ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
名作は名作。個人的には完璧です。4・23全面修正
1期に続きR2も5度目の視聴。全面刷新。
トウキョウ決戦後、皇帝によりすべての記憶を書き換えられ、平穏な暮らしをしていたルルーシュの前に再びC.C.が現れ「ゼロ」としての記憶が甦る。ナナリーを取り戻すため、そして再び優しい世界ををつくるための「世界を壊す」戦いが幕を開ける。。。
すべてはそれぞれの願いから始まった。
始まりはルルーシュの、ブリタニアを破壊し、ナナリーが安心して暮らせるやさしい世界を創る、その願いから。
行動の果ての結果、様々な想定外の悲劇を生みながら、その願いのために突き進んだルルーシュ。
しかしトウキョウ決戦、ナナリーはV.V.に連れ去られ、ルルーシュもスザクに囚われ、黒の騎士団も敗北する。
スザクは皇帝にルルーシュを差し出し、「力」を要求する。いずれナイトオブワンとなり自ら日本を直轄するために。
皇帝シャルルはルルーシュを殺さず、記憶を書き換え、元のただの学生に戻す。
偽りの記憶を埋め込まれたルルーシュの前に、再びC.C.が現れ、記憶を取り戻し、再び願いへ向けて走り出すルルーシュ。
周囲を欺きつつ、ゼロとして復活し、黒の騎士団を解放し、合集国日本を宣言するルルーシュ。
しかし、そこにナナリーが現れる。ユフィの遺志を継ぐエリア11の総督として、行政特区日本の再現を目指し。
行政特区日本を利用し100万人のナンバーズとともに中華連邦・蓬莱島へ亡命した黒の騎士団。中華連邦を足掛かりにブリタニアに対抗するための巨大勢力・超合集国へ向けて。
その最中、改造され、ギアスキャンセラーを使うジェレミアの出現をきっかけに、シャーリーは記憶を取り戻してしまう。以前と違う学園、そして、ゼロであるルルーシュ。それを知ったロロはシャーリーを殺してしまう。
ジェレミアの情報から忌まわしきギアス嚮団の位置を知ったルルーシュは極秘裏に嚮団の破壊虐殺を実行する。
超合集国を実現し、再び日本奪還へ向けて動き出すルルーシュ。その戦いの最中スザクが放ったフレイヤによりトウキョウ租界は壊滅、ナナリーも失ってしまう。
自らの行動にナナリーの身を案じるルルーシュはスザクにナナリーを守ってほしいと願うも、シュナイゼルの謀略により拘束される。あらかじめギアスをかけてあったギルフォードにより窮地を脱するも、再度シュナイゼルの計略により黒の騎士団からも裏切りられる。
ロロの命がけの逃走によって逃げ延びたルルーシュは、皇帝と決着をつけるため一人シャルルに挑む。そこで、マリアンヌとシャルルから「あの日」の真実を聞かされる。
シャルルを倒し、皇帝の座を奪ったルルーシュはスザクとともに、ギアスや虐殺を繰り返しブリタニアの破壊と世界の再生を始める。
ブリタニアの超合集国加入決裂と同時にシュナイゼル・超合集国とルルーシュのブリタニアとの最終決戦、ジノやアーニャ、黎星刻、カレンらに一機で立ち向かうスザク。シュナイゼルとの戦略戦、フジサン噴火や、フレイヤ等の激しい戦闘の末、ニーナの助けを得てのフレイヤの攻略によりシュナイゼルを抑え、生きていたナナリーよりフレイヤの発射スイッチを奪取したルルーシュは世界を統一する。
2ヶ月後のパレード。ルルーシュの前に「ゼロ」が立ちふさがる。仮面の男ゼロの刃は悪意の象徴と化したルルーシュを貫く。
ゼロレクイエムの結末。それはルルーシュが壊し、そして作り上げた、皆が願う「あした」、そして優しき世界。
1期に引き続きリピート視聴しましたが、やはり素晴らしい作品ですね「コードギアス」は。あにこれ総合ランキング4位(2012・4月23日現在)でも、評価が低いと思うぐらい、完成度が高い作品だと思います。
