スーパースラッガー さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
今までに観たことがないタイプのSF作品
本作は、ひょっとしたら2015年夏クールアニメ最大の傑作となるかもしれない!・・・と、第1話を観た段階でビビっときたので、ちょこちょこ各話レビューを書いていこうと思います^^
★第一話「我他人を思う」
{netabare} 本放送開始前にBS11でOAされた放送直前特番を観たら、なかなか面白そうだったので視聴することにしました。
登場人物の苗字がプロ野球・横浜DeNAベイスターズ(前身チームも含む)の選手名に由来していることも、野球大好きの私にはポイント高しです☆
もし今後のお話で野球にちなんだ回なんてあったら、もう最高ですね!
話のテンポが良く、メインの登場人物たちをエピソードの中で無理なく紹介できていて、素晴らしい滑り出しだったと思います・・・重いドラマかと思ったら、結構軽いノリなのかな?
あと、後々明らかになるであろう伏線らしきシーンも多くありましたね(有宇の家族のこととか)・・・HDD録画した第一話は何度か観返すことになりそうです。
それにしても、主人公がここまで黒い(!?)イケメンというのは凄いですね。期待を裏切らない(笑)悪さとズルさを持っています・・・でも、あそこまで徹底していると、かえって清々しく思えますね^^;
それでも、妹には優しい(甘い?)のはなんだかかわいいです♪
メインヒロインの友利奈緒や、同じ高校に通う高城丈士朗も個性的ですね。
奈緒はかわいい顔をしているのに情け容赦ないところが面白いし、丈士朗は賢そうなのにバカっぽいところがいいですね(スペックが高いのか低いのかまったくもってわからない! 笑)・・・主人公の有宇も含めて、私の観てきたアニメ作品ではお目にかかったことのないノリを持つ、個性的なメインキャラたちです。
妹の歩未ちゃんはただひたすらかわいいですね!・・・これじゃあ、お兄ちゃんも甘くなるわけだ^^
最後に余談ですが、有宇と白柳弓(豪快に有宇を振った女の子! 笑)が一緒にパンケーキを食べているシーンが最高に好きすぎて、自分でホットケーキミックスを買ってきて即作りました☆
アニメのようにふわふわにはなりませんでしたが、一人で(涙)おいしくいただきました^^{/netabare}
★第二話「絶望の旋律」
{netabare}笑えるシーンが多めだった第一話から一転、後半はかなりシリアスな、今後の展開を予見させる内容でした。
有宇は転校しても相変わらず黒いイケメンぶりを発揮・・・ですが、奈緒と丈士朗が同じクラスにいては、前の学校みたいにやりたい放題はムリか(笑)。
サブタイトルは、奈緒のお兄さんのことを意味しているのでしょうね。
ミュージシャンになる夢を断たれ、廃人同然になってしまった奈緒のお兄さんのように、特殊能力を持つ少年少女の末路はみんな悲しいものになってしまうのでしょうか?・・・この作品、終盤は相当重く、そしてお話のスケールが大きくなりそうな予感がします(でも楽しみです)。
奈緒も昔は無邪気で明るい子だったのですね・・・その痕跡が垣間見えるような現在のシーンが少しあって、ほっとしたような悲しいような。
奈緒の兄を見舞って帰宅した有宇が、妹の歩未ちゃんを心配するシーンでなんだかうすら寒い不安が・・・まさか、かわいい歩未ちゃんに何かひどいことが起こるとか!? そんなのはイヤですよ! でもありそうで怖い・・・。
丈士朗は今回も安定のおバカっぷりでしたね・・・特殊能力のせいでしょっちゅう危険な目に遭っているのによく死なないなあと思ったら、服の下にアーマーを着用しているとは! それよりあなた、頭の出血のことを心配しなさいって話ですよね、ホントにもう^^;
いちばん気になったのは、奈緒が「唯一信頼できる人」というのはいったい誰なのかということです・・・もちろんそう簡単には明らかにならないでしょうけれど、物語の鍵を握る人物であることは間違いなさそうですね。{/netabare}
★第三話「恋と炎」
{netabare}第一話のラストですでに姿を見せていた(テレビの中ですが)「四人目のレギュラー」西森柚咲がついに登場しました。
一見するとお人形さんのようにかわいい柚咲ですが、実にいろんなものを持っていますね・・・人気絶頂のアイドルにしてロックバンド「How-Low-Hello」(通称:ハロハロ)のボーカルというだけでもすごいのに、加えて死者の口寄せと発火の能力(故人である姉・美砂の能力みたいですが)の使い手とは恐れ入りました! 次回以降の活躍が期待されます☆
でも、美砂が出てくるタイミングを柚咲が自分でコントロールできないあたりがやっぱりって感じですね^^;
そうそう、今回はバトルシーンが凄かったです。
有宇と奈緒と丈士朗が自分たちの能力を組み合わせて悪漢に立ち向かったシーンには「おおっ、こうやって戦うのか!」とテンションが上がりました・・・が、不完全な能力ゆえにこちらのダメージも結構あるわけで・・・有宇も丈士朗も大丈夫か? それと奈緒も女の子なのに豪快にブッ飛ばされていました。みなさん、くれぐれもお大事に^^;
美砂と、ヤンキー仲間のショウ・コータのエピソードをもう少し掘り下げてほしかったような気もしましたが、お話のテンポを考えるとあのくらいが限界でしょうか・・・まあ、あまり引っ張ってもメインキャラたちがかすんでしまいますからね。
最後に、今回も丈士朗と歩未ちゃんが最高でした・・・もう大好き☆
ヘビーなアイドルオタクであることを突然カミングアウトした丈士朗、思いっきりドン引きされていましたが、全然気にしてないところをみるとこれは本物ですね! 柚咲とお近づきになって暴走しないか心配です^^;
有宇お兄ちゃんが甘い料理に辟易しているのに気付かない歩未ちゃんも、丈士朗とは違う意味でぶっ飛んでいますね! 大好きなハロハロのゆさりんとお兄ちゃんが同じ学校に通うことになるのを知って鼻血ブー! 超かわいい♪
公式サイトの予告動画によると、次回第四話は野球回のようです・・・野球好きの私、大歓喜☆☆☆
そういえば今回も横浜DeNAベイスターズ選手名ネタがあふれてました(西森、黒羽、ショウ、コータって誰得よ!?爆)。
果たしてどんな野球回になるのでしょうか?・・・心して観ます!!{/netabare}
★第四話「刹那の本気」
{netabare}待ってましたよ! 野球回☆
そして、祝・ゆさりん転入♪♪
今回は自他共に認める野球バカの私にとって、かなりテンションアゲアゲで楽しめた回でしたね^^
超人気アイドル・ゆさりんこと西森柚咲(学校生活では本名の黒羽柚咲です)がついに有宇たちの通う星ノ海学園に転入・・・まさに青天の霹靂、嘘のようなホントの話にざわめくクラスの中でもっともテンションが高かったのは「最強のゆさりんオタク」こと高城丈士朗! 今回もゆさりんについての詳細解説乙です!
