どらむろ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
サンリオの本気。2015春随一の萌えアニメ♪ケモ耳美少女バンドあざとく可愛い♪
「キティちゃん」等の可愛いキャラクターで知られるサンリオによる、萌え音楽アニメ。
同期「えとたま」同様に2D(通常のアニメ絵)と3Dを駆使した演出が見所です。
「ケモ耳の美少女」が、とにかくあざといまでに可愛いのが特長!
純粋に可愛さに萌えつつ、ストーリーは王道かつ適度なシリアスとコメディーで親しみ易い。
…私的に2015春期最大のダークホースでした。
{netabare}『物語』
現実世界では内気で軽音部に入りたくても躊躇してしまっている少女・聖川詩杏(しあん)が、異世界に強制召喚されてしまい、異世界ではネコミミ美少女シアンとして、ガールズバンド「プラズマジカ」の一員としてバンド活動をする事に。
異世界には「ダークモンスター」という怪物がいて、これを倒すにはバンドによる音楽の力が必要。
日常パートは通常アニメ、ダークモンスター退治やバンドシーンは3Dに切り替わりつつ、ストーリーが進む…。
日常パートの萌えとコメディー、3Dパートのバンドの熱さ可愛さ双方の相乗効果が楽しい。
とにかく可愛いんです。
あざといまでのかわいさ!
ケモミミ美少女が仲良くバンド活動したり、成長していく姿を見ているだけでも萌える♪
単純な萌えに限ればここ数年来中々無いレベルです!
また男性バンドチーム「シンガンクリムゾンズ」も同時に登場、彼ら独特の掛け合いが絶妙なギャグになっていて、和みます。
ワンパターンではあるのですが、4人組の掛け合いは終始飽きさせませんでした。
アイオーン「故に」
が出る度に笑えるw
萌えと笑いが絶妙に同居している作風自体が好感持てました。
色々とカオスな要素ありつつ、大筋は王道で安定感のあるストーリー。
プラズマジカ一人一人の葛藤から、紆余曲折を経て絆強まる過程も良い。
構成面でも、特に6話が、冒頭で先に結果(大団円)を提示してしまいつつ、それから過程(ケンカの経緯からレトリーとシアンの絆取り戻すまで)描く手法で、終始気分良く王道の友情物語に纏めていたのが上手いです。
手堅い王道と、適度な波乱要素、でも比較的ストレスフリーで萌えやコメディー十分という、とても親しみ易い作品に纏まっている。
大筋でも、プラズマジカの友情、音楽に何を求めるのか?(音楽を楽しむ心VS野望の為)等のテーマは、全編に渡りしっかり分かりやすく描かれているのも良い。
…終盤のラスボス戦が、音楽というよりプリキュアばりのガチバトルに見える点は、やや惜しいかも。
欠点らしい欠点はそれだけです。
(ギャグとしては、ダルマまでが触手に囚われてたシーンは笑い所なのかw)
ラストも綺麗に纏まり、程良い寂しさと後味の良さを残す良いラストでした。
総じて
可愛さとコメディーが素晴らしかった&全般に親しみ易い展開でした。
細かく見ると粗はありますが、エンタメと割り切れば大満足です。
『作画』
本作の褒め所。主に2Dの通常作画がとにかく可愛い!
特にネコミミなシアンちゃんは「あざとい」までの萌えを感じます。
純粋に絵的な可愛さのみで(萌え~♪)と思ったのは久々です。
おっぱいも豊満組と貧~普通組バランス良かったのも良い♪(シアンちゃんレトリーちゃんくらいが丁度良い!)
…終盤はまさかの触手展開あり、シアンちゃんとロージアちゃんが中々えろい♪
3Dもヌルヌル動きかなり良し。
モアがちょっと違和感あった気はしますが、概ね大満足です。
『声優』
シアンちゃんの稲川英里さんが絶妙なはまり役でした。
上坂すみれさん、沼倉愛美さん、佐倉綾音さんいずれも好演。
ロージアちゃんの日高里菜さんがあざとかった。
潘めぐみさんのダル太夫もカッコイイ。
谷山紀章さん、細谷佳正さんの熱血おバカ寄りや、 内山昂輝さん柿原徹也さんの中二寄りも良い感じ。
『音楽』
バンド作品なので楽曲面の魅力も高いです。主題歌含めて数々の楽曲が良い。
時に可愛らしく、時に情熱的に魅せてくれました。
…特に不満は無いのですが。
個人的に大ヒット、とまではいかなかったです。
単に私が音楽に疎いからでしょう。音楽好きな方ならば、気に入る曲があるかもですよ?
『キャラ』
キャラクターの魅力というか、ぶっちゃけ「可愛さ」が素晴らしいです。
シアンちゃんは、近年忘れかけていた「単純に純粋な意味でのカワイイ、萌え」を思い出させてくれる。
「萌え」とは、理屈じゃないんです。
あざとくて何が悪い!?カワイイは正義ですよ!
…ネコミミ美少女で語尾や奥ゆかしい性格もカワイイのですが、素直に音楽への情熱や仲間との絆を大事にする良い子さが愛おしい。
胸も性格も控え目ながらシアンへの軽微の百合を感じさせるレトリー、あざとい性格と本性…が、意外と霞んでしまい常識人だったモア、責任感と野心の強さ故に葛藤する苦労人チュチュ、プラズマジカ全員が持ち味発揮して相乗効果で可愛かった。
中二病系男子バンド「シンガンクリムゾンズ」の存在感も大きい。
クロウが暴走してはロム兄貴が社会人特有の人間力で熱血で纏めに掛かる、ヤイバが謎中二発症すれば、アイオーンが「故に」乱発。
特にアイオーンの「故に」はネタ的に使い勝手良く、同時期ニコニコの他アニメでも「故に」コメ多発してましたw
(フェイト終盤でセリフに故に混じった途端、大量のアイオーン沸いたり)
彼らのお陰で終始ギャグテイストが途切れなかったです。
この他、女子中学生バンド「クリティクリスタ」のロージアちゃんの表裏の無いステキにあざとい可愛さに萌え♪
性格も胸も中学生とは思えぬ…でも終盤の囚われのヒロイン格かわいい。
「徒然なる操り霧幻庵」のダル太夫様の「徳が高そう」なカリスマ感もカッコイイ。
「トライクロニカ」のシュウ☆ゾーもシンガンクリムゾンズの良きライバルでしたが、やや見せ場少ない。
メイプル社長がユニークなキャラでした。卵なのにw
ラスボスのダガーは、まあ王道でしょう。
他にもキャラ豊富かつ中々個性的、キャラ萌え作品としては成功作でしょう。
出来れば続きでキャラ掘り下げが見たいところです。{/netabare}