退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
21世紀アニメの傑作
アニメって本来的にはポテチ食いながら見るくらいがあってるんだと思ってます。そんな頭をがっつりと使って前のめりになって見るものとかになったら、最早娯楽って何?って話ですから、だから細かい粗とかはまぁノリと勢いでなんとかしてその場その場で誤魔化して行くのがアニメの最もな手法だと思ってます。
よくありますでしょう。当時はすげーやべーとか思ってた作品がよく考えたらなんだこれみたいになってるやつです。クラナドとかそうです。よくよく考えれば町の奇跡ってなんだよって話です。そりゃ町の奇跡なんでしょうけど、やはり落ち着いて考えてみると……町の奇跡ってなんなんでしょうね。けなすつもりは一切ありません。要するに、物語性に押され我々は理性的判断を大きな割合で忘却している、平たく言えば面白いは正義、と言いたいわけです。
ただ最近はその面白いは正義系アニメもなりを潜め、とりあえず女の子いっぱい出しとけ系アニメが非常に多い気がします。これは僕が年頃だからついそう感じてしまうのでしょうか。はたまたアニメ会社がひたすらムラムラしてるだけなのでしょうか。まぁ知らないですけど、とりあえず言いたいのは安易にキャラへと逃げて話の質で勝負していないんじゃないかということです。そんなアニメを見てるわけでもない僕が言えたことかと自分でさえ思うんですから、いわんやでございます。ただ、やはり趣向は確実にシフトはしてると思います。
そんなわけで、内容が熟れた果実のごとく詰まっているアニメが何を隠そう「攻殻機動隊SAC」でございます。
今から10年以上前に作られた作品であるにもかかわらず、作画は今の作品とも遜色なく、とりわけ話の質は阿呆みたいに高いです。
若干難しい話もありますが、大抵フィーリングでいけます。ほんとになんというかレベルが違うなあと思わせる、迫力であったり、演出であったり、話のよさがあったりします。
よくアニメとか勧めるとき「マジ面白いから。ホントマジで。一回見てみて。マジ面白いから」とか僕は言いがちだったんですが、よく考えてみたら相手の顔すごい死んでましたね。
ということで、これ以上は何も言いません。と言いつつですが、アニメ史に残る傑作ですのでアニメ好きでしたならばぜひ1度は見ておいたほうがいいのではないでしょうかとだけ付け加えておきます。
アニメに興じる夏休みというのもなかなかいいかもしれません。世間体はしません。