血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あいよ
頭空っぽにして見れるアニメなんだろうなぁと思ったら、なかなか想像以上にシンプルな作品でした。
早い話が不良のどつき合いだ。それのみに一点集中してひたすら暑苦しい話に仕上がっている。
気に入らない事があったら殴る! 目の前に壁が立ち塞がったらブッ壊す!
言葉と拳で殴りあうカズマと劉鳳が見てて飽きない。
っていうかこいつらよくやるなァホント。
しょーもない些細な事でもいがみ合ったり殴りあったりしているライバルはよく見るけど、この反発が互いの信念に基づいたもので、そこから一歩も引かないという強さが見られる。芯がある。そこがこのアニメの良さだと思う。
また、台詞選びのセンスの良さもこのアニメのいい所だ。
カズマの荒々しい言動や、劉鳳の自分流の正義で筋を通す時、他にもクーガーの早口など、名言たる言葉がボロボロとあふれ出てくる。これが実に憎い。
ちなみに一番気に入ってる話は19話で、タイトルはその1シーンの一言。
中でもお気に入りの名言がこれ。
{netabare}
「まったくよ、この俺が迷うなんてのは、笑っちまうよな、君島。
俺とつるんでるやつは痛い目を見るのさ。
お前のように。あいつのように。
だったらよ、何も背負わない方がいい。
あいつの側にいない方が、あいつのためになる。
ふっふっふっふっふ…そんなこと考えていたんだぜ、この俺が!
けどよ、そいつは逃げだ。ちっとも前に進んじゃいねえ。
ああそうだ、こうと決めたら迷わねぇ!
欲しいものは奪う!
俺と関わりあったやつには悪いが、腹くくってもらう。
わがままかい。わがままだな。
そうだよなぁ!さあ進むぜ!」
{/netabare}
保志さんの演技力の良さも加わって実にかっこいい。漢の生き様って奴をここまで熱くバカ(褒め言葉)らしく突き抜けて描いた作品も中々ないだろう。
Gガンダムに比肩し得る熱血作品だと思うので、評価はかなり高め。
キャラの点数がちょっと落ちてるのは、女性キャラの個性が少し弱いかなと思ったため。
かなみとみもりは守られっぱなしって感じだしなぁ…。シェリスやあやせは魅力的でいいと思うんだけど。{netabare}これは二人が死んだキャラだからそのせいで印象良くなってるだけかもしれないけど。{/netabare}