Eila✝ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
登場人物 Ⅳ
遠山 キンジ(とおやま キンジ)
声 - 間島淳司
本作の主人公。名前の漢字表記は「金次」。遠山金四郎景元の子孫。7月生まれ。東京武偵高校2年A組所属。専門科目は探偵科でランクはE。チーム「バスカービル」のリーダー。1年の2学期までは強襲科に所属しており、入学時のランクはSだった(ヒステリアモードで試験を受けたため)。3学期(1月)から探偵科に転科して東京武偵高校第三男子寮の部屋に1人暮らし(4人部屋だが、たまたま相部屋になる探偵科の男子がいないため、ルームメイトはいない。ただしアリア・白雪・理子が入り浸っている)。ファーストキスの相手はアリア。
普段は(武偵高生としては)平凡な男子高校生だが、性的に興奮すると普段の30倍まで能力が向上する「ヒステリアモード」の持ち主。未完成ながら歴代の遠山一族でも最高の潜在能力を秘めており、アリアを介してその素質の片鱗を示し始める。また本人には自覚がないが、実は強襲科や教務科からは戦闘能力において卓越した才能を持っているとされ、ココの所属する藍幇から勧誘を受けるなど外部組織からも一目置かれている節がある(超人ランクでは100位以内に入っている)。またリーダーの素質もあるらしく、レキや教務課の綴梅子からも、潜在的なカリスマ性があると言われている。
中学時代に女子からヒステリアモードを利用され、散々こき使われた経験があるため、女子と関わるのを極力避けている。その事情を知らない周囲からは「女嫌い」と呼ばれる。また、ヒステリアモード発動を避けるために必要以上の女性の心理に関する知識を学習しなかったため、男女の交際について極めて無知な一面があり、アリアへの誕生日プレゼントとして、彼女の左手薬指に指輪を填めさせているが、その行為の意味が分かっていない程である。だが、女装した姿でいることが多い兄・金一の影響で、女物の下着などの知識は多少ある。戦姉妹は風魔陽菜。
高校2年に進級する始業式の登校時に、「武偵殺し」事件のチャリジャックに巻き込まれアリアと出会う。その際偶然発動したヒステリアモードで「武偵殺し」を撃退したことで彼女に目を付けられる。アリアに対しては少なからず好意を抱いており、アリアをロンドンに帰したくないと思っている。
かつては正義の味方に憧れて武偵を志したが、武偵だった兄を船舶沈没事故で亡くし、かつ世間では事故を防げなかった兄の責任にされたことで現実の無常さを覚え、試験をボイコットしEランクに降格。武偵を諦めて2年次をもって一般校に転校し、普通の生活を送ろうと考えている。一方で、転校するまでの間だが、アリアの母を助け出すことには協力する意を示している。
あまり薬が効かない体質で、ワトソンから受けた痺れ薬からもすぐに回復した。その代わり風邪薬や気付け薬なども効きにくい。
携帯武器は兄の形見のバタフライナイフとベレッタM92Fをフルオート、三点バースト化(違法改造)した通称「ベレッタ・キンジモデル」、2学期からは、シャーロックが置いていった長剣「スクラマ・サクス」と、父の形見であるデザートイーグル.50AE、平賀に製作してもらったオープンフィンガーグローブ「オロチ」を追加で使用する。
技一覧[表示]銃弾切り(スプリット)バタフライナイフで飛んできた弾丸を斬る。GIIIは「弾丸断ち(チョップ)」と呼ぶ。二指真剣白羽取り(エッジ・キャッチング・ピーク)人差し指と中指を使って片手で剣を受け止める。アニメのジャンヌ戦では両手を使っている。銃弾撃ち(ビリヤード)飛んできた銃弾を自分の撃った銃弾で弾く技。基本的には自身の防御のために使うが、ブラド戦ではアリアの撃った弾丸の軌道を変えるために使っている。GIIIは「銃弾弾き(クラッカー)」と呼ぶ。 連鎖撃ち(キャノン)銃弾撃ちの派生。1発の銃弾で2発以上銃弾を弾くような射角で撃つ。不可視の銃弾(インヴィジビレ)目にも留まらない速度の早撃ち技で、遠山金一と同様の技。