紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
序盤は面白かったが・・・
序盤は面白かったが、中盤からシナリオの内容に少しずつ飽きてしまう作品。
原作の掲載誌が「別冊マーガレット」なので、1話目の登場人物を見たら
おおよそ先の展開は読めてしまうが、以外にもテンポの良いシナリオだったので
剛田猛男と大和凜子が付き合いだしたあたりまでは少女マンガのテンプレ的な
設定でもそれなりに楽しめたが、10話目あたりから同じようなストーリーを
繰り返しているので、このレビューを書いている時点で17話が放送されているが
私は15話目で視聴を足踏みしている。
なので本作は2クールではなく1クール13話あたりで終らせておいた方が
作品的に良かったのだろうが、2015年10月に実写映画が公開されるからそれまで
話題を引っ張っておかないといけない事情があるのは、ある意味哀れだな。
まぁ集英社系漫画雑誌の悪い典型なのだが、たいしたプロットもない作品を乱発して
多少人気が出ると無理やり連載を引き伸ばすから作家は似たようなストーリーを
繰り返したり、意味もない新キャラを投入したりしてグダグダになっていくことが多い。
本作もそういう意味で引き伸ばしのために似たようなエピソードを繰り返してしまって
いるのは残念。
個人的には二人が付き合いだすまでのシナリオは会話などテンポも良く面白かった
のでそのままの方向で押しすすめってほしかったが、序盤でストーリーの創作に
行き詰ったからか早々に剛田と凜子が付き合いだしてしまったのかなと思っている。
アニメ系掲示板で本作のコメントの1つに「Happy Endの後を書くのは難しい」と
あったが、それを面白い作品に仕上げるのがプロだと思うのだが…
実際本作の内容はネタ的にたいして膨らみそうもないので漫画なら単行本で1~
3冊程度、アニメならOVAで120分~150分程度で製作するのが関の山ではないかな。
声優陣的には、序盤が面白く感じたいくつかの理由のうち剛田猛男の担当声優
江口拓也さんの高い演技力が理由の1つになるだろう。
この人ならどんな剛田役を演じるのだろうと思う他の声優さんもいるが
今回演じている江口さんの演技は声質とともに良かった。
ヒロイン大和凜子役を演じる潘めぐみさんは他の出演作品を見ると普通に
演技をされているのに、本作ではかわいい女の子の声に意識が行っているのか
微妙に演技が不自然に感じるのは私だけかな?
結論として
本来ならイケメン幼馴染の引き立て役でしかない剛田と微妙な感性を持っている
凜子の物語は最初こそ良かったが、早いうちからネタが尽きてしまったのか
似たようなシナリオを繰り返すつまらない作品になってしまった。
原作を未読なのでどこまで原作に忠実なシナリオなのか解らないが原作に沿った
シナリオなら本作は本当にアニメ化や実写化するほど人気作なのかと疑いたくなる
レベルのストーリー展開。
一応。ストーリー確認で残りも視聴するだろうが、よほど面白そうな展開に
ならなければ時短で視聴することになるだろうな(笑)
あとわずかだけど残りの物語が面白くなることを期待したい。
ただ余談だがもし本作の2期があったとしても、まず視聴することはないだろうな