「WOLF'S RAIN-ウルフズレイン(TVアニメ動画)」

総合得点
68.8
感想・評価
234
棚に入れた
1418
ランキング
1989
★★★★☆ 3.8 (234)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
4.0
キャラ
3.8

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ネタバレ

takekaiju さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

まずオープニングでがつんとやられます。

まずオープニングでがつんとやられます。
UKロックを彷彿とさせるバンド音楽に英語の歌詞。クレジットを見ると作曲yoko kanno、さらに音楽担当菅野よう子の文字が……そう、この作品オープニングとエンディング含めて全ての音楽を菅野よう子が担当しているのです。この時点で面白くないはずがない!!


肝心の物語の舞台は、荒廃した世界、終わりゆく世界。人を惑わす狼たちと月の花の少女は「楽園」をめざし旅を続け、その謎を追う人間たちと貴族たちの思惑が交錯する。


「楽園」とは何なのか、なぜそれを開くのが月の花と狼なのか。作中では終始この点が強調され視聴者の期待を煽りますが、最後の最後まで明確な答えはありません。

{netabare}
人間はドーム状の都市に住み、物語冒頭から寒波が年々ひどくなっている様子が描かれています。物語全般を通して描かれる空は灰色で、草木も枯れ果て暗いイメージが強いことから世界の破滅とは「氷河期」の到来を指しているのではないかと思います。最終話では「氷河期」の訪れとともにチェザと牙により「楽園」が開かれ、現代に似た世界で四人の狼たちが蘇っていることから、ウルフズレインの世界は過去の地球であり、ダルシアによって汚染された花は世界の悪意を表しているのでしょう。

別に無理に「楽園」を開かなくても「氷河期」は明けると思うのですが、そこのところどうなのでしょう。この世界観は好きですが、腑に落ちないところはいろいろと残っている。
{/netabare}

2003年の放送と十年以上前の作品ですが、音楽のセンスはいいし作画も見られなほどじゃない。華美な萌えはないけれど、堅実なストーリーで魅せる隠れた名作ではないでしょうか。

投稿 : 2015/07/15
閲覧 : 396
サンキュー:

4

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