ただしオートピストルという特性上、金一が使うシングルアクションリボルバーより一瞬遅い。鏡撃ち(ミラー)銃弾撃ちの応用技で、相手の銃弾を弾いて相手の銃口へ跳ね返す攻防一体の技。銃弾噛み(バイツ)銃弾を噛んで止める技。ただし、弾丸の勢いは止めきれず、使った後には昏倒して無防備になってしまう。桜花(おうか)瞬間時速1236キロメートルにもなる、ナイフを使った超音速の突き。使うには片腕を犠牲にしなくてはならない相打ち覚悟の技である。応用技として、ワトソン戦では、オロチを使って上半身だけの力で鉄板に指を突き刺して穴を空けてぶら下がり、落下するのを防いだ。GIIIは「流星(メテオ)」と呼ぶ。 橘花(きつか)桜花を逆ベクトルに放ちつつ、相手の打撃エネルギーを受け取る、減速防御に用いる第二の桜花。GIIIの流星を絶牢、桜花と組み合わせる事で破った。銃弾逸らし(スラッシュ)片手真剣白刃取りの応用技で、飛んできた銃弾を左右の手の人差し指と中指で挟んで軌道を僅かに逸らす技。使った後は両手とも突き指をしてしまうため、オロチを装備するようになった。GIIIは「銃弾払い(ブラスト)」と呼ぶ。 誘導弾逸らし(スラッシュII)銃弾逸らしの派生技。全身を使う事でミサイルを弾き返す。跳弾射撃(エル)銃弾を外したように見せかけて、物に跳ね返らせた弾で敵を撃つ。螺旋(トルネード)片手真剣白刃取りと、白雪の使った居合抜き「緋緋星伽神」の応用技で、片手での銃弾逸らし。全身を大きくねじり力を溜めたあと、居合抜きのように右手で飛んできた銃弾を挟みこんで、音速の一歩手前の速度の回転力で軌道をナナメに変える。応用技として、銃弾の向きを180度変えて相手に跳ね返す「銃弾返し(カタパルト)」がある。GIIIは「綣局(コイル)」と呼ぶ。絶牢(ぜつろう)合気術の応用で、全身を回転扉のように使い、敵による打撃の威力を利用するカウンターの構え。
神崎・H・アリア(かんざき・ホームズ・アリア)
声 - 釘宮理恵
本作のヒロイン。東京武偵高校2年A組所属。身長142センチメートル[2]。専門科目は強襲科でランクはS。チーム「バスカービル」の副リーダー。二つ名は「双剣双銃(カドラ)のアリア」。後にシャーロックから「緋弾のアリア」の二つ名を継承する。戦姉妹は間宮あかり。誕生日は9月23日。好物はももまん。雷と泳ぎが苦手(カナヅチ)という弱点がある[3]。父親がイギリス人とのハーフで、彼女自身はクォーター。ファーストキスの相手はキンジ。
ピンクのツインテールに小学生のような体型で、赤紫(カメリア)色の瞳を持つ人形のように愛らしい美少女。おでこもチャームポイントであったが、「武偵殺し」事件でキンジを庇い一生残る傷を負ってからは前髪で隠すようになった。性格はわがままで直情的でツンデレ[4]。考えなしに事件に首を突っ込む気があり、他人の意見はほぼ無視して我を通そうとする。友人はおらず、クラスでは自分と似た立場にあるレキと友達として一緒にいることが多かった。
秘密結社「イ・ウー」に被せられた母親の冤罪を晴らすため、組織の人間を逮捕して裁判で証言させる事を目的に行動している。名探偵シャーロック・ホームズの曾孫にあたり、ホームズの家系には優秀な相棒が必要なことからパートナー探しの旅に出たが、Sランク武偵の彼女に見合うだけの能力を持つ人物は現れず、独唱曲(アリア)という名前の通りいつまで経っても独りぼっちでいた。そんな中、日本でSランク相当の能力を持つキンジ(ヒステリアモード時)と出会い、彼の能力の高さに目を付け、パートナー(奴隷)にしようと付きまとった。そして出会いの切っ掛けである「武偵殺し」事件の解決を経て正式にパートナーとなる。理子の情報によると、14歳からロンドン武偵局の武偵としてヨーロッパ各地で活躍し、狙った相手を99回連続で全員捕まえ、その間1度も犯罪者を逃がしたことがないらしい(キンジをチャリジャックから助けた際、キンジを強猥犯と見なし捕まえようとするが逃げられ、生まれて初めて犯罪者を逃がしたとしている)。そのため武偵の間では有名人で、彼女に憧れる者も多い。
