もけもけぽー さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
ひたすら馬鹿だなぁ
政府の「健全な社会にしよう」という方針から、社会からHなコンテンツが綺麗さっぱりと根絶されてしまった未来の日本。
そんな世界で「下ネタ布教」に腐心する高校生たちのお話。
まず個人的なことを書きますと、Hなコンテンツが根絶された社会というのが、もう何十年も前、自分が中学生当時だった頃の環境に似てたんです。社会がという意味ではなく、あくまで自分たちの周囲の狭い世界だけの話ですが。
今みたいにネットで気軽にいかがわしい画像が閲覧できるわけでもなく、クラスメートがどこからか手に入れてきた本やビデオを、周囲にバレないようにこっそり回し見してた時の背徳感や共犯意識みたいなものを思い出しました。
作品では下ネタを口にするだけで犯罪になってしまう社会なので、登場人物はあれこれバレないよう創意工夫しながら、Hで馬鹿な活動に励んでいる様子が描かれています。
そういう馬鹿なことへ異様な熱意を向けている姿が、中学時代の馬鹿で単純でエロかった自分たちに重なって見えて、「こいつら馬鹿だなぁーww」とクスクス笑いながら見ております。
下ネタを扱ってるのでとことん下品な作風なので、見る人を選ぶ…というかこのタイトルとキービジュアルの時点で、嫌いな人は見てないでしょうw
ただ、どうなんだろう…ネタの面白さという部分では、馬鹿っぽさはあって確かに楽しいんだけど、演出がちょっと古くてしつこいように感じました。
例えば登場キャラが下品ワードを口にする時に、「ピー音」ならぬガンショット音で聞こえないようにしているんだけど、コレの使用頻度が高すぎてそこらじゅう修正音だらけというのと、そもそも放送出来ないワードに「ピー音」被せて笑いにする演出というがちょっと古い。
今でも多用してるバラエティ番組もあるといえばあるんだけど、笑いの小道具としては賞味期限切れかなぁ…と感じました。
そのせいか個人的には「面白い」と「寒い」の中間くらいの感想です。馬鹿なノリがなんとなく気に入ったので見ているという感じでしょうか。