Salyuとロック さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態：観終わった
高速回転するコンパスの針を目で追い続けるために
これから視聴する人達に恐れ多くも忠告を。（こんな昔のアニメいまさら見たこともない私みたいなヤツのほうが稀かもしれなry）
「コンパスに磁石をつけるとぐるぐる回って方向を見失うから気をつけろ」
何を言ってるか分からないかもしれないが、これが率直な感想だ。
要するに、色んなことが波のように押し寄せて、「誰が敵で味方か」みたいな方向性がコロコロ変わるから（下記４参照、閲覧注意）、気付いたときには何が言いたかったのかぼんやりとしか分からないという話だ。
混乱しないように私から助言させてもらうと、
１.テーマは「死」と「生きがい」で合ってると思う。自分たちの生き方を考えさせられる。
２.主要人物は音無、ゆり、天使（橘奏）の３人かな。（日向は親友ポジ）
３.悲惨な経験の末に死を遂げた学生たちの死後の世界で学校生活。でも、学校生活に幸せを感じて人生に納得すると成仏するから、メインキャラはこれに抗う。
４．※こちらは全体の流れをまとめたものなので、面白さが半減するタイプのネタバレです。それでもいいという方だけどうぞ。
{netabare} ①音無は天使と対立関係、ゆり率いる「死んだ世界戦線」に参加。
②副会長騒動で音無と天使は和解、以後協力関係。
③副会長によって音無の記憶復活。ここからみんなを成仏させることが目的に。この考えが周りに伝播してその方向性で最終回へ。 {/netabare}
ここから個人的な感想。
面白かったが、イマイチ。えぐるほどの苦しい局面がない分見やすさはあったが、そのぶん終わったときの満足感もいまひとつといった感じ。何より、テーマはすぐに理解できた一方で、物語の趣旨を掴むのに疲れた（冒頭の発言はそういうこと）。おかげで、この作品の深さが私にはイマイチ伝わりませんでした。
ただ、最終話はよかった。むしろ最終話だけがよかったといっても過言ではないかもしれない。確かに衝撃のラストでした。タグにあった通り。
２回以上観るなら根幹のテーマの深さも分かるかもしれませんが、いかんせんそこまで暇ではないので２週目は断念。
私は低評価ですが、実際好みが分かれるところだと思います。観てから判断してみてもらったほうが早いかもしれません。他の方のレビューを見て判断なさってください。
Ｐ.Ｓ.
{netabare}最終話について
一気にゆるくなりましたね...ってあれ？ほのぼの学園アニメ観に来たはずじゃないぞ！？と突っ込みたくなるくらいですね。
ゆりと打ち解けた奏ちゃん。ハミング可愛かった。マジ天使。こんなかんじのざーさんもいいですね。ゆりちゃんも葛藤がなくなって急に女の子らしくなった感じもまたいいですね。
体育館に並んだ５つのパイプイスで中学の卒業式を想起してしまった。小規模校の卒業式の会場あんな感じですよ。いい思い出なのかどうなのか。
尺余りだとばかり思ってましたが、最後はよくまとめましたね。感動しました。どうして感動せずに観る事ができようか、いやできない！本当によかった！
そんな感じで見てました。完全に蛇足です。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
{/netabare}