ホームズの子孫には鋭い直感と優れた推理力が備わっていたが、アリアには直感だけしか遺伝しなかったため、ホームズ家からは落ちこぼれの烙印を押され冷遇されている。そのため母親を除いてホームズ家との折り合いは悪い。本人からキンジに話したことはないが、妹がいるらしい。
戦闘では「双剣双銃」の二つ名通り、二丁拳銃と小太刀二刀流を使いこなす。さらに徒手格闘もでき、その腕前はヒステリアモードのキンジが受け身をとるのがやっとであるほど。戦い方はバーリ・トゥード(作中では略してバリツと言われたこともある)。高い戦闘力を誇る反面、独断で行動する傾向がある。当初自覚はないが、体内には超常的な物質である緋緋色金が埋まっており、第4巻において緋緋色金で作られた緋弾と3年間共にあった為に緋弾の継承が完了し、丁度3年目であるパトラとの戦いの時にその力が目覚める。その力により限定的にではあるが超常の力を操る事ができる。また、その色金の力により、髪と瞳の色は変質し、身体的成長は色金を体内に埋められた12歳からあまり進まなくなった(元は亜麻色の髪と紺碧の瞳だった)。
第8巻にてヒルダに殻金七星を破られ、「眷属」に殻金のほとんどを奪われてしまう(第10巻時点では7枚中4枚が奪われている)。
GIV / かなめに負けてからは、SSRの時任ジュリアに思念動を習っているが、全然ダメだと評されている。
携帯武器は、2本の小太刀とコルト・ガバメント・クローン2丁(ステンレスモデルとスチールモデルが各1丁)[5]。ツノのような髪飾りには、左右一発ずつ予備の弾丸が隠してある(昔は薬を入れていたらしい)。
星伽 白雪(ほとぎ しらゆき)
声 - 高橋美佳子
東京武偵高校2年B組所属。専門科目は超能力捜査研究科 (SSR)。チーム「バスカービル」に所属。剣術と鬼道術を得意とする。白雪は真の名を隠す伏せ名であり、本名(諱)は「緋巫女(ひみこ)」。実・義理含めた7人姉妹の長女でもある。誕生日は11月14日。戦妹は佐々木志乃。
黒髪ロングヘアーの、大和撫子を絵に描いたような性格のスタイル抜群な美少女。また生徒会長・園芸部部長・手芸部長・女子バレー部長を兼任し、偏差値45も満たない武偵高で75オーバーの優等生である。料理も得意。
キンジの幼馴染で、身内以外で唯一の理解者である彼にひとかたならぬ好意を抱き、依存している。その想いの強さは、食事・掃除などの身の回りの世話を焼くだけに留まらず、彼のお嫁さんになったりたくさんの子供をもうけている場面を日常的に妄想するほど。それ故にキンジが他の女子と一緒にいることが許せず、彼に近づく女子は武力で排除しようとする。ただし、肝心のキンジにはその恋心を全く理解されていない。
代々星伽神社を守ってきた武装巫女の一人として外出を制限されて育っため、当初は一般常識を知らず神社や学校の外を怖がっていたが、4-5歳のころ近くに住んでいたキンジと出会い打ち解け、神社から出てはいけなかった彼女を近所の花火大会に連れて行った事をきっかけに、彼を慕うようになった。そして、超偵を狙う「魔剣」の標的にされた事件にて、キンジの危機に禁じられていた禁制鬼道を使ったことをきっかけに自分の意思を持つようになり、星伽の「かごのとり」から抜け出せた。
「魔剣」事件解決後は家事等を行うためにキンジの部屋を以前よりも行き来している。アリアとの関係も軟化しているが、キンジとの仲については警戒している。
キンジのことで度々暴走しており、キンジと仲良くしている(ように見える)アリアや理子に日本刀で襲い掛かったり、既成事実を作ろうとキンジに襲い掛かろうとするなど、少々危ない一面がある。アリアなどに襲い掛かる場所がキンジの部屋だと、戦場となったキンジの部屋の壁や家具をボロボロにしてしまうが、その度に、何事もなかったかのように完璧に修復している。
