ようす さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「ポニョ、宗介好き!ポニョ、人間になる!」
2008年公開のスタジオジブリ作品。
当時も観た覚えがあるんだけど、「ふーん。」程度だった印象。笑
テレビで放送されたものが録画されていたので、
改めて観てみました。
当時の印象もあってあまり期待していませんでしたが、
なかなか楽しめましたよ^^
特に作画!
子どもっぽい作画だけど、こういう作画大好きだなあと
海辺の世界にすっかり見入っていました。
● ストーリー
5歳の宗介(そうすけ)は海辺で金魚のような生き物を助ける。
不思議な金魚に“ポニョ”と名付け、大切にするも、
フジモトという男にポニョを奪われてしまう。
捕まったポニョはフジモトの魔法の力を盗み、
人間になって宗介のもとを目指す。
ストーリーはざっくり言うと、
ポニョと宗介の出会い
↓
「ポニョ、人間になる~。」
という感じです(笑)
次から次へといろいろな展開が待っていて、
息つく暇もなくラストまで駆け抜けていきました。
出会いと絆、そしてファンタジーな世界という、
ジブリらしいストーリーだと思いました。
● キャラクター
ポニョはお腹がぽにょぽにょしていてかわいいし、
宗介はとても5歳とは思えない冷静さと賢さがあって、
でも子どもらしい一面も忘れず描かれていて、
どちらも好きです^^
宗介の、子どもだからこその純粋無垢な行動には、
胸を打たれた場面が数多くありました。
リサ(宗介の母)も、しっかり者で芯の強い人だけど、
自分の感情に嘘をつかない子どもっぽいところがあったりと、
とても魅力的な母親です。
この作品は、ポニョと宗介とリサ、そして老人ホームのおばあちゃん達で
構成されていると言ってもいいでしょうw
● 作画
ストーリーが子どもでも楽しめる仕様なのと、
主人公が5歳の少年少女というところから、
全体的に作画は絵本を観ているような、
幻想的で幼い夢世界のようです。
しかしこれが海の世界の神秘的な美しさを十二分に表現していて。
色鉛筆タッチで描かれている背景の美しいこと…!!
部屋に飾りたい絵だな~と思いながら見入っていました(*´ω`*)
水による屈折した描写やポニョの姿が人間と魚で揺れている時などは、
パッと見は稚拙な絵なんだけれども、
どこか上品さや技術も感じます。
上手に幼稚な絵を描くと言うか…
すごい技術だな、と感嘆せずにはいられませんでした。
そして人物も。
なんと言っても、表情が細かい!
私が特に印象に残ったのは、ポニョが初めてしゃべるシーン。
宗介は驚きと喜びから、くるくると表情が動きます。
台詞の少ないこのシーンですが、宗介の表情からすべてが伝わってきて、
宗介の喜びに「よかったねえ(´;ω;`)」と感動で胸がいっぱいでした。
● 音楽
物語の冒頭から、BGMは作品を盛り上げてくれます。
ジブリ音楽は安心して聴くことができますね^^
【 主題歌「崖の上のポニョ」/藤岡藤巻と大橋のぞみ 】
「ポーニョ ポニョ ポニョ さかなの子♪」
で一世を風靡したこの曲(笑)
音楽の親しみやすさから、大人から子どもまで大人気でしたね。
難しい曲じゃないので、いろんな楽器で簡単に演奏できるのも
流行したポイントかもしれませんね。
私もいろんな楽器で演奏して遊んでいたのを覚えています(笑)
【 主題歌「海のおかあさん」/林正子 】
上記の主題歌人気に隠れていますが、
こちらも主題歌としてクレジットされています。
子守り歌のような優しい曲が、
心を癒してくれますねえ…。
初めて聴いたときは外国語の歌だと思ってましたが、
よく聴くと日本語の歌詞です。
● まとめ
「子ども向け」という印象が強い本作品ですが、
大人だからこそ感じ取れるものも多いと思います。
そういう意味では、家族で観るのにぴったりの作品かも^^
「ポニョは死後の世界だ。」というトトロに似た話も耳にしますが、
夢ある世界のお話だと私は信じています!
あまりにも背景に魅了されたため、
本屋で画集を見つけたら即購入してしまう自信があります…。笑