N0TT0N さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
プラマイゼロ。
※ちょっと否定的な表現が多めのレビューになってます。
1期からの総評になりますが、最後まで楽しめました。
というのとはちょっと違う感覚が残りました。
たぶん、「最後までプロットの巧さに釣られました。」と言う方が的を射てるかもしれません。
このアニメにハマったキッカケは「圧倒的不利な状況を冷静な判断と分析で打開していく。」だったんですが、見ていると、思ったより不利な状況ではないようでした。
そして、攻防がそこまで一進一退じゃなかった。個人的な印象では、膠着状態、終始不利なのか有利なのか解りにくい状態だったように感じました。
仮にどちらかが圧倒的に有利な状況だったとしても、精神的に追い詰められた感があまりないから、この戦いに絶対勝たないといけない!みたいな緊迫感が希薄な印象だった。
あと、世界と世界の対立を個人対個人に集約して描く場合、「地球を背負っている。」とか、「ヴァース帝国を背負っている。」みたいな重みが感じられれば戦いに緊迫感が生まれると思うんだけど、それがほとんど感じられなかった。
状況的にはかなり世界の命運を握っているのに個人以上のものがほとんど感じられなかった。
もっと言うと個人の想いもそこまで‥という感じ。
そして、戦闘中の火星騎士の思い上がりが(まあ、テンプレ的ではあるけど)結構残念な感じで、逆に地球側は戦争状態やそれに伴う被害に対する感情がクールすぎた。
もしかすると鞠戸大尉や火星人のライエが戦時の感情を代弁するキャラだったのかもしれないけど、そこまで効果は無かったのかなという印象でした。
自分が見たい部分はことごとくサラッと描かれていたんだけど、それでも「次、どうなるんだろ?」と思わせる演出は凄かったのでそこに引っ張られた感じだったと思います。
確かに、最初の3話までのようにいろいろ光る部分は多かったけど、なにか視るポイントを絞れてない感じもあった。
で、結果的には中間くらいの凡庸な印象に止まってしまったのかな?という気がします。
期待が大きかっただけに、そういう想いが残るもったいない作品でした。