退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
記念すべきクレしんシリーズ一作目。どうも思い出になる過程で「面白かった」という印象が強すぎたのか、最近になって再視聴してみると、特筆するような面白みはなかった……。
なんせハイグレの姿が強烈だったからなぁ……。
思うにこの作品を楽しむには、公開当時に本作を観るか、もしくはクレしん映画にある程度精通してからなんじゃないかなぁ。
娯楽性に特化した【嵐を呼ぶジャングル】、ドラマ性に秀でた【オトナ帝国】【アッパレ戦国】を観ながらもクレしん映画にそこまで詳しくもない僕では、残念ながら本作の美点を書き連ねることはできない。
本作は、クレしん映画を一通り視聴した人が本編中に窺える懐かしさや、今に続くシリーズの原点モノとして楽しむのが正しいんだろう。オカマの存在とか、しんちゃんとアクション仮面のやり取りとか。
これ単体で観るとするなら、まずテンポの悪さが気になる。
前半は、水面下で進行していく非日常と、しんちゃんが過ごす日常が描かれているのだけど、これが冗長としか言いようがない。前半40分はテレビ本編とほとんど差異のないやり取りが行われるだけなので、退屈なんだ;
これをやるなら、60分で事足りると思うんだよな。内容的にも、そっちの方がテンポよく出来ただろうし。前半40分のテンポから一転、後半は説明が一切無しで進行していくうえに、キャラがポンポン脱落していくし……ひろしとかみさえ、なにもしてないよね;
ハイグレ魔王にしても、今観てしまうとどうもキャラとしての弱さが目立ってくる。
オカマではあっても最後の最後になるまで同性へのセッ〇スアピールは無いし、序盤の頃にあったはずの、事故に見せかけてアクション仮面を襲撃した凶暴性、部下を威圧する残忍性とかそういったものも、もうひとつ出てこなかったなぁという感じ。
この映画が初めての視聴であるならばともかく、シリーズをいくつも観てしまった後だと、楽しむことは難しいかもしれない。
目が肥えたんだと喜ぶべきか、視聴姿勢に融通が利かなくなったんだと嘆くべきか、悩ましいところ……。
相変わらず、会話のテンポ、ボケとツッコミの応酬はレベルが高い。そこだけはブレないよなぁ。
……ところで、みさえが妙にスタイル良く見えるんだけど、これって俺だけなのだろうか?^^;