辛辣なイグニット さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
血界戦線でローマの休日がやりたいんです!by監督だってさ
・内藤泰弘先生原作にして最新作にして最高傑作ともいえる血界戦線の念願のアニメ化
・1クールであるにも関わらず2年もの構想期間と製作期間を用意
・血界戦線の舞台となった異界(ビヨンド)ヘルサレムズ・ロットの前身ニューヨークへ主要スタッフによる海外ロケ敢行
・脚本には人気脚本家の古家和尚さん、キャラデザには川元さんなど実力派スタッフを多数起用
・深夜アニメとは思えない超豪華&実力派声優も見どころ
・オープニングにはデビュー以降ヒットを飛ばし続けるBUMP OF CHICKEN
・エンディングにはタイガー&バニーで有名になり派手なライヴパフォーマンスから熱狂させたユニゾンスクエアガーデン
・作画は近年1、2を誇ると言われる高クオリティスタジオの雄ボンズで、さらに異例中の異例の2スタジオ体制
・作画のクオリティと迫力の戦闘シーンはすでに約束されたようなもの
これらを叶える豊富な予算、十二分な製作期間、ヒットまちがいなしの実力派スタッフたちと、これまでにない盤石の体制を築きました!
・・・それがどうして原作のダイジェスト&アニメオリジナル垂れ流しになっちゃったんでしょうね。ふっしぎー。
良い点
・約束された高クオリティ作画
悪い点
・なぜか原作読まないとストーリーが理解できない。
・キャラの性格描写はなぜか原作読まないと共感が困難
・血界戦線の根幹集団であるライブラメンバーの軽視
・ただし、作中屈指のゲスキャラのゆるキャラ化と大活躍
・しょうもない理由で人間を虐殺しまくる敵キャラに恋愛指南を受けて感化されたことになってる準主人公という意味不明なアニメオリジナル要素
・ニコニコ動画初心者が編集したような構成
・静止画である漫画よりなぜかテンポが悪い
・戦闘シーンとシリアスなシーンでもテンポは同じ
・戦闘シーンのテンポのままのシリアスシーンに突然紛れ込む寒いギャグ
・会話が、え!?こんなんで意思疎通できるの!?というレベル。まるでコミュ障同士のやりとり。
総括
悪い点にあげましたがこれらは創意工夫しての賜物なのでしょうね。
原作を創意工夫してアニメに落とし込み、アニメオリジナルのために創意工夫して余り尺を作り、アニメオリジナルキャラクターをねじ込むためなのだから中途半端に感じるのも仕方ないのでしょう。
まあ、そのアニメオリジナルのテーマがしょうもないんですけどね。
「異界(ビヨンド)ヘルサレムズ、ロットを舞台にしたローマの休日」だなんて、いまどきスイーツでも思いつきませんよ。
そのローマの休日も準主人公のレオとアニメオリジナルキャラクターホワイトとのいまどき酸っぱい変物語です。
女と出会って3秒で合体しそうな気軽さで恋人になり、いきなり2ケツし、薄暗闇であんなことやこんなことを繰り広げてるのですからしょうもありません。
1クールしかないって本当にわかってるんでしょうか?
アニメオリジナルのために毎回説明不足に陥りました。
アニメオリジナルのために最終回は放送日直前に尺足らずが判明、急きょ総集編放送、放送延期、放送日未定という前代未聞の大事故をやらかしました。
放送前のインタビューで、監督自身が最後はこうなります!と構想語ってるのに、です。
いくらローマの休日がやりたいからっていくらなんでも悪ふざけしすぎです。
いくら釘宮病だからって1人5役で1話まるまるやらせるなんて主要キャラをあてる声優さんが嘆いて当然です。
そもそも、その5役の声優もキレてますし狂気の沙汰ですよ。
演出家くずれの監督が音響監督も兼任してますが、やっぱり話題性だけでダメだったなーと思う血界戦線アニメ化でした。
最後までお読みいただき感謝!m(_ _)m