天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
SFスーパー列伝英雄(?)列伝27
地球からの独立戦争を舞台にしたロボットアニメですが、事はそう簡単じゃなくて、ロボットアニメというより、政治劇がメイン(特に後半)な感じの作品です。
主人公のクリン達太陽の牙は当然闘っているんですけど、その裏の政治的な動きで流れが決まってしまうという展開には、よくこれで75話も続いたなと感心してしまいます。
クリンの父であり、偽りの自治州という形で独立を目指すデロイアを押さえこもうとする地球連邦評議会議長カシム、権力色が強くドナンの補佐官でありながら彼が病に倒れると裏切り、デロイアの地球駐在弁務官となるラコック、独立派のリーダーであるサマリン博士、同じく独立派でありながらラコックに利用されてサマリンを裏切り人民解放政府の首班となるカルメル、元独立派のリーダーでありながら転落人生まっしぐらで、最後は利用されていたラコックに罵倒され、彼を殺害してしまうデスタン、優れた軍人でありながら、デロイア自治州代表(ドナンの傀儡)として独立派と闘うフォン・シュタイン等、群像劇としても面白かったです。
ただ、展開が(特に最初の1クール)とにかく遅い、それから戦闘シーンがイマイチ(おいっ)でしたね。
なによりヒロインであるデイジーがかわいくない(汗)、リアルに書こうとしたのかもしれませんけど、頬の線があるせいでどう観ても美人に見えませんでした(おいおい)ここが良ければ評価はもっと高くなったかもしれません(結構、マジな話)
ただ、第1話の砂漠に朽ちたダグラムの場面は印象的でしたね、それと終盤の北極ポート制圧まであと少しとなった時に、策略により独立内部でクーデターが発生し、すべてが逆転する展開は見ごたえがありました。