ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
賞金稼ぎ・ナディと魔女・エリスの果て無き二人旅
不思議な能力の持ち主・エリス。彼女は魔女の末裔、そして「造られた」存在であり、シュナイダー博士の殺人容疑で追われている賞金首。賞金稼ぎのナディは彼女の護衛を依頼され、出会った二人。
「ブルーアイズ」、「ローゼンバーグ」、「魔女の末裔」たちの思惑をのせ、ウニャイマルカ(永遠の地)への道なき旅路が始まる。
NOIR、MADLAXからなる美少女ガンアクション3部作の最後の作品。この3作品、ストーリーや登場人物などに特に繋がりはありませんので、この作品単体でも楽しめると思います。
先の2作と違い、明るめの作風が特徴で、特に主人公(級)のナディが気っぷのいいお姉さん風で好感が持てます。言動がいいんですよね。決め台詞の「遺言があったら、どうぞ」などセリフがいいんですよね。お気に入りのキャラクターの一人です。
ガンアクションは、MADLAXやNIORと比べてややおとなしめで、ガンアクションも売りですが、むしろふたりの絆や人とのかかわり合いを描いていると思います。
徐々にナディへの信頼感を増し、エリスは「人間」として成長していきます。しかし、遺伝子の影響か、火を見たり、大切なものを失いそうになるとエリスは自分でも制御できない魔女の力を発揮します。主に熱を加えたり、逆に水を凍らせるなど、自然の分子を操る力をもつエリス。その力に目を付けたのがローゼンバーグという男。この魔女の力を使い「プロジェクト・リヴァイアサン」を遂行する。
ナディにエリスの護衛を依頼したブルーアイズ。彼女は魔女の末裔ではあるが能力の発現はない。魔女の末裔の指示でエリスを護衛し、ナディに指示を出していく。自身もローゼンバーグの会社に潜り込み、内情を探っている。
一方ローゼンバーグもエリスと同じ「造られた存在」・L.Aやナディと同じ賞金稼ぎのリカルドを雇いエリスたちの動向を追い続ける。リカルドと一緒に行動するリリオ、言葉を話すことのできない少女なのですが、カウボーイスタイルで笑顔が可愛い少女なんです。リカルドの娘、というわけでもないのですが、詳細の説明もありません。
ウニャイマルカへの道中、様々な出来事が起こり、エリスの素性や、各々の目的が徐々に判明していきます。そしてたどり着いたウニャイマルカで、ローゼンバーグと対峙し、ついには彼の死をもって計画を破綻させます。
しかし、ここで終わりではなく、最終回は、その後のエピソードが描かれております。
~26話「輝く女」~
すべてを終え、ある街の老夫婦の家にふたりはいます。店や家事を手伝い、普通の暮らしをする二人。明日の心配をすることなく、銃や力を隠し、緩やかに流れる時を過ごしている。老夫婦に大事にされ、幸せを感じている二人。ただお互い「何か」が足りないと感じ始めていた。
そこに現れた二人組。かつてエリスを追っていた二人が復讐のためにやってきた。彼らを退けるため、やむなく銃と力を使ってしまう。
その場に留まれないと覚悟した二人は再び旅に出ることを決意します。老夫婦は二人を引き止めます。その言葉に幸せの涙を流すナディ。しかし、エリスは旅に出ると告げます。二人が感じていた足りない「何か」。それは「目の輝き」。「目が輝いているなディが好き」その言葉に再びあてのない旅に出た二人。その瞳は輝いていた。
このエピソード、終わり方が好きですね。ナディの涙のシーンは何度見ても感動します。個人的には今まで見てきた中でも印象に残る名シーンです。
声優さんも豪華で、ゲストキャラクターやサブキャラを贅沢に使っています。NOIR、MADLAXで主演していたほーこ様も9話でスペシャルゲストとして出演しています。三石琴乃さんも後半からちょいちょいと出てきます。あとは、L.A役の宮野さんがとても良いですね。シュタゲのオカリンや、00の刹那とも違ったちょっとイっちゃったキャラが良いですね。
音楽も、梶浦由記さんを使っているのでOPもEDもノリがよく個人的にはとても好きです。
NIOR、MADLAXを含めた3部作。個人的にはとてもお気に入りな作品で、何度見ても面白い作品です。
内容がなかなかつかめないということもあって、評価は低いのでお勧めはしませんが、エルカザドに関しては良い作品だと思いますので、興味のある方は見てみてください。
エリスの「いえっさ」、あと、タコスの歌も大好きです^^「タコタコタコ~ス、美味しいタコス、イケてるタコスはアミーゴタコス、エヘッ♥」