karinchaco さんの感想・評価
4.6
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
個人的には不満点もあるが、底力のある総合力の高い作品。
PA×keyのオリジナルアニメ。ABのタッグ再びです。
個人的にかなり評価が高かったABとおなじ組み合わせとなったこの作品。事前から期待が高まる一方だったのですが・・・。
最終回まで見ました。
うん。及第点。っていうのが今の感想。決して面白くなかったわけではありません{netabare}が、突然の海外マフィアの登場から熊耳の死という超展開にはここまで積み上げてきたものは何だったのかという気にさせられてしまいます。
そして、該当話の放送前はいろいろ盛り上がっていたタイムリープも何だか中途半端な印象を受けました。あゆみを救い出すことは最優先ミッションだったので一緒に盛り上がれたのですが、それによって友利奈緒と築いた絆は失われることに。最終話で有宇がタイムリープ出来る可能性に気づきますが、奈緒との約束を思い出して結局は行使せず。論理的にはちぐはぐですが、これは麻枝氏のこの作品に込めたテーマだったんでしょうね。
しかし、私としてはこのタイムリープに必然性を感じないんですよね。タイムリープというのは最強のチートです。禁断の技。だからこそ、利用の際は慎重な決断が求められるわけで、作品にとっても中核に据えなければ、シナリオを考える際の便利道具に成り下がってしまう。確かに、あゆみを救い出すというのは最優先ミッションだったと思います。しかし、その後のシナリオに直接的な影響力を与えているようには見えません。そこに、安易さが出てしまっている気がしてなりません。
そしてもう一つ、劇中でマフィアとの戦闘で傷ついてベットの上にいる有宇に対して、七野が悪態をつくシーンですが最強に不快でした。七野自体、あまりよい風に描かれているキャラクターではないですが、あれはないでしょう。大天使の目時さんが私の代わりに怒ってくれましたw。目時さんは、タイムリープ能力に賭けたといっていましたが、実際はほとんど無策で有宇を戦地に送っておいて、あの偉そうな言いぐさですからね。その、無責任さにこのシナリオを少し重ねて見てしまったということも辛口批評の原因かもしれません。
ただ、ラストはよかったですよ。ベタかつちょっと長い気もしましたが、あのラストに救われた気がしましたよ。友利奈緒という存在をたとえ記憶をなくしたとしても大切に思っているということが素直に伝わってくるいいシーンです。こういったシナリオ回しはさすが麻枝氏ですね。{/netabare}
かなり、酷評してしまいましたが、それはこの作品における一部分だけ(重要なファクターではありますが)のことです。音楽は麻枝氏自身がこだわりぬいて制作されているというのは、ABのドキュメントや事前番宣番組でも伝えている通り。作品のクオリティを十分に高めてくれています。また、作画も定評のあるPA作品らしく、きれいかつぬるぬる動きます。
そういった意味では、総合力というか底力のある作品だと思います。一見の価値あり。
9話まで見ました。
{netabare}面白いのですが、このシナリオの構成にはなんとなくケチをつけたくなるというのが今の正直な心境。ABの時は一挙に見たので気にならなかったのですがリアルタイム視聴だったら同じような感想になったかも。
プラス面
・7話、8話の乙坂の立ち直る過程の描き方が最高。
・友利奈緒がわたしの相乗以上にイイ女。
・9話で{netabare} あゆみ救出の可能性があってよかった。{/netabare}
・なんだかんだで楽曲はいいよね
マイナス面
・本当にこの伏線回収できるの?っていうか1クールで大丈夫?
・考察を煽るだけ煽っておいて(サブタイ全話公開とか)シナリオ構成が推理させる気が全くない。(とはいえ竜騎士07さんのうみねこよりは百万倍マシ)
・不完全な能力って設定はいずこへ?
・白柳さん再登場シーンで株を下げ過ぎ。っていうかニコ生のあやねるのせい。
私の不満点は、1クールで大丈夫なのか?と推理させる気がないという2点に集約されています。これは何故か?
私は、だーまえさんのシナリオは登場人物の無駄遣いが過ぎるってことだと感じています。ABでも戦線メンバーあんなに主要人物がいたのに途中から急にモブに降格になったような気がして、この9話はあの時の感情がリアルに蘇りました。だから、だーまえさんには高城さんと黒羽根さんのDeの捕手コンビを残りの話数で大事に扱ってくれればそのイメージも少しは払拭できるんですけどね。{/netabare}
6話まで見ました。
{netabare}面白いのですが、名作の域には達していないというのが正直な感想。ここまでの感想をとりあえず抜き出してみると・・・
プラス面
・毎週、伏線になりえるものがたくさんあるので考察がはかどる。
・友利奈緒がわたし好み。
・不完全な能力っていう設定の着眼点が好き。
・劇伴のデジタルっぽいサウンドが好み。
・乙坂っていう主人公がゲスが売りだったはずなのに、小市民になっていてかわいい。
マイナス面
・本当にこの伏線回収できるの?
・情報の解禁の仕方が後出しじゃんけんみたいでフェアじゃない印象。(熊耳の能力とか)
・不完全な能力と言いつつ不完全さが足りない。
・公式HPのキャラクター紹介が足りない。っていうか白柳さんとか1話にしかいないから。
まあ、こんなところでしょうか。マイナス面は言いがかりみたいなものばかりですね。
最後に一言、OP映像と6話の衝撃展開のおかげでループものでは?という説が巷を駆け回っていますね。私としては、6話当たりでBADENDからのループしてBADEND回避でハッピーENDという展開はちょっとありきたりな気がしますよね。ここら辺はまだ確定的ではないので、いずれ更新時に書き直します。{/netabare}