「ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦(アニメ映画)」

総合得点
65.3
感想・評価
98
棚に入れた
550
ランキング
3401
★★★★☆ 3.6 (98)
物語
3.5
作画
3.4
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.8

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

これは多分、原作ファンとそうじゃない人との差、なんだろう。
幸か不幸か、僕は原作の設定に詳しくない。なので時系列的な矛盾とか、キャラクターのパワーバランスの不自然さとかはとくに感じることなく、素直に楽しめた。(楽しめなかった人のことを卑屈と言ってるワケではないことを明記しておきます)

悟空のIfキャラクター、ターレス。こいつがめっちゃ良いキャラ。ベジータのようにあからさまに見下してくるヤツ、ナッパのようなビッグマウスでもない、ドラゴンボールではあまり見かけたことのない性格。下級戦士という設定と、全身から滲み出る余裕のようなものとのギャップが、ターレスというキャラクターの強キャラ感を生み出している。
コイツがただの強敵で終わらなかったのは、サイヤ人であることに誇りを持っている点だ。

悟飯を唆して大猿にさせたのだって、たぶん、サイヤ人としての楽しみ方を教えたかったに過ぎない。ターレスに悪意なんてない。彼は純粋なサイヤ人なのだ。
……ちなみに、パワーボールを何故作れるのかという疑問は、僕はとくに気にならなかった。
だって、自爆から再生して復活しただけでパワーアップするような世界なんだし、神精樹の身を食べて強くなっていくうちに使えるようになった、とでも解釈はできるだろう。

不満点を挙げていくなら、下級戦士の顔の作りは似る、という設定。
これ自体は面白いなと感じたのだけど、それが本編に活かされてるワケではないってのが、微妙なところだよね。悟空や他の人物、誰一人としてターレスの顔に関してツッコミを入れてないんだもの。……ぶっちゃけ、これは原作のラディッツ襲撃時に明かされてれば、悟空の正体を劇的に演出できてのになぁ。

それはともかく、あとはやはり、クリリンを一としたZ戦士の残念っぷりかな。
ターレスのような、あきらかに悟空が相手にしないといけないようなボスキャラへの噛ませ犬役としての敗北は分かるけど、そうじゃない普通の敵相手に誰もが惨敗を喫するってのはね……一番善戦したのはクリリンとはいえ、それでもアモンドの方は悟空との連戦に挑める程度には余力を残してるし。

……が、まぁこの後の元気玉の展開が、そりゃあもう熱い!
神精樹によって強くなるターレスへの切り札として、元気玉はうってつけだった。予想を裏切って、元気玉で敗北した時の絶望感は相当なものだった。尺的にはそろそろ決着というタイミングだったのもあって「え、どうなんのこれ」と焦ったものである。
元気玉の強さは、にわかの僕でも既知の事実。これ破られたら終わりってレベル。
それが打ち破られたのだから、そりゃあ緊張感も漂うわ。

それが、まさかああいう展開を迎えるとはなぁ……。互いに技を放とうとするあの間合いのタメ。さすがに、固唾をのむとまではいかないまでも、かなりの緊張感を伴った終盤含めて、本作はストーリーがよく出来ていた。
サイヤ人の大猿時の強さを知ることが出来たのも、個人的には美点かな。界王拳を発動した悟空の動きに、あの図体で普通に追随できてるんだから、確かにスゲェわ。

投稿 : 2015/07/20
閲覧 : 417

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