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退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルなし
40分という尺を考えれば、とても良く出来た作品。
作中の随所に演出の妙が効いている。
冒頭、強キャラ感を漂わせるピッコロに襲い掛かる謎の集団。有無を言わさず攻撃し、ピッコロは生死不明に。
……といっても、神さまは苦しんだだけだし、ドラゴンボールが化石化していないので、ファンからすれば「あー、後から助太刀に来てくれるワケね」と把握するのは容易い。
しかし、本作の良いところは、再登場時の工夫だ。
三対一を強いられて苦戦する悟空を庇った気弾。「お?」と思わせて……クリリンで1クッション置いてからの「俺を忘れるな」
ちょっとしたタイミングのズレでも、これだけで盛り上がり方が全然違うんだよなぁ。
その前にカメハウスにてしっかりクリリンの助太刀フラグも建てているのが憎い。
他にも、コショウのやられ姿を全部じゃなくて、あえて足だけを映すとか、悟空の如意棒アクションとか、細かな動きや演出の面白さは様々。
中でもとくに気に入ったのは、神を柱に追い詰めて執拗に殴るガーリックJrだ。
ガーリックがどれだけ神を恨んでいるか、そして神とガーリックにどれだけの戦力差があるのかが分かるようになっている。
敵キャラが中盤にて願いを叶えたり、敵キャラとの決着が、必殺技による敵キャラの消滅じゃないという、これまで通りの流れとは違う展開もあって、かなり楽しんで視聴できたなぁ。
あと、エンディング。これも良かったね。
最後の最後で大活躍した悟飯。その彼の活躍を、悟飯が大きくなったら聞かせてあげようと本人に告げずに悟空が一人胸にしまったシーンで「うわー、すっかり父親になったんだなぁ……」と思わずニヤけてしまった。
敵側がこれといった理由もなくあっという間にドラゴンボールを集めてしまうという点は不自然ではあるけど、まぁ、さすがに40分という尺では仕方ないだろう。
悟空とピッコロの間に見えるライバル関係や、二人の共闘等、見どころは満載。
みんなの想像するドラゴンボールの派手さこそないものの、充分お勧めできる内容だ。