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。
その偶然の出会いが、想像を超えた冒険のはじまりだった―(公式サイトより)
気になっていた作品だったので、公開前に2回の先行視聴の観てレビューを書いてくれた、offingbookさんとおみやさんのレビューを読んで、これは観ておかないと思い仕事が早めに終ったので、TOHOシネマズのレイトショーで観てきましたが、平日のこの時間でも、観客が40人くらいは居たのにはちょっと驚きました!
「サマーウォーズ」、「おおかみこどもの雨と雪」に続く細田守監督による長編オリジナル作品だったので、キャラデザ的には、あ~細田守監督らしい、愛着の持てる作画で、「タイトル」に使ったように「バケモノ=動物がモチーフ」なのでバケモノと言うよりも、(恐ろしいとか怖い感じが無い)妖怪に近いと感じました!
それと、人間界の舞台が渋谷周辺になってるんですが、背景の再現率が物凄く丁寧に書かれていたのには凄いなぁw
特に九太(きゅうた)/蓮(れん)と熊徹(くまてつ)が、初めて出会った線路下の地下道などは、あっ!そのままじゃんって感じだったなぁw
駅前のスクランブル交差点、道玄坂、センター街などにあるお店の店名がそのまま書かれてたりしてww
物語の内容的にも、「サマーウォーズ」「おおかみこども」で描かれていた「人と家族の絆、自分と周りの人達との繋つながり」と「人は誰でも心の中に闇を抱えていて、その闇とどうやって折り合いをつけているのか」がテーマになっていたのではないのかと…
話の展開も、所々に伏線がありますが、付喪神とか猪王山「いおうぜんの長男の一郎彦(いちろうひこ」とかもわかりやすく回収されているので、たのしむことが出きるとおもいますよ!(ただ、こうなるのかな?は予想出来てしまうのが、ちょっと残念)
あと、物語のはじめの方から、出てきていた「チコ」九太(蓮)と渋谷の路地裏で出会った毛玉の不思議な生物。
楓と同様、「九太」心の支えになってたけど、九太(蓮)が悩み、立ち止まった時には、お母さんの姿で、助言をしていたので、個人的には、お母さんの生まれ変わりだったのかな!
ただ、声の出演で、熊徹(くまてつ)役所広司さん、ヒロインの楓(かえで) 広瀬すずさん、百秋坊(ひゃくしゅうぼう)リリー・フランキーさん、宗師(そうし)津川雅彦さんは良かったのですが、主人公の九太(きゅうた)/蓮(れん)(青年期)の染谷将太さんが今ひとつ合ってなかったと言うか、舌足らずな感じのセリフに違和感があったなぁ!
壊れた時の一郎彦(いちろうひこの青年期)宮野真守さんは、やっぱり、上手いよなぁw 美味しいところを持っていった感じww
全体的には、音響、BGM、主題歌、背景描写がとても良く、楽しめた作品でした(^^♪
余談ですw
開演前の予告で「心が叫びたがってるんだ」予告を「あの花」のメンマにさせるのは、反則だ~ww
あんな予告を見せられたら、気になって仕方がないじゃん( ;・∀・)
公開が始まったら、観に行くしかないよなぁ゚・*:.。. .。.:*・( ´∀`)