拳を振り上げながらの「ゆっさりん! ゆっさりん!」コールには納得しながらも大爆笑でした^^
でも憧れのゆさりん本人を目の前にして至近距離に寄ってみたり、握手を求めたりはしない(できないのかな?)ところはなんだかかわいいです^^
でも美砂が乗り移った柚咲が吐いた唾液を前に悶絶するシーンは、さすがにいかがなものかと思いましたね^^;
また、柚咲の突き抜けたアイドルっぷりは実に素晴らしいですね☆
あざといなあと思いながら、あそこまで徹底していると「作ってないのでは?」と思いたくもあり、下手すると私もファンになってしまいそうですよ^^;←そしたら奈緒にドスの利いた声で「引くわ!」とか言われそう?
今回は全部で63パターンあるという「おまじないシリーズ」の中から「仲直りのおまじない」「冷静になるおまじない」が飛び出しましたが、五話以降も「おまじない」シリーズはあるのでしょうか? わくわく^^
いっぽう、今回のメインコンテンツである野球の試合ですが、星ノ海学園生徒会の面々が大活躍でしたね☆
「負けたら全員ケツバットだからな」とチームに喝を入れた鬼軍曹・奈緒(ナックルの握りについて講釈するなどやたら野球に詳しいのが面白い)、劇的なサヨナラ振り逃げで星ノ海学園に勝利を呼び込んだ有宇(一塁手としての動きが結構良かった^^)、姉・美砂の霊が憑いてイチローばりの巧打と外野守備を見せた柚咲(運動センスは美砂で、身体能力は柚咲というところが不完全で楽しい)、そして顔面に放送できないほどの怪我を負いながらも自己の能力を駆使して内野安打を勝ち取った丈士朗(最終回まで死なないでくださいよホントに!)・・・メインの4人全員にそれぞれ見せ場があって良かったですね~^^
対戦した関内学園野球部のエースで、「念動力ナックルボール」の使い手の福山投手が、実は相棒で捕手の隆人の周囲からの評価を上げたいがために能力を使っていたというオチは、なんだか青春ものっぽくていい話ですね☆
また、最後に奈緒が言っていた「実験」というのがなんなのかよくわかりませんでしたが、次回以降でそのあたりもだんだんわかってくるのでしょう。
そして私の大好きな「妹ちゃん」こと歩未ちゃんは、今回も安定のピザソース使いっぷりを発揮!・・・赤いフレンチトーストとクリームシチューは正直「ねーよ!」と思いましたが、有宇お兄ちゃんは文句言ってブチ切れたりはしないんだなこれが! 今回ばかりは「もう我慢しなくてもいいよ」と言ってあげたくなりました^^;
楽しいギャグ回で終始笑いっぱなしでしたが、もちろんこのままのノリで終わる物語ではないと思います・・・いったいどこで急展開・超展開が来るのか、怖いような楽しみなような、そんな気持ちで次回以降も楽しみにしています☆{/netabare}
★第五話「いつか聴いた音」
{netabare}今回は、第二話以降のパターン(能力者を発見→能力使用の危険性を説明し、今後使わないように説得→能力封印を約束させる)を踏襲しながらも、物語の今後の展開にとって重要な伏線と思われるポイントを随所にちりばめた、なかなか味わい深い回だったと思います。
一度では内容が消化しきれなかったので、録画したものを繰り返し視聴しました。
それでは、この第五話で「伏線なのかな」と思ったところや、今後解決されるであろう疑問点などを整理してみたいと思います。
①歩未ちゃんについて
有宇が不在にしている間、風邪をひいて体調を崩していたようですが、果たして本当にただの風邪なのでしょうか?
もし、能力となんらかの関係があるとしたらとても心配ですね。
最後の食事シーンで、乙坂家秘伝のピザソースを作れなかったこと(「スーパーに材料を買いに行こうとしたら警備員さんに止められた」とさらっと言っていましたが、これも謎)となにか関係があるのでしょうか?
ピザソースを切らしたことと体調の変化に関係があるとしたら、これまでギャグ要素としか思えなかった「激甘ピザソース」が一気に重要アイテムとしてクローズアップされてきますね。
とにもかくにも、歩未ちゃんがひどい目に遭わないように心から祈ります。
②丈士朗について
相変わらず「ゆさりん大好き♡」のおバカな面は全開していますが、有宇相手に見せるある意味超越したような、まるですべての内情を知っているような態度や言葉がどうも気になります。
生徒会のリーダーとして動いている奈緒すら知らないような、能力者に関するコアな情報を持っている可能性があるのかもしれませんね。
ここまで見せてきた「おバカキャラ」の面がもしなにかのカモフラージュだとしたら、なんだか怖いですね・・・まさか丈士朗がラスボスとかある?
