aerosmith さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
さすがの出来!
西尾維新のBOX小説原作。
原作未読です。
この作品の特徴と言えば、
一話約一時間で、1ヶ月に一度の放送という「大河アニメ方式」ですね。
なので実質1クールで2クール分楽しめます。
一話を分割して観ていくのも良いかもしれませんね。
他にも「日本昔話」のような作画など、特徴的なところの多い作品でした。
声優さんたちについては、可愛らしいゆかり姫の声をはじめ、それぞれの声優さんがいい味を出していました。
opは栗林さんとアリプロさんが担当。
edは一話ずつ異なり、凝った仕様になっています。
そしてこの作品の魅力と言えば、
・世界観
・登場人物
・刀
と思っています。
まず、世界観について。
物語の始まりからおよそ150年前、
戦乱の世に、「四季崎記紀」という刀鍛冶がいた。
戦乱の勝敗は四季崎の作った1000の刀(変体刀と呼ばれる)の数によって決まったとさえされた。
程無く天下を統一した旧将軍は、その四季崎の刀1000本全て集めようとするが、12本の変体刀の完成形、「完成形変体刀」が集まらず失敗してしまう。これが原因で幕府は滅亡。
そして旧将軍の後に天下を家鳴家が治め、尾張幕府をつくったのが物語のおよそ100年前。
そして幕府を倒そうと東北の武将飛騨高比等が反乱を起こし、それを「大乱の英雄」虚刀流六代目当主、鑢六枝が撃ち取ったのが20年前。
↑
物語の冒頭はここ
そしてその20年後、
奇策師とがめと鑢七花は出会い、
刀集めの旅に出るのがこの物語。
長々説明しましたが、要するに江戸時代の話と考えて頂ければ分かりやすいかと。
主な登場人物は、
虚刀流 鑢七花
刀を使わない流派。
刀として育てられ、感情はあまり持たない。
奇策師とがめ
本名、出生不明。
非常に頭の切れる策士で、
彼女の練る策は「奇策」なのだとか。
こんなところですが、登場するキャラは多い方です。というか覚えるのが大変ですw
特徴的なキャラ、そして人間関係、物語を通して彼らが成長していく様は、必見です。
これが西尾維新のキャラ創作能力でしょうか。
ファンとしてはBOX小説買いたくなりましたがさすがに値段が。。
刀についてですが、
物語で取り上げられろるのは完成形変体刀12本ですね。
それぞれが特徴的で、物理法則を無視していますから厨ニ要素はバッチリかと思います。
そして1話につき1本ですから、一話ずつ一応完結します。
一話ずつのできの良さで言うと、とても良いほうかと。
特に最終回は圧巻。
刀についてはあまり言うとネタバレになりますから名前だけ
絶刀「鉋」
斬刀「鈍」
千刀「鎩」
薄刀「針」
賊刀「鎧」
双刀「鎚」
悪刀「鐚」
微刀「釵」
王刀「鋸」
誠刀「銓」
毒刀「鍍」
炎刀「銃」
一応順番通りに並べましたが、
どのような刀か想像出来ましたか?
あくまで「変体刀」ですからね。
こんなことを考える楽しみもありますw
私の場合あまり当たりませんでしたが。。
他に2本ほど「変体刀」と呼べるものがありますが、それは本編で。
二度目ですが、
とてもできのいい作品なので。
是非です。