ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
個人的にガンダム史上最高の一作
コズミック・イラ71年。遺伝子操作で生み出された新人類・コーディネイターとナチュラル(既存人種)の戦いを主人公キラ・ヤマトを中心に描いた物語。
ガンダム「新世代」と言われる作品。定番とも言える戦火に巻き込まれる少年たち。そして戦いの中で成長していく様が描かれております。
今回の概要は、新人類・コーディネイターVS既存人種・ナチュラル。人の技術によって生み出された命を、生み出した人間が憎み、妬み排除しようとする。キラとそのクラスメートたち、そしてかつての親友、アスラン、そしてアスランの仲間たち彼らは、ただ、大人たちが勝手に始めた「戦争」に巻き込まれ壮絶な運命をたどることになる。
戦いに巻き込まれた少年たち。何らかの因果を持って軍に入隊した若者。軍務を全うしようとする士官たち。核の報復にナチュラル殲滅を訴えるプラント勢、徹底抗戦の構えの地球連合、激化する戦争の中、中立の立場を崩さぬオーブと様々な人間模様によって物語は展開していきます。その中に暗躍する、ZAFTの隊長ラウ・ル・クルーゼとブルーコスモスの目論見。
クルーゼに煽動され徹底抗戦するZAFT、ブルーコスモスに操られ戦い続ける地球連合。二つの思惑を知ったキラとアスランは、オーブのカガリ、プラントの歌姫・ラクスとともに戦争を止めようと第3勢力として戦争に介入していく、そして再びプラントを襲う核の恐怖と、報復の巨大ビーム兵器ジェネシスにより戦局は最悪の方向へ向かっていく。
当初の5機のガンダム(W?)、ガンダム強奪(0083?)、軍人バルトフェルト(FGのランバ・ラル?)三軍交戦(ZG?)最後の宇宙に漂うキラ(F91のセシリー?)などと過去の作品を思わせるような展開は良かったです。
多少カットの使い回しは目立ちますが、戦闘シーンの緊迫感などとても好きな作品ですね。
特に個人的に好きなシーンとしてはアラスカでのフリーダムの降臨と最後のクルーゼの戦闘シーン。フリーダムの登場のシーンは格好良いの一言だし、クルーゼのプロヴィデンスとの戦いは個人的にはガンダムシリーズ最高の名勝負だと思っています。クルーゼの「語り」がたまらない^^
例によって多くの殉職シーンもありますが、ひとつひとつ丁寧に描かれていたと思います。序盤のニコルとトール。終盤のナタル、フレイ、ムゥの戦死。中でもナタルのシーンは良かった。最後のマリューの絶叫とナタルのあの笑顔。すごく好きですね。
このSEEDという作品に想い入れる理由として、1つはガンダム史上(個人的にはアニメ史上)最高のヒロイン、ラクス・クラインの存在。陣羽織風の衣装でエターナルの艦長席に座る彼女は最高です。優しさ、強さ、そして強い思いがにじみ出ている彼女に惚れてしまいました^^
もう一つが、これも個人的にガンダム史上一番好きなMS・フリーダムの存在。SEED-DESTINYでシンに撃墜されるまでまさに最強の座にあったMS。わたしのあにこれのHNの由来でもあります^^(ちなみにストフリは最強ではあるけど「金」のワンポイントがイマイチ^^;)
そして、最後の一つはやはり、我が愛しの声優・桑島法子様が2役で出演しているということ。ナタルとフレイともに死んでしまいますが、終盤では二人だけのシーンもあり、SEED-DESTINYのステラとこの2作で普通の少女(フレイ)、ボーイッシュな女性(ナタル)、不思議っ子(ステラ)と3種の彼女の演技を聞けるのは最高です。
曲もTMRや中島美嘉など良い曲ばかりなので、ほんとに個人的にはSEED-DESTINYを含め、内容、曲、キャラとガンダムシリーズ最高の作品です。
ネタバレレビューなので、こう書くのもなんですが、まだ見ていない方や、ロボット物の苦手という方、このジャンルの作品では私はこの作品(SEED-DESTINY含む)をおすすめします。
リマスター版も出ていて、一部カットや曲などが変更されていますが(全部見ていないので未確認)、こちらを見ていただいても良いと思います。