とろろ418 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見習い魔女とエトセトラ
【16話まで】
{netabare}
エピソードの質が大分向上していて一安心した反面、前半部での負の遺産が残念で仕方がないです。
光として描かれた時より、影として描かれた時の方が魅力的なのはコレ如何に。
本来ならここは既に通過しているべき過程で、スポットが卯月たちに絞られている頃だと思うんですよね。
最終的な目標も具現化されていませんし、キャラも増える一方ですし。
正直、投げ出したくなるレベルで散らかってるので、そろそろ整理整頓しないと風呂敷を強引に畳んでお終いになるかと。
どうにか頑張ってほしいです。
{/netabare}
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【視聴後】
どうやら魔法の効力が弱かったみたいです。
まあ二兎ですら難しいのに、これだけの兎を追いかけてしまったのですから、必然と言っていいでしょうね。
切り取って見れば、良いと思える所も幾つかあったのですが、全体として見ると、軸を探すのが困難なほど歪です。
アイドル全体を主人公として見せたかったのであれば、Pまたは各主役アイドルたちの視点、
卯月およびニュージェネを主人公として見せたかったのであれば、卯月または凛の視点で通すのが筋だったと思います。
アニメというメディアそのものが視点の統一性が緩いとは言えど、そこを意識した作りにするのは決してマイナスにはならないはずです。
{netabare}(見えない部分が当然増えるので不自由に感じますが、謎や意外性としてのリターンがそれ以上に大きいので){/netabare}
前述の通り、エピドード単位では悪くないと思うので、軸さえしっかりしていれば後半の話などにも重みが出て、作品としての質も高まったのでは、という疑問が拭えません。
空回りしているとはいえ、制作側の熱意が伝わってくるだけに残念でした。
以下は、いつもながらの私妄想。
{netabare}視点はやはり卯月、と言いたいところですが、アイマス無印と違った視点で描いた方が面白そうという理由から、凛を選択してみます。
じゃあ卯月は? はい、王子様(憧れ)です。
じゃあ未央は? ええ、意地悪な姉(ライバル)です。
そして、残るPが魔法使い(導き手)です。
展開としては、そうですねえ。
(私的な思惑があり、無印の裏物語として進行していることにします)
まず一話。
完全素人、花屋の娘である凛が、地元の喉自慢的なものに登壇。
(理由は適当に。性格的に臨時参加が合ってそう)
そこで卯月の目に留まる。
765プロに憧れを持っていた卯月は人一倍グループに拘りを持っており、凛に執拗に迫ってくるが、当然、凛は断る。
後日、再び凛の前に現れる卯月。
その背後に忍び寄る怪しい影。身の危険を感じた二人の逃走劇。
やっとのことで撒き、卯月と別れ、自宅へ。
そこへ怪しい男が。その正体はPで、卯月と同じく、凛に魅力を感じてスカウトに赴いたとのことだった。
再び凛は断り、名刺と空白の約束(日時と場所を指定して、気持ちが変わったら来てくださいとか言うやつ)だけを置いて帰るP。
母親から心裏を指摘(小さい頃の夢がアイドルだったとか)されるが、それも否定。
時間が迫る中、三度卯月が訪れる。
少しだけ気持ちを吐露する凛に、最高の笑顔を見せる卯月。それを見て決心する凛。
約束の場所へ。そこには卯月とPと見知らぬ誰か(未央)。
既にある程度の活躍をしていた未央は、呼び出しに不満を漏らす。
Pの企画披露。それは三人でグループを作ることだった。
長いので以下は抽象的に。
そのあとは暫く奮闘記を描く。
不慣れな世界で困惑する凛とそれをサポートする卯月、不満剥き出しの未央という構図。
初ライブは本編と似た感じ。
凛と卯月は満足するが、実力者である未央が鬱憤を爆発。
ちょっとしてから未央の焦りから出た失態を凛がカバー、やんわりと和解。
てな感じでグループとしての絆を深めていく一方で、Pや他メンバーとの絡み、憧れの存在として765グループもちょこちょこ登場させる。
前半部ラストを765の感謝祭ライブあたりで締めて、後半部は常務の登場で波乱。
バラバラになり道を失う三人。千早も同時期に声を失っており、それぞれがその復活の瞬間を目撃して勇気をもらう。
再集合し三人でPのもとへ。他メンバーと鉢合わせ、Pが裏で画策していたことが判明。反撃開始。
シンデレラプロジェクト以外のキャラは常務側で出す感じ、常務も反りは合わないけどできる上司という壁としてちゃんと機能させる。事務所は同じなのでぶつかり合うけど、時に内面を覗き見たりなんてことも。
最後は346全体でライブ。
ED後、Pが見覚えのある後ろ姿を見かけ追いかける。そのあとを追う凛。Pの前に立っていたのは小鳥。
(前半部の感想で書いたとおり、Pの過去に小鳥が関与しているという設定です)
小鳥は346への賛美の言葉と765の自慢話を残して去っていく。
凛が男泣きしているPの背中を摩り、皆のところへ帰ろうと誘う。
皆の輪に向かう二人の背中でEND。
{/netabare}