能力があるために体をムキムキに鍛えていることも判明しましたが、そのときに話していた内容(恋愛などは能力が消えてからでいいだろう、という話)も気になりました・・・すべての主要登場人物たちと近いようでいて、常に一定の距離感を保っているのは最初から気になっていましたが、これもなにかの伏線?・・・私の中では、丈士朗がもっとも謎めいた人物になってきました。
③奈緒について
姿を消す能力(ただし目の前の一人にのみ通用)を直情的に利用してきたツケとして、クラスメイト(?)の女子たちにリンチされていた奈緒ですが、そこまでひどいことをしたのでしょうか?・・・奈緒の悪行(なのか?)について詳しく語られてはいなかったので、そのあたりが釈然としませんでした。
あと、いつも携帯音楽プレーヤーで聴いている「ZHIEND」の曲が、なにかの伏線であることは間違いないと思います・・・今回プレーヤーごと有宇に曲を渡しましたが、有宇がもらした曲の感想に共感しているあたりもなにかありそうです。
④有宇について
奈緒から聴かせてもらった「ZHIEND」の曲を聴きながら夢を見るシーンがありましたが、その夢(幼い時分の夢のようでした)の中で兄らしき人が出てきたのは、間違いなく物語後半への伏線ですね。
また「まるで広いところに一人でいるような感覚」を曲から感じたというのは、果たしてなにを意味しているのでしょうか?
そして、5秒だけ相手に乗り移れるという、一見すると奈緒や丈士朗や柚咲にくらべてだいぶ「しょぼい」感が強い有宇の能力が、実はその5秒間だけは乗り移った相手の能力も使えるという、考えようによってはとんでもなくすごいことにもなり得るということがわかりました・・・物語の後半でこの能力が爆裂するシーンは必ずあるでしょうね。
お買い物シーン(有宇と奈緒、丈士朗と柚咲、それぞれのペアがほほえましかったです♪)やバーベキュー&キャンプ、そして恒例の乙坂兄妹の食卓(ピザソース抜きで歩未ちゃんが作ったちゃんぽん、マジおいしそう♪ あと男子生徒に告白されたって?)などの楽しいシーンや、空中浮遊の能力者の「スカイハイ斉藤」という名前でハリウッドスターになりたかったという(本人は大真面目なのに)クスッとくる告白シーンなど、ほっこりさせたり笑わせたりする場面も出来も秀逸だっただけに、逆に伏線や謎のシーンがぐんと際立った、実に内容の濃い回でしたね。
おそらく物語の重要なターニングポイントになりそうな折り返しの次回・第六話が、めちゃくちゃ楽しみになってきました☆{/netabare}
★第六話「気づかなかった幸せ」
{netabare}ついに、恐れていたことが起こってしまいました・・・。
歩未ちゃんの恐るべき能力「崩壊」が発動、有宇と歩未ちゃんは瓦礫の下に・・・もう、悪い予感しかしません。
Aパートの楽しい雰囲気(みんなが歩未ちゃんのお見舞いに来るシーン)から一転、Bパートのハードすぎる急展開にはかなり驚きました。
単なるサブストーリーかと思っていた歩未ちゃんの「告られ話」がこうつながってくるとは、正直思いもよりませんでした。
今回も、歩未ちゃんの同級生たちがこれからどうお話に関わってくるのかとか、中学校の校舎が崩壊した後に現れたオレンジ髪の少女は何者かなど、複数の気になるポイントがありました・・・が、それらを整理するよりも、歩未ちゃんが大変なことになってしまったのがショックすぎて混乱してしまったので、これまでの各話感想に比べるとだいぶ短いですが、第六話の感想はとりあえずここまでとします。{/netabare}
★第七話「逃避行の果てに」
{netabare}ウソだ! 私の大好きな歩未ちゃんが亡くなってしまったなんて!!!
テレビ放送の録画を観ていたのですが、開始数分の衝撃が凄すぎて、この展開が信じられなくて、巻き戻して観てしまいました・・・でも、やっぱり事実です・・・アニメのお話でショックを受けて放心状態になってしまったのは、ひょっとしたらはじめてだったかもしれません。
たしかに、あれだけの大崩壊に巻き込まれたら生きているほうが不思議ですが(お兄ちゃんの有宇は奇跡的にケガ程度でしたが)、ここで歩未ちゃんは物語の舞台から完全にいなくなってしまうのでしょうか?
正直、安易な生き返り展開はあまり好きなほうではないのですが、今回ばかりは生き返ってほしいです・・・あるいは「実は死んでいなかった」というある意味ご都合主義的な展開でもいいと思いますので、元気な歩未ちゃんをもう一度見せてほしいです。
最愛の妹を失って、荒れに荒れまくる有宇お兄ちゃんを観ているのも私としてはかなりきつかったです(これ以上詳しく書くのは控えます)・・・今回のお話はあまりにもつらいシーンが多くて、観るのをいったんやめようとも思いました。
しかし、有宇が「さすがにこれ以上は見ていられない!」という状況に陥りそうになったときに奈緒が現れ、すんでのところで有宇の心を救ってくれました・・・これは本当にほっとしましたね。
堕ち続けていく有宇を助けるタイミングをはかって奈緒がずっと彼のそばで見守っていたこと、歩未ちゃんが実はお母さんが遺した料理ノートを見て「乙坂家秘伝のピザソース」を使った料理を作っていたこと、奈緒が手作りで再現した歩未ちゃんのオムライスを食べて有宇が自分を取り戻したこと・・・心が痛むシーンが多かったお話の最後に救いがあってよかったです。
第六話、第七話とかなりショッキングなエピソードが続きましたが、ここからラストに向かって物語がどんなふうに動いていくのかについては、やはり大いに気になります。
歩未ちゃんが復活すること、大変な目に遭った有宇や奈緒が何らかの救いを得られることを祈りながら、最終話までの展開を刮目して観続けていきたいと思います。{/netabare}
★第八話「邂逅」
{netabare}第七話のラストで奈緒に救われた有宇ですが、すっかり元通り・・・というか、すっかり毒気が抜けて普通の優しい少年になってしまいました・・・いろいろと突っ込みたいところですが、とりあえずはよかったです☆
奈緒の本気の説得と手作りオムライスが、心の奥まで染みたのでしょうね。
これは物語のラストへ向けてのギアチェンジ、真の主人公「Blavely 有宇」(OP曲タイトルってこういう意味!?)への変化と思っていいのでしょうか?
