うち. さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
下ネタという概念が存在しない退屈で恐ろしい世界
性知識が規制された近未来。
エロ本、エロ画像、エロ動画のほぼすべてが処分や消去が行われ「健全な国」になった日本でしたが下ネタテロリスト「雪原の青」の出現により「健全」が揺らぎつつあった…というのがあらすじ。
こういう圧政を題材にしたのは映画「リベリオン」とかを思い出しました、あれは感動を呼び起こす物を規制した映画だったと思います(ガンカタアクションは必見)
両方の作品に言えることは「圧政なんか打っ飛ばせ!」というメッセージがあると感じました。
声優の松来さんと後藤(弱)さんが出演しております、声がよく似ていらっしゃいますね。
三話感想
性知識が無い=人の愛し方が分からない。というこの法律の矛盾を突く話になってまいりました。
ただどんなに法規制をしたところでアンナ先輩のようにふとしたキッカケで覚醒する人間は居るのであの法規制は人間の本能の前では無力なのでしょう…
人間の本能を抑え込むことは出来ない!というのが伝わるアニメだと思います。
※真面目なレビューですが劇中ではヒロインがおちん◯おおおおおお!とかま◯ことかど偉い下ネタを連発するアニメでOPは特に頭がおかしいです、ご注意ください。
五話感想
アンナ先輩の性暴走、タヌキチ覚醒、第三勢力誕生と盛りだくさんな内容でした。
これまでの下セカは隠語と淫語の応酬が主な下ネタ要素でしたがアンナ先輩が今回でついに{netabare} 自分の愛液(つまり…恥部から出てくる例の汁)をクッキーに混ぜてタヌキチ、華城先輩に食べさせるという {/netabare}常軌を逸した行為をしてしまいました。
最良のキャラデザなのにやってることがヤンデレ、いやヤンデレでもここまではしないと思われます。しかもタヌキチの目の前でアレを躊躇もせずやる辺り下セカというアニメの世界は頭がおかしい(褒め言葉)
タヌキチが遂に変態仮面になりました、おめでとう!
不破が活躍してSOXのピンチをチャンスに変えました、しかし味方でも無いようですね。一年だったのねこの人…。
『規制』というのは悪かも知れません、未成年の飲酒喫煙等は規制するべきですが「性知識」は正しく伝えられるべきですよね、その手段は映画でも漫画でもドラマでも何でも良いんですが方法の一つとして「フィクション」を通じてそれを伝えなければならない、と私は感じました。
十一話感想
実質最終回のような話でした。
「群れた布地」はただの変態集団でした、掲げるべき主張もなく欲望の赴くまま活動するだけの迷惑な存在に過ぎませんでした。(おそらく本当に群れただけの組織だったんでしょう…)
作中で「蒸れた布地」というニュースの文字があったんですがダブルミーニングとして解釈しました、誤字とか言わない!(必死)
各々の活躍によって事件は沈静化しましたが俺たちの戦いはこれからだぜ!ENDでした。
しかしながらディストピアの歪みを見事に描写したアニメであり、下ネタを交えながらも真面目な(???)内容だったのは物語にギャップを与えていてそれが良い作用をもたらしたと感じました。
最終話まで観た感想
下ネタコメディや明るい作風に隠れがちですがこの世界は人間の行動を管理するとい歪な世界観です、首と両手首に付けた(義務で付けてる?)端末は一見便利ですが実際は言動や手の動き等を善導課が監視しているのでほぼすべての国民は「囚人」みたいなものなんですね。
日本という監獄を脱獄…するわけではないのですが監獄内で革命を起こして監視員を打倒するという側面があり、作風なのかなと感じました。
◯まとめ
性知識の徹底規制の世界の怖さ、人に与える影響をコメディとシリアスを交えて表現した佳作だと思います。