シャベール大佐 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
西部劇っぽい雰囲気の吸血鬼もの
人間の女性を攫って逃げた吸血鬼と、それを追う賞金稼ぎの吸血鬼ハンターたちの戦い、簡単に言うとそんな図式の物語です。
主人公は吸血鬼と人間のハーフの吸血鬼ハンターで、その行く手にはいろいろな特殊能力を持った怪人?やライバルの賞金稼ぎなども立ち塞がり、山田風太郎の忍法帖のような異能バトルが繰り広げられます。バトルは作画に迫力があり、各キャラクターの特殊能力も面白いです。一つ一つのバトルはテンポも良く、戦い方や決着のつき方などもとても上手に描けています。
全体的な雰囲気には西部劇の影響も強く感じられ、設定にはSF的な要素も少々あります。
そして物語の中心には痛切なラブストーリーがあって、ただのバトルアニメではない、観終わった後に長く余韻が残るような作品になっています。
個人的にはこの作品を観るのは2度目で、以前に観たのは5~6年くらい前だったと思うのですが、今回久しぶりに観ても全体のストーリーや各場面の細かい部分までかなり鮮明に覚えていて、それだけ印象に残る作品だったのだと思います。
声の演技はどのキャラもとても良く、また作画も、15年近く前の作品ですが非常に綺麗です。
1時間40分ほどの時間で綺麗に終わっていて、単品の映画として完成度が高いので、興味があればちょっと時間があるときにでもおすすめの作品です。