でも、歩未ちゃんの写真に向かって語りかけるシーンは、ほんの一瞬でしたが、やはり観ていてつらかったです(後半パートにも、有宇にとって歩未ちゃんの喪失が大きかったことを思わせるシーンがいくつかありましたね・・・涙)。
前回ひどい扱いをしてしまった白柳さん(お見舞いに来たのは彼女個人の意思なのか否かは気になりますが・・・)にも「今度会ったら謝ろう」と思えるなんて、今までの(ゲス成分多めの)有宇とはまるで別人ですね。
ケンカを吹っ掛けて傷つけてしまったヤンキーのみなさん(!)にも謝ったほうがいいのでは? とも思いましたが、それはかえって「火に油」でしょうか(余計なことすると「お礼参り」とかあるかも? 苦笑)。
重苦しかった第六話・第七話から一転して、今回は笑えるシーンもたくさんありましたね^^
恒例となりつつある「ゆさりんのおまじないシリーズ」、いつのまにかクラス内に増殖している「西森一家」とその先頭を独走する丈士朗(ゆさりんを遠巻きに見ているだけかと思ったら、なんとハイタッチしてましたね! いつの間にそんな関係に・・・引くなっ! 笑)、ハロハロのPVを観ながらの生徒会室での四人のやりとり・・・こういうの、やっぱりいいですね☆
あと、奈緒は有宇と二人で「ZHIEND」のライブに行くことになりましたが、最初から有宇と二人で行きたいと考えていたのではないかと思ったのは私だけでしょうか?(そう思った方はきっと多いでしょう)。
あとは、食事シーンが多くて(牛タンカレー、広島焼き、コロッケそば)、食べることが大好きな私にとっては楽しかったです♪・・・うぉー全部食べたいっ!
今回は、有宇と「ZHIEND」のボーカルであるサラ・シェーン(沢城みゆきさんのCVいいですね!)との出会い、そしてサラと奈緒のお兄さん・一希との出会いという二つの「邂逅」が大きなポイントでしたね。
個性的なノリのサラ(話し方と、よく食べるのが面白かったです)ですが、彼女の話の内容からすると過去にはいろいろあったようですね・・・彼女が今後の物語の鍵を握る人物であることは間違いなさそうです。
次回観られるであろうライブでは、きっと何かが起こりますね・・・うん。
また、一希がサラの歌声を聴くことで発作がおさまり、ほんの少しですが会話ができるようになったのは大きかったですね・・・このまま少しずつ快方に向かうことを願います。
「ZHIEND」の音楽は好きなのに、歌い手のサラ本人に会うことはまるで興味を示さなかった(ポーズなのか、本当にそうなのかよくわかりませんね)奈緒ですが、有宇がお兄さんとサラを引き合わせて、お兄さんが少しだけ良くなったことには(彼女なりに)素直に感謝していましたね。
後ろ姿を映すのみで彼女の表情が見えず、その声(ちょっと涙声?)だけで視聴者に気持ちを推し量らせる心にくい演出は「アニメ作品ならでは」という感じでよかったです☆
この一件で、奈緒の気持ちがぐっと有宇に近づいたような気がしました♡
いっぽうの有宇も病院から帰るバスの中でサラに言われた「あんたの大切な人」という言葉を聞いて奈緒のことを連想したみたいですし、この二人の関係は今後もっと深いものになっていきそうな感じですね^^
そして、公式サイトにアップされていた第九話の予告動画!
歩未ちゃんの元気そうな姿がぁぁぁあああっ!!!!!
でも、何かの実験をされているような感じも・・・。
果たして、歩未ちゃんの復活は現実なのか夢なのか? 今後どんなお話が待っているのか? ・・・「歩未ちゃんの復活を願う会」の会長としては、もう気になって気になってしかたがないですぅ!{/netabare}
★第九話「ここにない世界」
{netabare}物語がラストに向かって、また大きく動きましたね!!!
いろいろな出来事が一気に起こりすぎて頭の中を整理するのが大変でしたが(正直まだ収拾つかないかも? 苦笑)、それ以上に息もつかせぬ展開に夢中になった回でした☆
まず、冒頭のルンルン有宇くんがとってもかわいかったです^^
もう完全にデート気分ですよねこれは! ・・・なんだかんだ言いながらもいつの間にか本気で好きになっちゃったんだね~、奈緒ちゃんのこと♡
ライブ会場に現れたポニテ&おしゃれ全開ガーリーファッションの奈緒も、有宇と二人で時間を過ごすことにまんざらでもない様子・・・ご両人には末永く爆発、いやお幸せになっていただきたいものです☆
ZHIENDの曲は、(尺の関係でしょうか)各曲さわりしか聴けませんでしたが、新曲といわれた『Trigger』がめちゃめちゃカッコイイのは十分わかりました♪(CD期待!)・・・でも「Trigger」って「引き金」とか「きっかけ」とかいう意味だよな・・・と思っていたらいきなり有宇が叫び声を上げて・・・このライブ鑑賞が単なるラブコメイベントで終わるはずはないとは思っていましたが、これはちょっと二人がかわいそうだったかな?
