fShrH93972 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
今まで見た中で最も感銘を受けた物語の一つ
ただの萌え系アニメと思ってたら、ところがどっこいである。
この物語でこれまでの世界史や今起こっている様々な事象の殆どを説明できよう。
例えば、日本における規制化の流れ、コミュニティや会社や国における支配・従属の関係、それらをインプライしているのが面白い。
感情移入していた側が人間の子孫ではなく、憎たらしく思っていた化け鼠側こそが人間の子孫だったなんて、最後の最後で感情が掻き乱されました。
自分は会社を経営する立場だが、化け鼠の「人間に忠誠を誓ったうえでの自由・自治を認められている」という発言は耳が痛いのと同時に様々な局面で当てはまろう。
それは会社内の関係にとどまらず、日米関係を模しているとも思えるし、昨今の東北アジア情勢にもあてはまる。
第1話から20話くらいまでは、だるい感じで進んでいくので断念しがちだが、全ては最終回に向けての序章なので、耐えて見ることをお勧めします。