どらむろ さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
しっかりと結論を出した、完璧に近い集大成!前半の可愛さ楽しさが最高♪
ラブライブの、μ's(ミューズ)のラストを飾るに相応しい内容でした!
テレビ版の1期2期を視聴した人向けの内容で、2期で出した結論を更に一歩踏み込みつつ、ちゃんと結論出していました。
…私は決して熱心なラブライバーでは無く、(アイドルアニメも悪くはないかな…)程度の認識でしたが、なるほど、これは大勢の支持を集めるに足る素晴らしい作品なのだと納得しました。
{netabare}『物語』
2期の続きで、人気絶頂のμ'sが、ラブライブをアキバドーム開催させる為に、ニューヨークに行ってライブをする事に。
前半はニューヨーク旅行編で、海外旅行でテンションマックス!からのお馴染の9人がお馴染の可愛さ発揮。
各々のお約束なキャラ付けが良い意味であざとく、1期2期を観てきた視聴者ならば、大いに楽しめるのでは。
特に海未ちゃんのテンパり具合と凛ちゃんのにゃーにゃーがかわいい♪
随所にミュージカル調なのも、テンションマックスな可愛さに拍車をかけてました。
…楽しい。とにかく楽しい。そして、かわいい!
なるほど、これは何度も劇場に足を運びたくなりますね。
正直(いや、いくら良作だからって、同じ映画を何度も観過ぎな人多くね?)と疑問符でしたが…いざ、自分が体験してみると、ああ~~これは可愛い!
アニメ映画はエンタテイメントなのだから、楽しくってなんぼです。
途中、穂乃果が出逢った謎のシンガーとのドラマが見所でした。
人生の先輩として、まだ迷いのある穂乃果に生き様を見せてくれた。
※実は実在の人物では無く、大人になった未来の穂乃果説があると知り、ビックリです。
また「がっこうぐらし!」のめぐねえみたいな、穂乃果の脳内イメージ説には更にビックリ。
その発想は無かった…しかし、言われてみると、確かにそんな節も?
…私的には、ちゃんと実在の人だと思ってました。
前半の夢のようなニューヨーク編での成長に関わるイベントは穂乃果だけだったですが、無邪気な大はしゃぎを通して、ちゃんと個性を出せていた事が、終盤での「μ'sは9人揃ってこそ」に説得力を補強してくれるので、楽しい可愛いだけでない意味はあったのでは。
そして後半。
帰国したμ'sに待ち受ける「人気絶頂で皆からも期待されている」から「ラブライブの今後の為にも続けてほしい」という状況に、2期で結論を出したのに、また葛藤する事に…。
期待通りトップアイドルを続けて「9人揃ってこそのμ's」の想いを曲げるか?
自分たちの想い貫いて、皆の期待裏切るか?
かなり辛い二択。
今までのμ'sを見ていれば前者はあり得ないと分かりますが、さりとて皆のラブライブへの夢が届かないのも後味悪いか…!?
さて、穂乃果たちはいったいどうするのか!?
ここで、まさかの第三のスケールでかい結論にはビックリしました。素晴らしい!
両方実現させるとは、流石は穂乃果ちゃんメイン主人公!
穂乃果を多くの人々が導いてくれる展開、特に妹の雪穂ちゃんとその友達の亜里沙ちゃんの言葉は核心を突いていて、2期終盤に続き穂乃果の決意を後押ししたのでしょう。
「楽しい」「スクールアイドルが好き」
忘れてはならぬ、原点ですね。
アライズとの交流も良かったです。
穂乃果以外のメンバーの葛藤は尺不足ながら、各々の個性や気持ちは前半でしっかり描いていたので、十分でしょう。
特ににこちゃんは要所を締める、流石はアイドル研究会の支柱でした。
最後の大規模ライブは圧巻!でしたが、その後のμ's最後のライブが更に感無量でした。
出し切った!μ'sのすべてを…!
μ'sはこれで満足して終わり、でもラブライブは続いていく。
理想的な大団円でした。
…メタ視点だと、制作スタッフからのファンへのメッセージなんでしょうか。
ここら辺は、熱烈なラブライバーでは無い私は深く踏み込みませんが、一つの作品としても、理想的な終幕だったと思いました。
総じて
「ラブライブ!という大人気アイドルアニメの終幕として完成度高い」
「前半楽しくって可愛いので萌え的にも満足♪」
でした。
ドラマ面では、既に2期で結論出しちゃっている事と、成長物語としては良くも悪くもラブライブ!スクールアイドルの範疇に留まっている事は、若干ながら物足りないかも。
せっかくの女性シンガーという先達との交流イベントあったので。
…ただそれは過大な期待なので、総じて大満足な劇場版でした。
『作画』
すばらしいです。
特にミュージカルパートでの手書きが抜群に可愛く、これだけでも何度でも視聴する価値あり!
CG活用の大規模ライブも圧巻。
完璧ではないかもですが、現時点では、最高水準なのでは。
『声優』
私は熱心なラブライバーでは無いですが、最早μ'sそれぞれの声優さんはμ'sそのものと言っても過言ではあるまい。
私の声優評価は「他に代替不可能な程のはまり役」である事を重視するので、9人もの完璧なはまり役だと実感出来る以上、満点でも良いです。
謎の女性シンガーの高山みなみさんも良かった。
ハスキーボイスにカリスマ感あり!
『音楽』
素晴らしいの一言です。
私はにわかなので全曲完全には把握してませんが、1曲1曲が本当に素晴らしい。
ミュージカルは楽しく可愛く、最後のライブではμ'sの想い全てが込められていて思わず感涙。
これは、熱烈に支持する人が多いのも納得です。
私もCD買ってみようかな。
『キャラ』
μ'sは9人でひとつ。
1期2期と来てこの映画で、改めて全員の魅力を再確認しました。
ドラマの主眼は穂乃果中心でしたが、要らない子が一人も居ないのが素晴らしい。
ニューヨーク編では特に海未ちゃんと凛ちゃんに萌えました。
一人一人ちゃんと見せ場があり、特ににこちゃんはカッコ良かった。
…私はやっぱり、穂乃果ちゃん推しですけどね♪
アライズの三人も見せ場多くて嬉しい所。
2期では負けたとはいえ、やはり華がありますねぇ。
雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんの役割も大事で、μ'sは終わっても、ラブライブは受け継がれる希望を感じる。
謎の女性シンガーは不思議な人でしたが、私的に「偶然出会った実在の人」だと思いたい。
自分の道をちゃんと歩んでいる大人の存在は、大事だと思うのです。
『以下、どうでも良い余談』
私のラブライブの初見の印象は(アニメでアイドル?アイドルマスターとかいうのも結構良かったし、可愛いなら観てみるか?)程度の認識でした。
1期は正直、可もなく不可も無い、まあまあ良作?
でしたが、2期視聴して(なるほど、彼女たちは良いアイドルだな。応援されるのも頷ける)
そして本作劇場版。
素晴らしいアイドルだ素晴らしい!
未だに熱狂するには至りませんが、複数回劇場に通おうかと思う程度にはハマりました。
…ち、ちなみに。
一番好きなアニメのアイドルは「普通の女子高生がろこどるやってみた」の宇佐美奈々子ちゃんだったり。
アイマスといいデレマスといい、このジャンルは侮れませんね。{/netabare}