どらむろ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2期。蜀陣営台頭と超人バトル寄りにシフト、三国志活かしたストーリーも中々
「闘士」と呼ばれる、三国志の武将の名前と魂を受け継ぐ高校生たちが覇権を賭けてバトルする、一騎当千シリーズの第2作です。
1期を先に視聴した方が良いのですが、作風ガラリと変わってて、実は2期から先に視聴しても問題ない気もします。
1期に比べて2期は、コメディーやラブコメ要素減ってシリアスな三国志になぞらえた展開中心な事、バトルがリアル路線の格闘技から謎パワー全開の異能バトルにシフトした事、エロ面では規制強化されるも作画は向上している事など。
関羽雲長を中心に蜀陣営が台頭、ドジっ娘劉備やロリっ娘孔明の可愛さが見所、でしょうか。
{netabare} 『物語』
今回から「成都学園」の劉備玄徳たち蜀陣営が物語に絡んできて、本格的に三国志展開に。
相変わらず「武将のロシアンルーレット」が著しい。
当たりキャラは美少女かイケメン、ハズレキャラはカマセ…
バトル面では1期は結構リアル路線の格闘技バトルなのに対し、2期からは超人バトル路線が鮮明に。
ド派手なバトルは1期よりも燃えますが、戦闘シーンはやや大味になった感も。
格闘作品としては些か大味ですが、バトルアニメとしてはこの路線の方が良いのかも。
格闘技よりも暗器とか飛び道具や武器使う闘士も増え、ちょっと忍者バトルっぽい。
本シリーズのテーマは「千八百年前の三国志の武将の魂と運命」を背負わされた高校生たちが「三国志に沿った展開になりつつも運命に抗う」
やはり原典である三国志演義を読んでいる方が面白味を感じられます。
三国の頭首である劉備、曹操、そして孫策の三人よりも、彼女たちを慕うあるいは担ぐ者たちの暗躍や奔走の方がストーリーのメインな感じ。
三国頭首は「龍の魂で覚醒すると強大だが、力に飲まれると命削られたり自我失ったり」するので、その運命を阻止したい者たちが頑張る展開に。
その過程で三国志演義に則った展開やエピソード発生していく辺りが見所です。
成都学園は桃園三兄弟(姉妹かw)の絆、許昌学院は曹操と夏候惇と郭嘉の友情が良い感じ。
南陽陣営も孫策を助けようと奔走する呂蒙らの頑張りが見所。
「関羽が曹操に降った事もある」原典通りな展開は、上手いな~と思った。
前シリーズボスの董卓亡き後、原典通りに許昌学園の曹操陣営が大勢力、袁紹陣営が完全にカマセで話は一気に赤壁まで…
1期よりも謀略増えていて各陣営(の軍師が)画策しますが、特に孔明ちゃんカワイイ顔してエゲツない!
相変わらず人死にが出る殺伐さは変わらず。でも思い切って策謀巡らしている為か、1期よりも許せる気がするのは不思議。
1期はどうしてもお気楽なコメディー風味とのギャップを感じてしまったので。
総じて2期は
成都学園陣営の闘士たちを掘り下げている
超人バトル路線にシフト
大味ながらユニークな三国志解釈が面白い
終盤はメイン主人公・孫策伯符も活躍してひとまず決着。
三国志知ってる事前提なのと、展開が大味ではありますが、1期よりも面白かったです。
『作画』
1期より規制が厳しくなったものの、作画自体は向上してます。
ちゃんとあざとく服破れるので、エロさ的には十分かと。
当たり外れありますが、当たりキャラは本当に可愛いですね。
1期よりも格闘技の繊細さが大味になった分、超人バトルとしては派手に。
『声優』
関羽雲長の生天目仁美さんのクールビューティーがステキ。
劉備玄徳の真堂圭さんはあざと過ぎるくらいの萌え演技がステキ。
張飛益徳の茅原実里さんはややぎこちないかも。
孔明ちゃんの門脇舞以さんが可愛かった。
浅野真澄さんは前回より演技向上しているような。
森久保さんに代わり左慈を務める遊佐浩二さんも中々。
『音楽』
OP「HEART&SOUL」がちゃんと主題に沿っていて前作OPよりは好き。
『キャラ』
武将の当たりハズレが激しい…
夏侯淵が美少女なのは主力級だから当然として、胡車児が美少女なのが意外(原典じゃ雑魚武将なのに)。
袁紹ェ…。
原作の武将の世代と、本作闘士の学年を対応させてるのは上手いです。
(孔明ちゃんとか司馬懿くんとか、下の世代は中学生)
成都学園が躍進、劉備が平和主義なポンコツドジっ娘、なるほど~あざといですねぇ。
決意固めてからは頭首らしい、三頭首で一番成長してました。
関羽雲長がクールビューティーでカッコイイ。なるほどこれは人気実力ともに最強格ですな。
張飛はこの時点ではまだ弱いです。
孔明ちゃんが幼女!(中学生だけど…)
しかし{netabare} 弟子の馬謖ちゃんを使って郭嘉暗殺、甘寧に罪なすりつけて許昌の恨みを南陽に、漁夫の利狙い{/netabare}可愛い顔して、汚ねえ!
悪の黒幕っぽい司馬懿君より、よっぽどやってる事が汚い!
終盤の舌戦で司馬懿をやりこめて「ぐぬぬ…」させちゃう孔明ちゃん可愛い。
原典だと周瑜をやり込めそうだが、今作も周瑜は影が薄いですねぇ。
許昌陣営は曹操派は無骨に運命に翻弄された感じ。
司馬懿が黒幕として頑張ってましたが、孔明ちゃんが一枚上手ですねぇ。
結局真ラスボスのカマセな印象が。
メイン主人公な孫策は今回あまり目立たないが最後おいしい所持って行った。
…やはりキャラ豊富な分、盛り上がる要素満点です。
当たりハズレはありますけど。{/netabare}