携帯武器は日本刀「色金殺女(イロカネアヤメ)」と鎖鎌とM60[6]。剣術の流派は星伽候天流。普段は頭のリボン(封じ布)で制限しているが、炎を使った術や鬼道術といった魔術の力はG(グレード)17という高いレベルを誇る。GIV / かなめ戦では、羽子板を使った「伍法緋焔羽(ゴホウノヒホムラバネ)」という技を披露している。禁制鬼道を使った戦闘では斬撃に焔を付与して戦い、戦闘能力は高いが、それだけ消耗も激しく、全力での戦闘は数分しかもたない。居合抜きの奥義「緋緋星伽神(ヒヒホトギガミ)」の切れ味は凄まじく、ジャンヌが「斬れぬものはない」と豪語した聖剣デュランダルや、新幹線の車両を真っ二つにするほどである。ジャンヌとの連携でかなめの単分子振動刀も破壊している。弱点は溜めが長い事。アニメでのジャンヌ戦では抜刀技ではなくなっている。
峰 理子(みね りこ)
声 - 伊瀬茉莉也
東京武偵高校2年A組所属。専門科目は探偵科でランクはA。チーム「バスカービル」に所属。情報操作・収集や変装に長けている。1年時に島麒麟と戦姉妹契約を結んでいる。
身長147センチメートルで長い金髪をツーサイドアップに結った、ゆるい天然パーマが特徴の童顔の美少女。ファン達からは、ロリ顔巨乳として崇められている。武偵校の制服をフリルだらけの非殺傷性の改造制服にして着ている。普段はバカキャラを演じているが、裏理子(キンジ呼称)になると鋭い男口調になる(このときは、アリアのことをホームズのフランス語読み「オルメス」と呼ぶことがある)。キンジがHSSであることを知る一人。
本名は理子・峰・リュパン4世。怪盗リュパンの曾孫であるが、祖先の素質を全く受け継いでいない。幼い頃に両親を亡くして以来リュパン家は没落。理子自身はブラドに拾われるも、隔世遺伝により能力を発現する可能性のある5世を産むための道具としてルーマニアに囚われ監禁されて育った。そのため「リュパン4世」と呼ばれることを激しく嫌い、峰理子個人として己を磨いている。また、服を着ることすら許されない環境に置かれたことから、ファッションに執着している。
後に脱走し「イ・ウー」に身を寄せるも彼女を追って来たブラドに見つかり、ホームズの末裔を倒し初代リュパンを超えたら解放する条件を受け、「武偵殺し」事件を起こす。しかしアリアと対決するも敗北し、「イ・ウー」を脱退させられ警察に出頭し、司法取引により再び探偵科に帰ってきた[7]。その後後述の十字架をキンジとアリアと協力してブラドの家から取り返す。そして二人を裏切り戦おうとするが、再び捕獲しようと現れたブラドに邪魔され捕まってしまう。その際、初代リュパンを超えたら解放するという約束を破られ絶望するが、プライドを捨ててキンジとアリアに助けを求める。ブラドを3人で協力して倒し捕まえる。初代リュパンを超えたことで、アリアを利用するだけの敵ではなく、対等なライバルと認める。この時、キンジに激励されたことで明確な好意を抱くようになった。
その後はキンジの部屋によく遊びに来たり、アリアとは一緒に外出したり恋愛相談を持ち掛けられたりと日頃の仲は良好である。
しかし、ヒルダが現れた時にはかつてのトラウマが蘇り、アリアとキンジを裏切ってヒルダの臣下になったが、2人を見殺しにできず、ヒルダに反抗。ヒルダの猛毒に侵されながらもヒルダを倒し、完全な自由を手に入れた。その後、瀕死のヒルダに自分の血を提供して彼女の命を救っているが、未だ許すつもりはない模様。
ヒステリアモードのキンジとアリアを1人で追い詰めるほどの実力者で、微量の色金を含む青い十字架(5歳の誕生日プレゼントとして母から受け取ったもの)を身に着けることで髪の毛を自在に操れる能力を持つ。
また爆弾使いでもあり、「武偵殺し」事件の時には、キンジの自転車や武偵高のバスにプラスチック爆薬を仕掛けている。ヒルダ戦ではココが使っていた気体爆弾も使っている。
携帯武器は、2本のナイフとワルサーP992丁。髪の毛でナイフを、両手で銃を持つことで、アリアと同じ「双剣双銃」を自称する。他には銃身を短く切ったウィンチェスターM1887、母親の形見のデリンジャーも所有している。フリフリの改造制服は広げるとパラシュートにもなる。ヒルダ戦ではアリアの2本の小太刀を髪の毛で持ち、キンジのスクラマ・サクスとベレッタを両手で持った変則版の双剣双銃を披露している。
