「長門有希ちゃんの消失(TVアニメ動画)」

総合得点
65.6
感想・評価
726
棚に入れた
3608
ランキング
3267
★★★★☆ 3.5 (726)
物語
3.3
作画
3.4
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

OZ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

涼宮ハルヒの同人

『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』は未視聴だが
『涼宮ハルヒの憂鬱』が楽しめたので
期待は低めに観てみた2015春アニメ

■涼宮ハルヒの同人■
言わずと知れた深夜アニメ界に一大旋風を巻き起こした『涼宮ハルヒの憂鬱』の
公式パロディ『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の
スピンオフに当たるのが本作品『長門有希ちゃんの消失』だ。(ややこしい)

対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースの
無表情な宇宙人 長門 有希とは違い
本作品ではメインヒロインを飾り
至って内気な普通の少女として登場する。

本家に登場したハルヒを始め
みくる 古泉 鶴屋さん等は相変わらずであり
声優陣もそのままなのは嬉しいところ。

中でも本家の主人公 涼宮 ハルヒを演じた平野 綾さんは
その名が知られる様になった代表作でもあるとは言え
あれから数年経った今も衰える事なく
やはりハルヒはハマり役だと改めて実感。

特筆すべきは劇場版『涼宮ハルヒの消失』で
その行動に恐怖感を抱く事となった朝倉 涼子の存在だろう。

本作では長門に対して何かと世話を焼く
保護者かつ母親みたいな立ち位置で
出番の多さもさながら『消失』を観ていると
彼女の変わり様に驚いたものだ。

特に朝倉とハルヒの絡みが観れたのは
ファンならずとも感慨深いものがある。

さて 肝心の物語であるが
長門 有希ちゃんとキョンの恋を中心に
本家にはなかったラブコメ寄りで展開される。

第10話「サムデイ イン ザ レイン」で
事故により長門 有希ちゃんが長門 有希に入れ替わり
それまでの明るい雰囲気が
シリアスな展開へと様変わりしてからが本作品の見所だろう。

また「サムデイ イン ザ レイン」と言えば
本家最終話のタイトルと同じな為
第10話を境にifの世界観が強まる構成である。

ただ 展開が淡々としているせいもあってか
全16話もあったとは感じられない程
シナリオそのものの印象は薄い。

加えて言わせてもらうならば
演出面がおざなりな点も惜しいと言える。

例えば短冊を吊るす際に手が触れて照れたり
ぶつかった拍子に何故か押し倒す様な姿勢になったりと
シチュエーションのベタさが
印象の薄さに拍車を掛けているのだ。

もっとも引っ掛かったのは
第13話で長門の意識が薄れていく際に
キョンが自転車で駆けつけるシーンがあるのだが
立って自転車を漕ぐ事はせず
ずっと座りながら漕いでいる為か
緊急時なのに急を要している様には見えず
台詞だけは急いでいるのが伝わってくるのだけれど
危機感を演出出来ていないのは非常に惜しい。

細かい描写ではあるのだが
涙を誘う名場面の一つなので
台詞と動きを丁寧に連動してもらいたかった。

あくまで涼宮 ハルヒと言う出来上がった作品の
プラットフォームに乗っかっているに過ぎない為
厳しい言い方になるが
キャラクター用いただけの同人誌的な作品である。

■あとがき■
再び賑やかなSOS団が結集し
それだけで感慨深いものはありましたが
"涼宮ハルヒ"と言うネームバリューがなければ
これと言って印象に残らない全16話でした。

キャラクターデザインの違いもありますが
やはりメインヒロインである長門に
魅力を感じられなかったのが評価に繋がってしまったかな。

確かに普通の女の子として
色々な表情が観れて可愛かったのだけれど
無口で無表情な宇宙人の長門 有希があってこその
長門 有希"ちゃん"だったなと
改めて長門 有希と言う存在感を再認識した結果となりました。

全体を通して全16話だと中盤以降からやや中弛みを招き
もう2~3話短く纏まっていた方が
観易かったのは否めない作品でしたね。

満足度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3)

投稿 : 2015/07/28
閲覧 : 460
サンキュー:

42

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