アリア社長 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
スタイリッシュ☆オシャレな推理&バトルANIMATION
【概要】
全25話+TV未放送1話(True End)
原作はゲーム(RPG)
監督は「瀬戸の花嫁」「Angel Beats!」「ダンガンロンパ」などの岸誠二。
なおナンバリングが4となってますが、他のナンバリング作品とは内容が繋がっておらず、この作品単体で楽しめます。
【あらすじ】
田舎町に住む親戚の家に一時引っ越すことになった高校生の主人公・鳴上悠(なるかみ・ゆう)はこの町に広まるある噂を聞く。
その噂とは雨の夜の午前0時に消えているテレビを一人で見ると、画面に自分ではない別の人間が映るという「マヨナカテレビ」と呼ばれる怪奇現象だった。
さらに彼の転校初日、テレビアンテナに吊された女性アナウンサーの死体が発見される事件が起こる。
主人公と仲間たちは町で起こる怪奇連続殺人事件の謎と、その裏に潜む異界の存在に挑んでゆく・・・
【良かった点】
①スタイリッシュ☆オシャレ
とにかく作品の雰囲気・演出の全てがお洒落です。凄いセンス!
特にOPなんてこれまで見た全てのアニメの中でもトップレベルでお洒落&カッコイイと思いました。
そもそも私がこのアニメを見ようと思ったキッカケが偶然見たOPに惹かれたためですし。
②ペルソナ能力による戦闘シーンがカッコイイ
主人公たちはペルソナ(自己の内面を具現化したモンスター)を使役して戦うのですが、それがまたカッコイイ。
ペルソナ自体のデザインがイケてるというのと、戦闘シーンにキレがあり、アニメーションとしての見所満載です。
他に類を見ないこのアニメ独特の雰囲気・演出に魅せられ、ファンになった方も多いはず。
【不満点】
このアニメの原作ゲームは平均総プレイ時間が50時間を超える大作です。
それを全26話(25分×26話=約11時間)にマトメようとすれば当然無理が出てきます。
このアニメの監督・岸誠二さんが手がけるゲーム原作のアニメ化(ペルソナ4、ダンガンロンパ、デビルサバイバー2)を見ると、そのどれもが物語の枝葉を出来るだけ削いで、話の核の部分のみを凝縮してアニメ化する印象を受けます。
そういった意味では作品のまとめ方が非常に上手なんでしょうが、ゲーム未プレイ者にとってはやはり色々と違和感を覚えます。
例えばこのアニメで言えば主人公の成長スピードが半端ないです。
毎話主人公の能力パラメーター(勇気・寛容さ・知識など)が表示されるんですが、あっという間にMAXになります。
さらにペルソナ能力もどれだけ持ってるんだってくらい短期間にたくさん獲得します。しかも各能力についての説明もなしに。
ゲームならプレイヤーが苦労してキャラを成長させていく所がアニメではほぼカットされるんで、そこにズレを感じるんです。
「あれ、主人公いつの間にそんなに強くなったの?」って。
あえてもう一度言いますが、膨大なプレイ時間がかかるゲームをかなり上手にマトメられてると思いますし、ゲーム未プレイ者がこのアニメを見て話を理解出来ない、なんてことは全くありません。
ただやはりゲーム未プレイ者でこのアニメに興味を持った人は、原作のゲームの方をプレイすることをオススメします。