ダレイオス さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
雰囲気は好きだけど
見始めて思うことは背景の作画が綺麗ですね。
空のグラデーションや、木などの周りの景色、建物の中の内装の作画の丁寧さ
に目がいき、クオリティーの高さから期待感はありますね。
キャラも綺麗に描けてますしキャラの作画も安定して雰囲気はかなりいいですね。
魔法少女に変身するシーンや今時珍しい魔法の杖で空を飛ぶシーンは圧巻で
素直に綺麗だと思いました。
エフェクトも凝っていて作画枚数も多いのか動きもスムーズで
やはりクオリティーの高さは感じられます。
魔法の杖はドライブシャフトと呼ばれていたり
飛ぶ時に自動車のエンジンの音がするあたりは
自動車メーカーのプロモーション企画らしくていいのではないかと思います。
ストーリーは主人公のすばると謎の少年みなととの出会いから
始まるのだが会話自体は
みなとが哲学的なことを言っているせいで意味ありげだけど
何を意図としているのかわからず
あんまり面白い出だしではないですね。
すばるの昔知り合いだった女の子のあおいとも
偶然再開したのはいいけど上手く会話が成立していなく
開始直後の会話はあんまり面白くはないです。
ただストーリーが進むと平行世界を匂わせたりで
なんで話がかみ合ってないのかの描写があるので
その理由を見つける物語で
そういう設定のアニメだというのであれば上手くまとめることが出来れば
良作になれる雰囲気はあります。
主な目的はエンジンという欠片を見つけることなんだけど
みなとと欠片を巡って争ってはいるものの
争っている理由が不明なので盛り上がらないかな
学校にいる。みなとと欠片を争っている。みなとは同じ人物なのかも気になる所
平行世界を匂わせている世界だし
欠片集めは展開が抽象的なので理に適った展開ではないかな
海の中に入ったり、宇宙空間に出たり
展開の自由度の高さに悩む所だが演出は悪くないので
雰囲気的には楽しそうに欠片を集めているなとは思います。
ギャグアニメぽいシーンもあるので笑える要素はあり
そういったシーンは笑えばいいかなと思います。
特に欠片を集めるシーンはギャグにもなっているような気がしますね。
劇中の曲も個人的には結構好みだったので雰囲気作りは成功していると思います。
序盤は感動シーンで雰囲気的に感動出来るものにしようとしはいるものの
抽象的なので感動していいのかは悩みますね。
今ひとつ感動のポイントがわかりにくいかな
何も考えなければ感動出来ると思います。
ストーリーが進めば進むほど勢いで進めている気はしますね。
宇宙規模の話になるので、なんでもありな展開
セドナなんてマニアックな小惑星のネタも出てくるので
宇宙の知識としてナルホドなと思えるネタも多いので
宇宙ものとしてはまずまず楽しめました。
そんな中で友情話を持ってくるので雰囲気的には感動出来るかな
一応1話でのすばるとあおいのお互いの記憶違いの理由を
忘れずに中盤掘り下げてくれるので視聴意欲を削られずに続きは気になるものになってますね。
勢いで突っ走る展開でしたが不思議と面白いと思える勢いはありました。
やはり背景などの作画が綺麗なので雰囲気的にいいのがポイントでしょう。
宇宙の表現とかはかなり上手いのでダイナミックな世界で繰り広げられる
テンポのいい展開は楽しめました。
ただ後半は詰め込み過ぎているかな
すばるとみなとの過去の掘り下げをやってストーリーが進むのですが
展開が早いのでわかりにくかったです。
今までなかった、新たなアイテムの石の結晶も唐突に登場して
整理するのは大変でした。
すばるとみなとの会話は宇宙規模の話で抽象的なものが多くて
哲学的に聞こえましたね。これをどうとるのかは視聴者次第で
いい話なのか適当な話(いい加減な意味での)なのかは明確にはわからないと思いました。
後半は宇宙規模の大きすぎる話なので実感がないんですよね。
それにやはりずっと抽象的な話ばかりなので
面白いとまではいかないかな、雰囲気的にはいいんだけど
ずっと、もやもやした感じで進みますね。
いったん宇宙に出れば制作者の思いのままに展開されるので
視聴者的にはそれを見ている状態です。
最後はこの作中ではいい感じに終わりをまあ迎えているので
良かったんじゃないのと思えるでしょう。
まあこれも抽象的に終わっているのであまり人に勧めれる内容ではないかな
個人的にはストーリー的には普通です。でも好きなアニメだった。
平行世界の謎や、みなとの謎も抽象的ではあるが判明するので
最後まで見てある程度は納得は出来ました。
気になる所は前半は百合ぽい女の子同士の友情だったのに
後半はすばるとみなとの男の子と女の子のラブストーリーぽくなるので
女の子の友情を期待した人には向かないかもしれませんね。
個人的にはどっちでも問題はありませんが作風の変化は気になりました。
キャラについてはすばるとみなとは印象に残りましたが
他のキャラは印象に残るキャラはあまりいなかったかな
すばるとみなとと同様に個別回があるキャラもいて
出番や掘り下げはありましたが他のキャラはあんまりストーリーに絡まないので
印象には残らなかったかな、あくまでも欠片探しと世界の謎に迫るアニメでした。
無駄にキャラ萌えに走っていないという見方もあるので
そこまでは悪くはありませんが
声優さんについてはすばる役の高森さんは可愛らしい少女の役をキッチリこなしていましたし
みなと役の桑島さんもカッコいい男の子役をこなしていたと思います。
あおい役の大橋さんのぎこちない演技が少し気になりました。
セリフが多いので目立ったかな
ずっと抽象的なので評価的には悩みますが雰囲気は好きでした。