最初に見たときからの感想として、テンポの良さと、想像を絶する展開・結末がこの作品の特徴なのではないでしょうか。
こちらの予測を裏切っていくようなストーリー展開、最初に見たときはまさに止まりませんでした。(2回目以降もですが)
舞台をエリア11から少し広げ、関わる勢力や人物が増えた分、戦闘シーンが1期に比べ多くなりました。ナイトオブラウンズの登場により登場KMFも増え見ごたえのあるバトルも多かった。
何より作品の特色である頭脳戦の方でも、シュナイゼルを相手にした戦略戦は手に汗握るものになっていたと思います。
ルルーシュにしても覚悟を決めているとはいえ、もとはただの学生である。それでも覚悟と、「思い」の力で結果を求め続けた。
意に沿わぬ結果もあった。シャーリーの父の死、ユフィの日本人虐殺と射殺、シャーリーの死、ナナリーの死、そしてシュナイゼルとの心理戦。(ナナリーに関しては生きていたのだが)
多くのものを失い、最後に残っていたのは最初で最高の親友スザクだった。紆余曲折がありながらも、スザクと誓い目指したゼロレクイエム。自分の行動によって死んでいったすべての者への贖罪と残った者たちに優しい世界を贈る為。ロイド伯爵やセシル、ニーナにも協力を仰ぎ、自分の信念、覚悟を貫き通したルルーシュの姿は何度見ても感動します。
出てくるキャラもみんないいですね。長くなるのでお気に入りだけ書きますが、個人的にはロイド伯爵&セシルさんコンビが好きですね。こわれたキャラを演じつつ自覚し、時に味のある言葉を言うロイド伯爵。それについていくセシルさん。最後はゼロレクイエムの真相を知りルルーシュとスザクに協力する二人。いいコンビです。
ナナリーの事がすべてだったルルーシュ。すべてはナナリーのために起こした行動。シャルルとマリアンヌの前で涙を流しながら訴えるシーンも感動的でした。
「お前たちは知っているのか、ナナリーの笑顔の意味を」
「なぜわからないんだ、ナナリーは目も見えず、歩くこともできなかった。だから、世の中には自分一人ではできないこともあるって知っていたんだろう。ナナリーの笑顔はせめてもの感謝の気持ちなんだ」
「それを嘘だとは言わせない。言わせてなるものか。現実を見ることもなく、高みに立って俺たちを楽しげに観察し、ふざけるな!」「事実は一つだけ、お前たち親は俺とナナリーを捨てたんだよ!」
そしてナナリーもルルーシュのために行動を起こす。
ゼロであるルルーシュを止めるためフレイヤの起爆スイッチを握るナナリー。何もできない自分でも罪だけは背負おうと。
ダモクレスのシーン。自らの強い意志でギアスを破り目を開いたナナリー。兄妹対峙しナナリーの思いが自分と同じだと知ったルルーシュは最小限度のギアスをかける。一緒に罪を背負いたい妹と、一人で罪を背負う覚悟のルルーシュ。素晴らしい兄弟愛。
ラストシーンでの「ずるいです、私はお兄様だけでよかったのに、お兄様のいない明日なんて」歓声にかき消されるナナリーの悲鳴。このシーンは何度見ても泣けます。
とにかくこの作品はロボット要素もあり、頭脳戦、恋愛、友情など色々な要素を含みつつそれぞれが引き立っている完璧な作品だと思う。作品全体として個人的には間違いなく最高の作品だと思います。アニメの見識は狭い私ですが、これを超える作品はまだお目にかかってません。(好きな作品という意味では別ですが)総合ランキング1位にしたいぐらいの秀作であり極上の一作だと思います。
まだ見てない方がいらっしゃるのであれば、自信を持っておすすめできる作品です。
長々と稚拙な文章で書きました。ここまでお読み頂いた方ありがとうございます。お疲れさまでした。