だわさ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
貝木泥舟のストーリーテラー風かれんビー&月火フェニックス編感想にチャレンジしてみた。読んでくれた人、感想くれたら喜びますw
西尾維新。
シャフト。
物語シリーズ。
「かれんビー」。
「月火フェニックス」。
※点数は全話視聴後に追記します。
時系列確認↓
傷物語 高3春休み
猫物語黒 4月中旬~GWまで
化物語 GW後~6月中旬
偽物語 7月中旬~8月中旬(夏休み)
傾物語 新学期直前
鬼物語 新学期~
猫物語白 新学期~
囮物語 10月末~11月はじめ
恋物語 年開けて1月~2月
花物語 1年後の4月中旬
2012発売予定:憑物語、終物語、続・終物語
「青春は、ほんものになるための戦いだ!!!!」
以下、貝木泥舟のストーリーテラー風かれんビー編感想
怪異などというものを信じてはいない俺にとってこの物語はただ金を稼ぎそこなっただけの話だ。
―いや、嘘だ。
あの町に出入り禁止になったからな。金を稼ぎそこなったどころか、もっと手痛い損失を被った。もっとも、戦場ヶ原や阿良々木に会った時点で刺されていてもおかしくなかっただけに、不幸中の幸いだったと言えるが。戦場ヶ原と阿良々木を前にして多少口が過ぎてしまったが、問題はない。職業柄、死の危険と隣り合わせの自分を楽しむ傾向があるからな。
―まあ、これも嘘だが。
スリルというのはリスクであり、回避すべきだったかもしれない。まあどうでもいいが。つまり俺は俺さえも信用していないのだ。人間は生来、信じたい生き物なのだろうが。教科書にのっていることを真実であると鵜呑みにしているような連中は、俺に言わせれば気持ちが悪い。吐き気がする。信じるということそのものが、騙されるのを待っているだけだと言っていい。俺のような詐欺師に言わせれば、そうでなくては困るのは他でもない俺自身なわけだが。
そして怪異などペテン以外の何物でもないだろう。怪しく異なる怪異こそ。今回の蜂もそうだ。そんなものは俺は知らない。信じられたから名が付き、現象がそこに存在しただけだ。
しかし、ファイヤーシスターズと言ったか。あの阿良々木の妹らしいが。俺の美しい仕事をあんなバカに阻止されたことだけは腑に落ちない。もっとも、阻止に関わったのはあの知能の低そうな中学生とは思えないが。戦場ヶ原でも阿良々木でもない「誰か」によって俺の仕事が邪魔されたとすれば、これはさすがに危険と判断せざるを得ないだろう。むしろ、俺がこの町に戻ってこないと約束したのはその為だ。もっとも、詐欺師の約束ほどあてにならない約束もないだろうがな。
この件から得るべき教訓は、引き際を見極めることができなければ相応の損失を被るということだ。また携帯を買いなおさなければならなくなった。どの道、携帯はそろそろ解約するつもりだったがな。
以下、貝木泥舟のストーリーテラー風月火フェニックス編感想
約束など、はじめから守るつもりなどない。あの町に来ないというという約束をしたことは俺にとってなんの意味もなく、なんの価値もない。それでもミスタードーナツで阿良々木と出くわしてしまったのは予定には無かったが。多少動揺しようと表情には出ていないはずだ。俺は訓練をうけているからな。問題はない。
今回の影縫と阿良々木の件、俺になにがしかの意図があったと思われて然るべきではあるが実は無い。俺は仕事をしただけだ。金になるから俺のもっている情報の半分ほどを教えてやっただけだ。結果的に影縫が手を引こうがどうでもいい。今回の件で言えばさしずめ影縫が阿良々木のことを認めたといったところだろう。
偽物と本物について、偽物の方が本物より価値があると言ったことはあるが、言ってみただけだ。いや違う。それは俺の口が言っただけだ。俺自身に信念など無い。だいたい偽物や本物など、見方でころころと変わるものだ。俺は価値さえあればどちらでもいい。そういう意味では、正義の名のもとに偽物を除することを目的とした影縫よりも、偽物や本物の概念や性善や性悪を無関係にただ「価値」をとった阿良々木の思考にむしろ合点がいく。共感ではなく、合点がいくだけだが。
ひとつ意外なことがある。あのおせっかいな世話焼き忍野が姿を現さないことだ。あいつは俺と同じようにパスポートが作れない以上、日本にはいるんだろうが。
―あの町で事件が起こり、旧ハートアンダーブレードがある程度力を取り戻すことにもさえなったというのに、つまりはバランスの均衡が崩れかけているというのに、バランサーとしての忍野が姿を見せないことはおかしい。
今回の件で収穫があったとすれば、せいぜいこのことがくらいか。