有宇が見た、とても長くて妙にリアルな研究施設(!?)に関わる夢は、「過去の記憶」なのでしょうか、それとも「未来の記憶」なのでしょうか?
ていうか、歩未ちゃんキターーーーーッ!!!!!
と、あらぬ方向に脱線して興奮したいのは山々なのですが(笑)、この夢のシーンでいろいろなことが提示・示唆されましたので、さくっとまとめておきます。
①有宇の兄・隼翼がタイムリープ(時空移動)の能力者で、しかもその力がかなり強大であること(やっぱりお兄さん関わってきましたね!)。
②星ノ海学園の生徒会室にたびたび現れるずぶぬれの男・熊耳が、有宇たち兄妹と深くかかわっていたこと(しかも実はイケメンときたもんだ!)。
③研究所では、隼翼や三人組(第六話のラストに登場した謎の少女含む少年たち)など、強い能力者は別に隔離されているということ(今後、この三人組の再登場はあるのかな?)。
④やはり歩未ちゃんの能力「崩壊」はかなりの破壊力を持っているということ(でも解剖するなんてマジヤメて!)。
⑤有宇に秘められた「本当の能力」が、相手の能力を奪って自分のものにする最強の能力「略奪」であるということ(これが今回いちばんの衝撃でした!!!)。
・・・と、なんとかまとめましたが、これらがどう今後の展開につながってくるのかは、現時点ではよくわかりません^^;
ただ、有宇(たち)が歩未ちゃんを救う展開になりそうなことはうっすらとわかりました(病院で目覚めた有宇に熊耳が「お前が妹さんを助けに行くんだ」と、はっきり言ってましたからね!)。
まだ全然安心はできませんが、とりあえず彼女を取り戻す希望はつながったぞということで「歩未ちゃんの復活を願う会」会長としてはとりあえず「ヨッシャ!」ですね☆
そして、奈緒は隼翼をすでに知っていて、さらには彼こそが彼女が第二話で有宇に語った「唯一信頼できる人」であったことが発覚。
有宇が隼翼の弟だと知って「全然似てねえな」と興ざめする奈緒の様子にちょっぴり(かなり?)不快感を示す有宇が少しコミカルで、ほっと一息といった感じ♪ ・・・こういうメリハリは本作の一つの楽しみですよね^^
奈緒や熊耳とともに向かった、どこぞの山中の秘密基地(作中では「特殊能力の研究施設」と言ってましたね)はとんでもない規模と設備ですね!!!
そこでついに有宇が兄・隼翼と再会、明らかに超重要人物である彼の口から果たして何が語られるのか・・・というところでお話が終わりました。
ここで一週間待たされるというのはしんどいですよぉ! ・・・まあ、そのぶんいろいろ物語の咲を想像することができて楽しめるというのはありますが^^;
最後に物語の本筋とは関係ないですが、隼翼がイケメン熊耳を「プー」と呼んでいたのには大笑いでした^^(熊だけに?)
あと、丈士朗とゆさりんに会えなかったのもさびしかったです^^;{/netabare}
★第十話「略奪」
{netabare}祝 歩未ちゃん救出っ!!!!!
「もうアユコンと呼ばれようがなんでもいい。歩未ちゃんを二度と失いたくない」・・・歩未、俺が有宇お兄ちゃんだ☆
・・・と、うれしさのあまり頭が暴走気味の私ですが(笑)、どうかあたたかく見守ってやってください^^;
第十話は、前半が乙坂兄妹の長兄・隼翼のタイムリープ話、後半がその能力を略奪した弟・有宇による歩未ちゃんの救出劇という、まさに見どころ満載の回でした。
隼翼のタイムリープ話は、スケールが凄かったですね!
愛する弟妹を守るため、そして自分と同じ能力者たちの悲惨な未来を変えるために、我が身(具体的には視力)を犠牲にしてまでもタイムリープを繰り返し、最後には能力者の少年少女たちを保護するための学校「星ノ海学園」を作った隼翼の強い意志と行動力には脱帽です・・・これは、奈緒でなくとも感服せざるを得ませんね。
隼翼が弟妹を守るために、彼らから自分の記憶を消す選択をし、別れ際に有宇と歩未ちゃんのおでこにそっとキスするシーンのせつなさには、思わずぐっときてしまいました(が、そのあと唐突な「はい、おしまーい♪ by 隼翼」で一気に回想から現実に戻ってしまいますが^^;)。
また、このパートでは熊耳や能力者三人組(七野・目時・前泊)との出会いから今までのお話もしっかり描かれていたので、私としてはだいぶすっきりした感じになりました。
隼翼お兄ちゃんが凄いのはいうまでもないですが、彼よりも先に能力者の集まりを作り始めていた熊耳もなかなかの人物だと思います・・・熊耳がいなかったら、隼翼の活動ももっと困難を極めていたでしょうね。
そして、後半の歩未ちゃん救出劇。
歩未ちゃんが体調を崩して学校を休んだ日(過去)にタイムリープした有宇は、すべての結末を知った上で、歩未ちゃんが崩壊の能力を発動して死んでしまうことを全力で回避し、ついに歩未ちゃんを救いました。
お互いすっかりデレデレになってしまい、今まで以上に絆を深めた乙坂兄妹は、ラブラブ下校途中にタイミングよく現れた熊耳・目時の二人とともに長兄・隼翼のもとに行き、物語はいよいよ大団円へ・・・と一足飛びにはまずいかないでしょう。
なんといってもあと3話ありますし、このまま明るい話で終わるなんてとても思えません・・・第十一話の予告動画も不穏な空気がバリバリでした(謎の新キャラ少女の姿も見えました! そしてタイトルが「シャーロット」って?)。
今後の物語が不安だと私が思う材料の一つが、有宇のタイムリープによって過去が変わったということです。
この影響で、いろいろな事実の改変が予測されます。
以下に、気になったところをちょっとまとめてみました。
①奈緒が有宇を救う感動的なエピソード(第七話)がなくなる?