愛車は武藤に改造させた、時速150キロメートルまで出せるベスパ。
レキ
声 - 石原夏織
東京武偵高校2年C組所属。専門科目は狙撃科でランクはS。チーム「バスカービル」に所属。名字を知る者は無く、本人も知らないらしい。第6巻にてレキという字面が蕾姫(レキ)と明かされる(蕾姫という名前はチンギス・ハン直系の姫が代々使ってきた名前らしい)。クラスには友人がいないらしく、同じく友人のいないアリアとは一緒にいることが多かった。
身長は150センチメートルと小柄(アリアより頭半分大きい程度)で、体は細くショートカットの美少女(髪の色が青くなったのはアリアとは別の色金の近くに長い間いたため)。入試でSランクに格付けされた天才児だが無口・無感情・無表情のため「ロボット・レキ」のあだ名を持ち、特徴が無さすぎるために目立たない存在。キンジのHSSのことを知る一人。
生活習慣は変わっていて食事は野戦に備えたカロリーメイトを常備してそればかり食べており、夜は狙撃銃を抱えたまま体育座りで眠る。自室には私物がほとんど無く、絶えずヘッドフォンで故郷の風の音を聞き、下着は白く飾りっ気のないものを着用している。
猛獣を短時間で手なずけるという特技も持っており、第3巻以降、オオカミのハイマキを自室で飼っている。
視力が6.0もあり、遠くのものをスコープ無しで観ることができる。狙撃範囲である絶対半径(キリングレンジ)は2051メートルで、ヒステリアモードのキンジでさえ逃げ切れなかった。武器の整備は専門の器具を用い、オーバーホールから銃弾の作成まで自分で行っている。狙撃の際には「私は一発の銃弾、銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない。ただ、目的に向かって飛ぶだけ」と自己暗示とも取れる詠唱後に銃を撃つ癖がある。狙撃の腕前は天才的で、跳弾狙撃(エル・スナイプ)や、二重跳弾狙撃(エル・エル)などを使うことができる。反面、銃剣以外の近接格闘は極端に苦手。また、銃弾を掠めて脊椎を瞬間的に圧迫して首から下を麻痺させる技を使って相手を無傷で捕縛することもでき、ハイマキや狙姉を生け捕りにしている。
ウルス族と呼ばれる少数民族出身で蒙古の帝王チンギス・ハンこと源義経の末裔。1学期は、「武偵殺し」事件のバスジャックや、カジノの警備の依頼で、キンジとアリアに協力している。2学期開始の直前からは「風」の命令に導かれ、キンジをウルスに引き入れ守るためにアリアを押し退けた上でキンジに求婚した。これがキッカケでアリアとの仲に亀裂が入り、レキがアリアを殺そうとした時に完全に仲違いしてしまう。修学旅行Iでは、キンジと二人で民宿に泊まっていた時にココ三姉妹に襲撃され、瀕死の重傷を負ってしまう。その後、星伽の京都分社で治療を受けて一命を取り留めている。そしてキンジたちの乗った、東京へと向かう新幹線がココ三姉妹にジャックされたと知った時には、キンジを助けるために重傷の身体を引きずって、ヘリコプターでココたちとの戦闘の場に駆けつけている。
ココ三姉妹の事件解決後は今まで従ってきた「風」の声が聞こえなくなり、戸惑い涙したが、「風」の命令から解放されたことで、自分が新しく進むべき道を見つけることができた。アリアとは絶縁関係にあったが、チーム編成時の写真撮影当日にココ三姉妹との決戦でアリアと共にチームワークで戦えたことに感謝の言葉を述べ、共に和解する。
当初は無感情・無表情で、ロボットのような印象だったが、修学旅行Iで瀕死の重傷を負ったったときに、「風」から「キンジのものになれ」と命じられた時に初めて「キンジへの好意」という感情を抱いていたことをキンジに告白して、笑顔を見せている。そしてココ三姉妹戦の後から人間らしい感情が芽生え始めていて、10巻では、GIV/かなめのことを釈明しようとするキンジに対して、話を聞きたくないと明確に拒否している。
戦宣会議ではウルスの大使として参加し「師団」に所属することを表明した。
携行武器は、ドラグノフ狙撃銃 (SVD) と銃剣。第10巻よりバレットM82も併用。