keylove さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
西尾維新とシャフトの世界の極み。高尚な言葉遊びのようですね。
物語シリーズの第一弾というべき作品ですけど、かなりの良作です。
西尾維新の小説が原作でアニメーション製作がシャフトというスペシャルなコンボが実現した作品です。
「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」から構成される第一弾。
物語シリーズはのちのち数多くを排出するわけですが、この化物語のクオリティーが高かったからこそ今があるんでしょうね。
言葉を印象的に使うということが、背景の作画にももろに出ていて、突然現れる標識や記号、携帯電話や急に挟まれるテロップ。
そのすべてが特徴的で、今の日本では失われたんじゃないかと思われるような言葉、漢字を用いて独特の世界観を作っています。
そしてこの物語シリーズ第一弾は、ずっと後まで登場し続けるメインキャラたちのそれぞれの怪異のお話になっています。
主人公の阿良々木 暦(あららぎ こよみ)が出会う女性たちにはそれぞれに怪異が憑いています。
これはもう運命でしかないのだろうけど、それに振り回されるような立ち向かうような暦の姿はあたかもヒーローのようです。
でもこの物語ではそういうヒーロー的な位置づけなんかなくて、あくまでも一人の高校生がコミカルでかつ変態的に振舞うあたりが素敵ですね。
そしてそれぞれのキャラの持つ個性。
これがまた極上ですよね。
ツンデレ、ヤンデレ、奔放。
女性の魅力のすべてをそれぞれに吹き込んだかのごとくのキャラたちです。
あくまで第一期のキャラたちだけを紹介しておきます。
{netabare}
阿良々木 暦(あららぎ こよみ)-神谷浩史さん
本作の主人公の高校生男子。
アホ毛が特徴でしばしば気持ちを表すようにアホ毛も連動して動きます。
性格は一言で言えばお人よし。
瀕死の吸血鬼、キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレードを助けるために自信の血を吸わせたために、自分も吸血鬼の属性を持つようになります。
その力を使っていろんな事件に立ち向かうんですね。
cvの神谷浩史さんは、まあもう世界の神谷でしょうね。
ぶりぶりざえもん、おめでとうございます。
Angel Beats!、WORKING!!、夏目友人帳など多数で大活躍されています。
戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)-斎藤千和さん
シリーズのメインヒロインの高校生。
メインヒロインでありながら登場しないエピソードもあったりで、本人は名ばかりヒロインなどと自虐ネタにする節もある。
特徴的なツンデレで、時に暦を言葉で殺すほど鮮烈な毒舌を吐くことがある、というよりそれが通常運転。
この化物語の時点ではロングヘアーで様々な武器を所有している。
cvの斎藤千和さんは、ARIA The ANIMATION、魔法少女まどか☆マギカ、咲-Saki- 全国編、など多数で大活躍されています。
八九寺 真宵(はちくじ まよい)-加藤英美里さん
本作のヒロインで永遠に道に迷う永遠の小学五年生。
大人のような丁寧な口調で話すが、実はわりと無礼で言葉の間違いが多い。
それは阿良々木の名前を呼ぶ時に覿面に現れ、もはやこの作品の風物詩とさえいえるやり取りとなっています。
この作品ではロリの筆頭としての位置付けとなっている少女。
cvの加藤英美里さんは、らき☆すた、魔法少女まどか☆マギカ、ゆるゆり、など多数で大活躍されています。
神原 駿河(かんばる するが)-沢城みゆきさん
本作のヒロインの高校生。
素晴らしく活発でポジティブであり、些細なことをまったく気にしない得な性格の持ち主。
そして戦場ヶ原 ひたぎの中学時代の後輩であり、ヴァルハラコンビとして有名であった。
ひたぎを慕い、暦のことも信頼している気さくな少女。
cvの沢城みゆきさんは、夏目友人帳、ココロコネクト、ルパン三世(第4作)、など多数で大活躍されています。
千石 撫子(せんごく なでこ)-花澤香菜さん
本作のヒロインで中学生。
無口でおとなしい性格でありながら、人に対して酷く冷たい感情を抱くこともある少し謎めいたところがある少女。
暦のことをお兄ちゃんと呼んで慕っていて、暦の妹の月火とは中学生じだいに友達だった。
この作品における妹という位置付けで定着していました、この頃は。
cvの花澤香菜さんは、Angel Beats!、PSYCHO-PASS サイコパス、新世界より、など多数で大活躍されています。
羽川 翼(はねかわ つばさ)-堀江由衣さん
本作のヒロインであり、最もメインヒロインに近い存在かも。
暦からすればひたぎを超えるかも知れない魅力を持つ女子。
この化物語の時点ではロングヘアーにメガネというキュートな容姿で、成績優秀なクラス委員。
「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」と暦の問に対して答えるのが特徴的。
cvの堀江由衣さんは、Kanon、咲-Saki-、青い花、など多数で大活躍されています。
忍野 忍(おしの しのぶ) / キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(Kissshot Acerolaorion Heartunderblade)
-坂本真綾さん
この化物語の時点では声の出演はありませんが、重要な役回りです。
暦が吸血鬼の属性になったきっかけの吸血鬼。
見た目は幼女であり、それは以降のシリーズでもほとんどがその姿。
忍野メメのもとでひっそりと暮らすというのがこの一期での忍。
忍野 メメ(おしの メメ)-櫻井孝宏さん
怪異の専門家であり暦が怪異問題を解決する手立てを教えた人。
謎が多いが、実力は本物であり、後に登場する怪異のスペシャリストたちの大学の仲間で、その道の天才とされるほどの人物。
すべてを見透かした感があり、忍の恩人でもある。
cvの櫻井孝宏さんは、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない、PSYCHO-PASS サイコパス、おそ松さん、など多数で大活躍されています。
{/netabare}
ここまでが化物語においてのメインキャラたちです。
その後に出るキャラはその物語それぞれにおいて紹介していきます。
この化物語のはOP、EDが様々あり、それぞれに良い雰囲気を持った曲ばかりなので、ぜひ観て聴いてください。
その中でも
「staple stable」(第2、6、7、11、12話) / (Blu-ray・DVD版第1、2、12話)
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁 / 歌 - 戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
はかなりの名曲だと思います。
なにせこの物語シリーズは2016年現在においてもまだ続いている大作なので、アニメファンはまず観ておいたほうがいい作品だと思います。
シャフトの芸術的な作画にも注目です。
おすすめします。