「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟(アニメ映画)」

総合得点
61.7
感想・評価
62
棚に入れた
236
ランキング
5278
★★★★☆ 3.7 (62)
物語
3.5
作画
4.0
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.6

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ネタバレ

yamsn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

主題が見えない、残念

2199のTV版が想像以上に良い出来だったので、期待して鑑賞したのだが正直ハードルを上げすぎたかもしれない。

確かに非常に良く出来ている要素も沢山ある。
特に良い印象を受けたのはオリジナルをしっかり踏襲しながらも、更に作り込まれた精緻なメカデザインだ。艦載機の発艦シーンはよく考えられてるし、艦のワープアウト描写が勢力ごとに異なるのも面白いアイディアだと思う。
(個人的にはガトランティスのくるくるワープアウトが大好き)

ストーリーのアイディアだって悪くない。

蛮人国家ガトランティス、ヤマトとの確執を抱えるバーガー、滅び去った古代文明の末裔、どれを取ってもヤマトにしっかりフィットする主題だ。

しかし今作が犯した最大の失敗は、これら全部を一作の映画にブチ込んでしまったことだ。
バーガーがヤマトに対する憎しみを乗り越えガトランティスを共に倒す、もしくは古代文明の末裔を守るためにヤマトが戦う。ぐらいならまだスッキリとまとまったと思うのだが要素を詰め込み過ぎ、更にそれぞれを中途半端に掘り下げたせいでいったい何がメインテーマなのかがあいまいになってしまっている。
十分な尺のあるテレビアニメなら話は違ったのかもしれないが、映画の限られた時間の中では全てのテーマの描写が浅く、全体的に混沌として薄っぺらい印象になってしまっている。

もう一つ不満に思ったのは、クライマックスシーンがいまいち不完全燃焼だった点だ。
星の箱舟が現れるシーンは絵的にはなかなか見ごたえがあったのだが、そこまでの積み上げが不十分で自分の場合「へ?」という感じで終わってしまった。


総評すると、素材は良いものの調理にいまいち失敗した料理というのが私の印象だ。


後、個人的にヒジョーーーーーーーーーに残念だったのが


波動砲が無い!!!!!!!!


私が知る限りヤマトシリーズのクライマックスでは必ず波動砲ないしそれに類するものをぶっ放している。「あの」復活篇ですら最後は波動砲で締めているのに、一発も波動砲を撃たないヤマトというのは初めてではないだろうか?
カウントダウンから放たれるすべてを焼き尽くす極太の光線。
これが見られなかったのが個人的な最大の不満である。

投稿 : 2015/08/04
閲覧 : 363
サンキュー:

2

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