→奈緒と有宇の心の距離は近づかないまま?(グレた有宇がみんなに迷惑をかけることがなくなるのはいいけれど・・・)
②有宇がZHIENDのボーカルであるサラ・シェーンと出会うエピソード(第八話)がなくなる?
→奈緒の兄・一希の病状が回復に向かうということは帳消し?(これは悲しい・・・)
③奈緒と有宇が二人でZHIENDのライブに行くエピソード(第九話)も実現しない?
→上記①②のエピソードがなければ、奈緒は有宇をライブに誘わない?(サラはどう物語にからんでくるのでしょうか?)
そのほかにもあったかもしれませんが、とりあえず大きなものは以上三点です。
残り3話でこれらの点も含めたもろもろの謎がどう解決し、どんなお話が展開して、そしてどんなラストが待っているのか、ますます気になってきましたね☆・・・でもさすがにもう歩未ちゃんの危険はないですよね? ね?
最後付け足しになりますが、今回は笑えたシーンも多かったです^^
幼い有宇(全然ゲスじゃない!)と歩未ちゃん(「8歳でござる!」が超かわいい!)、少年熊耳と隼翼のじゃれ合い、タイムリープ後の世界で歩未ちゃんに「ヒューヒューヒュー」と言われた際の奈緒と有宇の反応(第六話の同シーンと比較すると面白いです)、星ノ海学園中等部に潜入した奈緒・丈士朗・ゆさりんのダメっぷり(教師に扮した丈士朗がいちばんおバカでしたね^^)・・・などなど、大きく物語を動かす回であってもギャグテイストをきっちり入れてくる構成に、今回も大いに楽しませてもらいました♪{/netabare}
★第十一話「シャーロット」
{netabare}我らが歩未ちゃんが無事救出され、なんだかとっても希望の持てる終わり方をした第十話でしたが、あまりにも事が順風満帆に行きすぎて「これはもしやヤバい展開が待っているのでは?」とも思っていました・・・そして悪い予感は当たってしまうのです。
熊耳ーーーーーっ!
長兄・隼翼の研究施設に保護された有宇と歩未ちゃんの兄妹。
未来では異端科学者扱いだった堤内先生(彼の解説によって、能力の発症の原因がシャーロット彗星の地球接近であることが判明)もいて、これで危険からは回避される・・・と思っていたら甘かったですね。
新たな能力者に会うために星ノ海学園に向かったはずの熊耳は、能力者テロをもくろむ海外マフィアに丸めこまれていた運転手の古木(戦犯というには気の毒な事情もありましたが・・・)に連れられて、工場の廃屋(アジト)へ・・・彼らにリンチされ自白を強要され、もうメチャクチャです。
なにかほかの方法で、この事態を回避できなかったのでしょうか。
さらに自宅にいた奈緒が誘拐され、彼女と熊耳を救うために海外マフィアの要求で有宇が単独でアジトに向かいますが、マフィアの一員である少女(見た目はかわいいけれど、かなりヤバい!)に右目をつぶされ、タイムリープができなくなってしまいました・・・最初から四対一という不利な状況で、問答無用の先制攻撃をしなかった時点で有宇の負けは決まっていたのかもしれませんね。
そして、敗色濃厚の状態で有宇はパニックになり、ついに「崩壊」の能力を発動(歩未ちゃんのときもそうでしたが、極度の興奮状態になると勝手に発動してしまうようです)してしまいました・・・ああっ、熊耳と奈緒が巻き込まれちゃう! と考える余裕をこのときの有宇に持てと言っても、あれだけやられてしまっていては無理な話です。
有宇はなんとか無事でしたが、瓦礫の下敷きになりそうな奈緒をかばって、すでに満身創痍の熊耳が崩れ落ちた鉄骨に身体を貫かれて・・・あんなに有能でしかも人のいい熊耳がどうしてこんなことに!! と叫びたくなりながらテレビ画面を見つめていた私でした・・・。
ブレイン兼精神的支柱の熊耳を失って、隼翼を中心とする若き能力者チームは果たして立ち直れるのか?
身体と右目を傷つけられた有宇は(能力も含めて)大丈夫なのか?
熊耳の犠牲によって辛くも命を救われた奈緒は、これからどうなるのか?
そして75年ぶりに地球に接近するシャーロット彗星がもたらすものとは?
もう、いろいろ気になりすぎて大変ですが、ここまできたら最後まで見届けるしかありませんね☆{/netabare}
★第十二話「約束」
{netabare}痛々しい姿で入院している有宇。
先の攻撃によるトラウマは肉体の傷以上に深かったのか、拘束具を付けたまま寝ていました。
熊耳の死、さらにそのことで兄・隼翼が非常に重い精神的ダメージを受けていることを知り、さらに沈む有宇ですが、そんな彼を仲間たちがお見舞いに訪れます。
ここまではとんでもなく重かったですね・・・無理もないですが。
そんな身も心も傷ついた有宇を、仲間たちがお見舞いに訪れます。
まず丈士朗が、保温ランチジャーに有宇の好物である学食の牛タンカレーを詰めて訪問します・・・ここで男同士の麗しい友情の「あーん♪」がこれでもかといわんばかりに炸裂!(合計何回でしたっけ? 笑)
カレーの芳醇な香り以上の、なんとも危険なスメルが病室内に漂います・・・お前らもう結婚しちゃえよ^^;
実は私、丈士朗については「なにか黒いものを持っているのかな? 実はラスボスとか?」と思っていましたが、そんな裏はないみたいで、純粋に有宇を大切な友人と思っている人物のようですね。
次に、ゆさりんが(別の世界線では有宇に食べてもらえなかった)「黒羽家の元気の源」手作りのクリームシチューを鍋で持参! ・・・こっちの「あーん♪」は実にうらやましいですね☆ 浮気しちゃダメだよ有宇くん♪
そのあと姉の美砂が憑依により登場し、有宇の勧めで両親とのお別れをする決意をする展開に・・・一度は歩未ちゃんとの悲しい別れを経験している有宇の言葉は実に重かったですね。
それを受けて、ゆさりんは長野の山奥でそば屋さんをしている実家の両親を近々訪ねていくことになります(グルメ番組の食レポのお仕事を兼ねての帰省)。
肝心の食レポではかなりのボキャ貧ぶりを披露した(笑)ゆさりんが、突然死んだはずの美砂に変わったことに驚く黒羽夫妻でしたが、ぶっきらぼうながらも感謝の気持ちがこもった美砂の別れの言葉を聞いて感動のシーンへ・・・ゆさりんだけでなく美砂もホンマええ子や!!
