あにめじさん さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
初、ショタ作品的な
手塚治虫原作のアニメ作品。ただし、原作漫画とアニメ版ではラストが大幅に違う。
双方ともそれなりに納得できる仕上がりの最終回だが、漫画版は当時の手塚治虫によくあるパターン的なものを感じた。
またアニメの回数が進むにつれて、女性ファンが急増し、スタジオに押しかける事もあったそうだ。蛇足だが、漫画家の高橋葉介氏(夢幻紳士など執筆)の妻もその一人だったそうだ。
以下、ラスト付近の感想。
{netabare}
漫画版では敵の親玉ポセイドンは決して殺せない(死なない)ため、過去のポセイドン王が延々と存在する。まずこれが怖い。
決して死なないってどうするのよ的な。
対するトリトンは結婚し、卵生(!!)で子供を七人もうける。長男ブルーに後を託し、トリトンはポセイドン王たち都とも二ロケットで宇宙に飛んでいく。と言うラスト。
アニメ版では監督の富野由悠季氏らしさのある「敵を皆殺しにしちゃったよ。お前のせいで」的なエンディング。最後に「そしてまた少年は旅立つ」というナレーションが入って終わる。
詳しい解説は他の方に譲るとして、子供心に何ともいえない後味の悪さを残す終わり方だった。
敵だ、やっつけなくちゃ、と思っていたポセイドン族がトリトン族のせいで全滅、しかも主人公が悪いなんて・・・
でも葛藤などの演出は一見の価値有り。
{/netabare}