MbsHL22207 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1点を除き、非常に良い作品
剣と魔法の異世界に自衛隊を送り込んだらどうなるか、というSFアニメ。
俺TUEEE系アニメですっきり爽快。
内面描写は主人公(自衛隊員)と異世界人(ピニャ・コ・ラーダ)の2名に集中させることでその対比をよく描けている。
だが、気になる点が1点ある。これは原作者が元自衛官だからなのか、自衛隊が制作に協力しているからなのかはは分からないが・・・。
自衛隊に助けられた異世界人が「あなた方はどこの軍隊なのですか?」と聞いた時、自衛隊員は「私達は自衛隊です」とだけ答える。
これは明らかに「自衛隊ってなんだろう。軍隊じゃないのかなぁ。」などと視聴者に考えさせる意図を含んでいると思う。
そんな描写が一気にアニメの世界から現実に引き戻される感じがしてすんなり楽しめない。
ましてや自衛隊の存在や歴史・成り立ちなどなど、繊細な問題を抱えすぎていて「現実への引き戻し度」(そんな指標あるのか知らんが)は群を抜いている。
(原作より相当薄められたと聞いているが・・・)
これにだけ目を瞑れば、映画のパロディを入れたり、各々の立場におけるもどかしさ・やり切れなさ、思慮浅い者・思慮深い者の描写など、色々楽しませてくれ、非常におもしろいアニメだと思う。
そういう意味では今期の「オーバーロード」に似ていなくもない。