「お見舞いシリーズ」第三弾は、スーパーかわいい歩未ちゃんが、例の乙坂家秘伝のピザソースを使用したオムライスを弁当箱に詰めて持ってきます・・・そしてこの日が有宇の16歳の誕生日とはなんというタイミング! ・・・歩未ちゃんの「あーん♪」でオムライスを食べた(チキショー! 歩未ちゃん俺にもお願いしますよぉっ!←バカ笑)有宇の「あれ? 甘いのにうまい。同じ味なのに」という言葉に、彼の人間的成長(自分を思う人の心を知る)がうかがえましたね。
そしてお見舞いのとどめは、やはり正ヒロインの奈緒。
そこで彼女から提案されたのは、世界中の能力者の特殊能力を有宇がすべて「略奪」することで、彼らと世界を救うという、斜め上どころか天上はるか彼方を指さすようなとんでもプランでした・・・これはさすがに驚きました!
しかし奈緒に自分の気持ちを告げたうえで(あまりにストレートな告白に私赤面!)、有宇がそれを「たとえ化物になろうとも成し遂げる」決意をしたのにはもっと驚きました!!! ・・・終盤に来てそんな壮大な展開、ありなんでしょうか?
指切りで約束をし(「ウソついたら指つめる」とはおだやかでないっすね!)、困難な旅に出る有宇の帰りを待つ決意をして、無事に帰ってきた暁には恋人になってくれるという奈緒・・・なかなか気持ちを表に出さない奈緒ですが、彼女もやはり有宇のことが好きなんですよね。
最終話ではぜひ、めでたくくっついてほしいです♡
熊耳を失った悲しみからどうにか立ち直った(!?)隼翼のゴーサインを受け、奈緒・丈士朗・ゆさりんの能力を手に入れて(ゆさりんと美砂の訣別が悲しかったです)、いよいよ有宇は世界へ旅立ちます。
お手製の単語帳を作って有宇に渡した奈緒ちゃん、完全に彼女っていうか世話女房ですよね~^^
ここで第一部が終わって、続きは二期でといってもおかしくない終わり方をした第十二話から、たった30分の最終回=第十三話でどのようにエンディングを演出してくれるのか、実に楽しみです。
ここまでとても面白かったので、きっと最後も納得の最終回ですよね☆{/netabare}
★第十三話「これからの記録」
{netabare}世界中のすべての能力者から特殊能力を「略奪」するために、兄・隼翼に見送られて日本を発った有宇。
最初の目的地・シンガポール国際空港での入国管理で、奈緒からもらった手作りの単語帳を頼りにたどたどしい英語でなんとか場を切り抜けましたが・・・ここは「オイオイ、この先ホントに大丈夫かよ?」とツッコミを入れてしまいました^^;
しかし、強い意志が道を開いたのか、有宇は数々の特殊能力を略奪しながら、アジア→アフリカ→南米と勢いをつけて突き進んでいきます。
途方もない旅かと思いきや、意外にも順調に進んでいるなあとも感じましたが、それはやはり能力をゲットしながらだからというのが大きいのでしょうね。
ペルーで、治癒の能力を使って病気やケガを治療している少女(結構かわいかった♪)の能力を奪うシーンは、さすがの有宇も少し躊躇したようです・・・私も少し心が痛みました。
ここで「傷ついた右目を治して、タイムリープを復活させて熊耳を救う」という流れは、有宇や私でなくとも誰もが想定すると思うのですが、あえて有宇はその道を捨てました・・・「人の理(ことわり)」をこれ以上変えてはいけないという彼の理屈はたしかにそのとおりなのですが、あんなにいい人だった熊耳を助けてあげるくらいはしてもよかったのでは? と思ったのは私だけでしょうか。
旅の中でたくさんの能力を手に入れて、有宇はこのまま「怖いものなしの最強人間」になるのかと思いましたが、能力の凄まじさは同時に彼のメンタルを圧迫し、むしばんでいきました。
記憶が混濁し、寝ている間に自分の意思とは無関係に破壊活動をしてしまうなど、自ら持つ能力をセルフコントロールできなくなり、自暴自棄になりかける有宇・・・第七話でもわかるように、そもそもナイーブなメンタルの持ち主である彼にとって、この異常な環境はすでに限界を超えていたのかもしれません。
自らが引き起こした爆発とともに宙に舞う、奈緒が作ってくれた単語帳を目にしたとき、ようやく有宇は少しだけ自分を取り戻しますが、奈緒の名前すら思い出せない状況・・・これはかなりもどかしいというか、言いようのないきつさでしょう(本人しかわからないでしょうけれど)。
能力を駆使して縦横無尽に世界を駆けながら、「隻眼の死神」と呼ばれ、あるいは自らを神と名乗ったりして(ヤバいヤバいヤバい!)、最後にたどりついたのは日本のお隣の国である中国の首都・北京。
心身ともに疲弊した有宇を狙う賞金稼ぎの攻撃から彼を守ろうとしたのは、年端もゆかぬ可愛いらしい少女・・・「勇気」の能力を持つ彼女からその力を奪って、ついに世界中の能力をすべて手にしたとき、不意を突いて賞金稼ぎのボーガンが有宇の背中を襲う! ・・・「万事休す」の場面でしたが、なんと空からヘリに乗った隼翼チームが助けに現れました。
ちょっと「ご都合主義」的展開かなあとも思いましたが、物語をすんなり進めるためには、ここでの有宇救出は絶対に必要でしたね。
身も心もボロボロになり日本に帰った有宇は、病院(以前入院したのと同じ病院でしょう)に入院して傷を癒しています。
傍らには奈緒がいました・・・記憶を失ってしまった有宇に、自分のことを「あなたの恋人です」と自己紹介する奈緒・・・ついについに、メインヒロイン奈緒ちゃんのデレがキターーーーーーッ!!!
