退会済のユーザー さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
劇場シリーズの中では微妙な部類に入る本作。
何故なら、戦いのスケールが凄まじくちっちゃい。
今回の敵の目的は、悟空を殺すことだけ。だけなのである。
本作のボスキャラも言ってた通り、敵対の形となったのはベジータやトランクスらが悟空を守るからでしかない。
僕は思うんだ。……悟空には一度死んでもらって、あとでドラゴンボールで蘇ればいいんじゃないの?(鼻ほじ)
「いやいや、そういうわけにもいかねーだろ」というツッコミは承知している。ただ、何が言いたいかというと、今回の構図にはまるで緊迫感が欠けているということなんだ。
そして、僕が本作に良い感想を抱けなくなった大きな要因として、人造人間13号のパワーアップがある。
破壊された14号、15号の動力炉とチップらしきものを取り込んでパワーアップを果たすのだが、この描写がもうホント、無いわ。
人造人間なんだよな? それがどうして、あんな風に動力炉とチップがスゥー……って空中浮遊した末に13号の下にまでたどり着くの?
おまけに、取り込む描写。人造人間なんだろ? なんで【組み込む】んじゃなくて【吸収】って感じの演出にしたの? バカなの?
この瞬間、興ざめとなった。
セルのようなタイプならまだ分かる。でもさ、13号は違うじゃん。
だったら、そこは胸をパカッと開くなりあるだろ。動力源がコーラとかいうふざけたキャラのフランキーですら、そういうのはちゃんと機械やってんだよ。
それならせめて、初めは14号と15号だけで悟空らと対峙させる。その場で勝負は決着がつき、二体は破壊される。悟空らが去ったあと、戦場に13号が降り立ち、パーツを回収し、自分を強化したうえで悟空を襲撃する。こういう展開でよかったじゃないか。
お話がすっごく雑。
良かった点といえば、劇場シリーズの中でも比較的自分好みの作画だったこと。
……レッドリボンのロゴをつけた人造人間にするんなら、例えば人造人間13号の目的を悟空を倒すことではなく、世界征服にしとけば、もっと緊張感も出てきたんじゃないだろうか。そんな風に思えてならない。