退会済のユーザー さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルなし
【ヘンダーランドの大冒険】を視聴した時、「これに比肩しうる作品はそうそう出てこないだろうなぁ……」って思った。
それがまさか、次回作でいきなりそのハードルを越えてくるとはなぁ……。
文句のつけようがない。完璧。ゆえに傑作。
もうね、ギャグのセンス、テンポ、シナリオ、キャラクター、どれをとっても一級品。
とくにキャラクターが秀逸。
圧倒的【悪】のヘクソンによって、ギャグをメインにしながらも、要所要所のシリアスパートがキュッと引き締めっており、メリハリが効いてて実に刺激的な仕上がりになっている。
あ、それ山の死闘は正直、今観てもビビる……。あの緊張感はテレビシリーズからはまったく想像できない。
ナカムレさんは打算的で腹黒だけど、時折現れる独自の悪の美学が素敵。こういう描写があるからこそ、寝返ったサタケに対する説教まがいのセリフが、笑いを誘う。あれ、間違いなく本心からくる言葉だもの。
でもそれ以上にサタケが素晴らしい人物。主人公によって改心される人物ではなく、自らの意志で改心するという珍しいパターンが、彼のキャラクター性の高さを示しいるよね。
チーママへの怒りからくるセリフも、実に彼らしい。極めつけは、照れ隠しの「給料上げてくれないからっすよ」だぜ?
味方陣もすんげー個性的だった。
いつもは敵側であるオカマキャラが味方側にいるということで、ギャグの質が高くなった気がする。つうかローズは見た目とのギャップ凄すぎな。だからといって萌えねーけどな!
ラベンダーさんは何故かオカマなのに美人。クレしんの映画なのに、美人!(大事なことなので二回言いました)
で、レモンを含めたこの三人、オカマなのに「タマを振れば力が湧いてくる」って歌ってるところが意味不明すぎる。オカマなのに……!
しかし、個性的すぎる彼らを差し引いて、僕がぶっちぎりで気に入ってるのが東松山よね。そう、グレイアさんだ。
中二病を先取りしたような彼女、なんといっても随所に見られる可愛らしさがたまらん。
サバサバした女性かと思いきや、足をまじまじと見られて赤面しながらキレたり、自暴自棄に陥ったひろしに対して親身に接したり。(ヘクソンとの決戦時、年老いた姿の場面に注目して欲しいんだけど、彼女、ひろしを支えてるんだよ!)
なんか微妙に漂う【押しに弱そうな感じ】が凄く……素敵です。
それと外せないのが、
耳が性感帯だということ!!
はぁ……こんな彼女が欲しい。(切実)
……あ、ストーリー?
うん、良かったよ。(小並感)
【家族愛】というテーマを主張しすぎず、エッセンス程度に留めて散りばめた原さんの手腕には、僕なんかではケチがつけられない。流石です。