記憶が戻らない有宇は、「恋人? 見覚えもないのに?」と奈緒にそっけない対応をしてしまいます・・・これ、今までとまったく逆ですね^^・・・その言葉にショックを受ける奈緒(目に涙までためて!)が実に新鮮です。
しかし、有宇が最後まで手放さなかったという単語帳が、二人をふたたび結びつけます。
「泣かないで」と奈緒の手を取る有宇。
「乙坂有宇くん」と、はじめて有宇の名前を呼ぶ奈緒・・・そして、満面の笑みとともに万感の想いをこめて放たれた「おかえりなさい」の言葉。
単語帳には「I got home (帰ってきたよ)」の文字。
最高です♡♡♡
奈緒ちゃんも有宇くんも。
「ずっと撮りたくないものばかり撮ってきた」ビデオカメラで、これからはみんなの幸せな日常を撮っていきます、と宣言した奈緒・・・ここで「これからの記録」という最終話タイトルが回収されます。
みんなで熊耳のお墓参りをするシーン、奈緒のお兄さん・一希が大好きな「ZHIEND」のCD(しかもサラ・シェーンのサイン入り! いつの間にそんな展開に?)を手にしておだやかな表情で休んでいるシーンが流れ、最後はカメラに私服でくつろぐ生徒会メンバーと歩未ちゃん(今回はここだけかよ歩未ちゃーん! 「歩未ちゃんの最高の笑顔を願う会」会長は悲しいなのですぅ!!!←バカ笑)が・・・実に素晴らしいラストですね☆
「これからは楽しいことだらけの人生にしていきましょう」
青空と岬の風景をバックに、幸せいっぱいの素晴らしい奈緒ちゃんの笑顔でついに『Charlotte』感動のフィナーレです☆
パチパチパチパチパチ!!!!!
楽しくて素晴らしい作品でした☆☆☆☆☆
そして歩未ちゃんサイコーなのですぅ!!!!!
『Charlotte』ありがとう!!!!!!!
※ちょっとだけ付け足し
最後に余談ですが、ラストで流れた『君の文字』という美しい歌ですが、歌っていたのはシンガーソングライターの熊木杏里(くまき・あんり)さん!
最近は少しばかりご無沙汰してしまっていますが、以前私が心身ともに不調の極みに陥っていたとき、彼女の歌にはずいぶん励まされたものです。
ライブにも何回も行きましたし、イベントではご本人とお話をさせていただいたこともあります。
まさか私の大好きなアニメ作品で、熊木さんの歌と出会えるなんて夢にも思ってみませんでした♪
『君の文字』は今後リリースされる『Charlotte』のオリジナル・サウンドトラックCDに収録されるようですので、ぜひ買って聴きたいと思います☆{/netabare}
◆全話観終わっての感想
{netabare}毎週、楽しみとドキドキをもたらしてくれた傑作です☆
次回の放送まで待ちきれなくて、1週間のうちに録画とニコニコ動画を交互に4,5回も観ていました。
そしてついには、夜めっぽう弱い私が(OAが土曜の夜で、翌日寝坊してもかまわないという状況というのもありましたが)深夜アニメをオンタイムで観るという、ほとんどしたことのない「暴挙」に出る始末!
それだけ、本作は私の心をわしづかみにした作品だったのです。
歩未ちゃんをはじめとする(笑)キャラクターはもちろん、随所に日常シーンやギャグをからめながらも大きく広がっていくストーリー展開、センスの良さと熱さの両方を感じさせてくれる音楽、声優さんの技術の高さ(声優さんといえば「シャーロットラジオ」も楽しかったです!)、作画レベルの素晴らしさ・・・ほぼすべてにおいて満足でしたね☆
あと、お話の本筋には関係ないかもしれませんが、野球ネタ(登場人物の苗字がプロ野球・横浜DeNAベイスターズ関連)と食べ物のシーンが多かったのも個人的に大好きでした☆
ただ、欲を言えば20話くらい、もしくは2クール(26話くらい?)くらいの構成だと、さらに素晴らしい作品になったのではないかとも思います(制作サイドの方々の事情も知らないのに、甚だ失礼な感想かもしれませんが)。
若干ですが、後半はやや走り気味だったような気もしますし、伏線の回収や細かい部分の説明、登場人物の掘り下げ(丈士朗とゆさりんの個人エピソードを増やしたり、サラ・シェーンや白柳さんにもう一度出番を与えたり、できれば物語終盤で歩未ちゃんにもっと出てほしかった)などがもう少しだけあれば、なお良かったような気もします。
BD7巻に収録予定の未放送エピソードや、関連書籍などでそのあたりを補完していただければ、ディープなファンとしてはありがたいですね♪
最後になりますが、本作は私のアニメ視聴歴(といっても、たいしたことはないですが・・・)において、忘れることのできない作品になるのは間違いないでしょう。
出費は少々痛いですが、BDを全巻揃えて(すでに1巻は手元にあります!)、何度もお話を振り返り、そしてかわいい歩未ちゃんを愛でたいと思います^^
本レビューを最後まで読んでいただいた方々、まことにありがとうございました☆{/netabare}