
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルなし
劇場作品の中でも屈指の人気作を、ようやく視聴。
確かに人気なだけあって、面白かったね。
クウラのキャラクターが中々に強烈。フリーザを残虐とするなら、クウラは冷徹。
……なのだが。何故だろう、フリーザよりも絶望感に欠けるのは?
50分という尺の短さゆえか、フリーザの時のような力量差の逆転が無かったからか、とにかく、残念ながらクウラの圧倒的強さというものは画面から伝わってこず、あくまでも本人や周りの人物のセリフからの印象に留まってしまっている。
たぶん一番の問題は、クウラが戦闘で優位に立っていたシーンが、これまでの敵同様に、ピッコロのようなボスキャラ用の引き立て役、もしくは通常時あるいは界王拳発動時の悟空といったキャラ相手の時だけということ。
悟空がスーパーサイヤ人になってからといえば、結局は悟空の力に歯が立たず一方的にやられるのみだった。(それでも、敵わないとみるやすぐさま一騎打ちを捨てて星もろとも悟空の消滅を目論む辺り、弟のことを甘いと称するだけのことはあるけど)
かめはめ波で太陽まで押し出して倒す、というのはスケールがデカくて中々テンションの上がる決着のつけ方だったけど、そこに持っていくまでにもう少しボルテージを高めていって欲しかったかな。
フリーザのフルパワー時の戦闘力は1億と2千万。対する悟空の超サイヤ人状態は1億5千万。フリーザ編を経てもう少し悟空が強くなっていたとしても、クウラのフルパワー状態なら、悟空と拮抗してても良かった気がするんだけどなぁ。
要はこの作品、最強(キャラ)vs最強(キャラ)なのであって、最強(状態)vs最強(状態)がメインではなかった。ここが残念に思えてならないのだ。
それ以外ではピッコロが相変わらず良いキャラしてる。
今回は伸縮自在の腕を駆使したり、ヤムチャのアイデンディディを崩壊させかねない気弾の操作を披露したり、幹部全員を一人で片づけてしまったりと、目覚ましい活躍を魅せつけてくれた。ピッコロファンにはたまらないね。
一方で今回は悟飯に活躍の機会が訪れなかったのが悔やまれる。全然良い場面なかったなぁ。