無毒蠍 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
少し展開がのんびりしすぎだった気もしますが要所要所での盛り上がりと物語のまとめ方は安定のディズニーでした!
なにやら原作が存在するみたいですが未読です、知らなくても特に不自由は感じませんでしたが
もしかしたら読んでおくことによって、より理解しやすい物語になってるかもしれませんね。
慕っていた兄、タダシが事故死してしまい無気力に陥ってしまった本作の主人公ヒロが
タダシの死はただの事故ではなかったんじゃないかという疑惑を抱きタダシが開発したベイマックスや
タダシが通っていた大学の友人たちとチームを組み真相を知っていそうな謎の仮面の男を追う物語です。
よく言えばテンポがいいんだけど悪く言えば単調な進行で人によっては物足りなさを感じてしまうなんてことも。
舞台はサンフランシスコと東京を組み合わせたオリジナル都市らしいです。
ですがあまり東京らしさは感じませんね、普通に街に東京と文字が書かれてたりしますが不自然すぎる(笑)
他にもラーメンや提灯など東京っぽいものを詰め込んだような街並みでした。
日本を知らない人からしたら東京ってこういうイメージなのかな?
近未来でサンフランシスコと東京を組み合わせた都市といったところから舞台はほぼオリジナルです。
ベイマックスの戦闘スタイルに空手を取り入れたりもしてますが空手にそんな動きある?みたいなのもありました(笑)
面白かったことは面白かったんですが僕が期待しすぎたのかもっと燃えるような展開があると思ってたんですよ。
公開時の評判でもそんな風な感想をチラホラ見ましたし…
たしかにラストの展開はそれなりに燃える部分ではありましたが正直いつものディズニーって感じでしたね。
ロボットアニメだと思って観はじめたんですけどMr.インクレディブルのようなヒーローアニメでした。
ベイマックスはディズニーピクサーじゃないらしいんだけどディズニーピクサーっぽい作品だったかな。
タダシの死の真相を知るために協力してくれる大学の友人たちが
アメコミヒーローのようなコスチュームに身を包み戦うシーンはMr.インクレディブルを彷彿させます。
科学オタクだからこその自分が得意とする科学分野が戦闘スタイルに組み込まれているのは面白かったです。
特にゴー・ゴーの車輪を使った高速移動や車輪による斬撃攻撃、ワサビの両刃レーザーブレードは
日本人が好きそうなスタイリッシュでカッコいい化学兵器だと思います。
仮面の男のキャラ設定にはやや不満。
タダシの行動を余計なことと言い切るようなキャラ設定にはしてほしくなかった。
タダシには申し訳ない事をしたと感じつつも
自分にはもうこの道しかないと覇道をゆくようなキャラクターにしたほうが深みがある気がする。
元の人格を壊さない程度に悪役として仕上げてほしかったですね。
感動は思ったよりはしなかったかな、観る前は泣けそうな気がしたんですが
思ったよりもベイマックスとの交流があまり描かれてなくてラストシーンまでの過程が膨らみきれてなかったように思える。
ベイマックスよりもタダシの扱い方をもう少し何とかすれば感動的になったんじゃないかな。
ベイマックスは燃えに全力を注いでもらってさ!
それと最後のフレッドと父親のシーンは何だったんだろう?
ちょっと急な展開に感じました、最後の最後でこれ必要?みたいな。
つまらなくはないし面白いことは面白いんだけどもっと面白くなったんじゃ?と感じてしまう惜しい作品でした。
【B+78点】