なにもない さんの感想・評価
1.4
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
脚本家志望の方はこれを「反面教師」にしましょう
放送前に星海社の太田克史氏が
「アニメの製作現場に興味のある人、とりわけ「脚本家志望者」のひとは本日7/2(木)から放送開始される『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』を騙されたと思ってぜひ録画しておいてください。マストです!」
と自信満々に語ってたので期待して見たのですが・・・
・いまいち感情移入できないキャラたち
忌ブキ(主人公)
いつもウジウジただ流されて行動してばかりの悪い主人公の見本
彼は王を目指してますが、その器量が全く感じられません
エィハ
生い立ちからかネガティブな性格
「私を殺して生贄にして~」と行動も台詞もワンパターン
婁
行動があまりにも自己中、ある登場人物2人が酷い末路になった原因
結局最後は何も報いを受けることなく生き残り
スアロー
上の3人に比べて社交的な性格なのでマシな方ですが
彼の持つ「使用した物が壊れる」呪いがあまりにも矛盾だらけ
他色々なキャラが出て来ますが「ただ出てきただけ」みたいな感じで
ただ立って用語解説や状況説明だけ喋ってたり
あっさり退場していきます。
・単純なのか複雑なのか混乱する竜の契約
友達を生贄にすることで強大な力を発揮する赤竜
これがこの作品の目玉のはずですが
1話:幼馴染を殺して契約完了
2話:友達が目の前で死んでも発動
6話:最近あったばかりの人が友達認定、目の前で死んだけど不発
7話:契約するために目を潰した家来→友達じゃないので不発
9話:ゾンビになった1話の幼馴染をまた殺し、完全に焼却するために発動
最終話:ラスボスの妹相手にエィハを生贄に発動、アッサリ妹殺して終わり、エィハはお供の犬と合体させて生き残り
色々なパターンを見せることで面白くしたいのかもしれませんが、見てるこっちからしたら
「もうそれいいからさっさと生贄にして派手な戦闘してよ」
劇中で生贄発動したの4回、その中で主人公が敵と剣を交わす戦闘したのは最初の1、2話の2回だけ
そもそも生贄になった(もくは不発した)キャラたちがロクに活躍がないサブキャラなので悲壮感が全くない
この生贄設定、面白さに全く繋がっておらず、むしろウジウジ悩む主人公の不快さをアップさせるだけの設定になっています。
・迫力がなさすぎる戦闘シーン
作画は1話から低水準
目立った崩れはないものの動きが酷い
・銃掃射→紙芝居もしくは紙でできたようにパタパタ倒れる人々
・対巨人戦での剣技→ただジャンプしてブスブス刺してるだけ
・赤竜との契約成立時の戦闘→適当に火球撃ってバーン!
薄くて暗いストーリーでただでさえ魅力のないキャラたちが
こんな戦闘ばかりするので非常にガッカリします
正直この作品は今期最も面白くない作品と言っても過言ではない
どこが脚本家志望向けの作品なのか?反面教師としてでしょうか?
ストーリー、キャラ、作画、設定、全てが酷い作品でした。
アバンでよく忌ブキが「生贄の豚」と言っていますが
これを見てる自分が「生贄の豚」になった気分です。
結果はソーシャルゲームは約1年で終了
発売予定のボードゲームは音沙汰なし
その他多数の商品展開やプレゼントが中止
自業自得としか言いようがありません
ところで太田氏は「1ヶ月ほどすると良いことがあるから録画データ残しておいて」
https://twitter.com/FAUST_editor_J/status/616590993601622016
と発言されていたのですが作品が終わっても何も起きません
企画が頓挫したのでしょうか?