「ラブライブ!school idol project(TVアニメ動画)」

総合得点
87.1
感想・評価
3118
棚に入れた
13455
ランキング
171
★★★★☆ 3.9 (3118)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.7
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観ていてとにかく楽しい事実上の青春群像劇

1.作品概要(行短縮の為ににたたみます)
{netabare}★【制作スタッフ】
原案:公野櫻子
原作:矢立肇(サンライズの版権名義)
監督:京極尚彦
シリーズ構成:花田十輝
キャラデザ:西田亜沙子、室田雄平
アニメーション制作:サンライズ

★【主要Cast】
(μ'sメンバー)
高坂穂乃果cv新田恵海
絢瀬絵里cv南條愛乃
南ことりcv内田彩
園田海未cv三森すずこ
星空凛cv飯田里穂
西木野真姫cvPile
東條希cv楠田亜衣奈
小泉花陽cv久保ユリカ
矢澤にこcv徳井青空
以下略

★【OP、ED曲】
OP曲『僕らは今のなかで』
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:森慎太郎
歌: μ's
ED曲「きっと青春が聞こえる」
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:高田暁
歌(各話ごとにμ'sメンバーが担当){/netabare}

2.レビュー
初めに断っておきますけど、私はラブライバーではありません。
グッズはセブンイレブンのチョコレート企画で頂いたノート程度です。
良いものは良いと素直に評価すると結果はこうなっただけです。
なお、『ラブライブ!サンシャイン!!』では酷評をしていますけど、本作の完成度があまりに高いので、次回作は本作以上の期待感が高まりましたけど残念ながら‥ということです。

{netabare}さて、本作の凄さはμ's9人のキャラ全てを1クールで引き立てきったところでしょう。
これは並の芸当ではありませんし、最大限評価されるポイントです。
逆に、キャラに抵抗があれば全否定に近いリスクをはねのけ、キャラを楽しむことに特化した割り切りこそが本作の全てと言っても過言ではありません。
したがってストーリー性を追求すると、廃校の危機?どっかで聞いてことある内容だとはなりますけど、本作はμ'sのサクセスストーリーであり、メンバーの成長物語です。
その為の手段がスクールアイドルグループの結成であり、かつ、ラブライブという檜舞台の設定ですので、結成動機となる導入の内容如何が物語の評価とは直結するのでしょうか。

では、μ'sの視点でストーリーを俯瞰するとどうでしょう。
廃校にはしたくない、その一点でスクールアイドルを立ち上げた穂乃果の想いは純粋であり、その想いに共感した子達が一生懸命にμ'sを作りあげていくプロセスで思わず彼女達を応援したくなりました。
つまり、この作品を観ると社会のいやらしさにズブズブと浸かり忘れていた純粋な気持ちが蘇り素直に応えられる、そんな要素を見出せます。
これも、本作における各キャラの喜怒哀楽や感情表現がとても秀逸であることや、スクールアイドルという架空の設定で現実のアイドルにある負の部分を連想させないストーリーが大きく貢献をしていてのこと。

要は9人が見せる個々の物語こそが重大なポイントであり、9人のうちの誰かに魅かれれば本作の価値を理解したことと等価です。

ちなみの私が最も魅かれたのは西木野真姫です。
なんだかんだ言ってもこの娘がいないとμ'sオリジナル楽曲を作れませんでしたし、どうにかなる体質のアリガタイ穂乃果に対する塩対応と、それでも人知れず頑張る穂乃果達の努力に絆されて、こっそり楽曲提供をした真の優しさのギャップに魅かれました。
また、この娘『夏色キセキ』の水越紗季と似た雰囲気があるのも魅かれた理由です。

個人的な惚気はこの程度にして、ニコのように少し黒いけどアイドルに真摯なキャラや天然を地で行くことりなど、それぞれに個性がある9人が織りなす物語にはコメディ要素や思春期特有の憂鬱感、ネタ、ライバルA-RISEの設定でシリアル要素などが盛り込まれことで青春群像劇効果によるメリハリが生じたことが本作をより魅力的にしています。

曲はOP、EDから劇中曲まで、のめり込むまではいきませんでしたけど、全般的に作品にあっており良いと思います。
ちまたでよく『TARI TARI』と比較されることがありますけど、あの作品は本格的な合唱であり、アイドル曲がメインの本作とは一線を画していると思います。

作画に関して、全体的に安定しており仕上げも綺麗です。
キャラデザについては好みの問題もありますけど、サンライズの女の子のキャラデが飛び抜けて素晴らしいとも言えませんけど、それ程抵抗もありません。
つまり可もなく不可もなくですけど、各キャラの個性に合わせたキャラデザはされていると思います。
次に3DCGと2Dの繋ぎに関しては課題点が残ります。
本作に関してはダンスシーンは見せ場でありとても大切なところですので違和感が残る作画はどうしても問題視せざるを得ません。
しかし、この課題は2期でクリアされていますので、本作では評価は下げますけど、作品を通しての実質的な評価は2期で行います。
なお、劇場版は素晴らしい出来だったことも付記しておきます。

μ'sの声優さんはベテランや中堅、そして歌手や天才テレビくんでお馴染みりっぴーなどキャラの個性に合わせた堅い配置をとっています。
ユニット前提ということもあったのでしょうけど、声優さんの選定は絶妙だったと思います。{/netabare}

最後になりますけど、本作は様々な評判が外部でもあり、おそらく食わず嫌いの方々もいると思います。
しかし、エンタメとしては類い稀な良作であり、視聴して損はない作品である事ははっきりと申し上げます。

投稿 : 2016/11/08
閲覧 : 338
サンキュー:

38

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