Baal さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
淡く淡く彩られた世界の中で・・・
吉河美希による漫画を原作とする作品です。全12話
原作未読
毎日のように遅刻早退を繰り返し、学校の外では喧嘩を繰り
返し、授業中は居眠りをする学校きっての問題児・山田竜は
今日も職員室で怒られていた。そんなある日学校の優等生の
白石うららと階段から転げ落ち気が付くと体が白石のものに
入れ替わっていたのだった・・・
1クールによくこれだけのものを詰め込んだなぁという印象
でした。入れ替わりという特殊な能力、そこから徐々に能力
の正体が分かってきてそれを持つ魔女の存在を知っていく。
魔女との出会い、その力を持つのはどうしてか、全ての魔女
に対する謎などなど…と盛りだくさんな分どことなくダイジェ
ストを見ている感じがしてしまうようでした。
様々な魔女の能力を持つ生徒と関わっていく中で色々な事に
気づく山田たち超常現象研究部のメンバーたち。魔女の存在に
大きく近づけば近づくほど魔女の能力を手にしてしまった者の
その手に入れた過程や理由が彼女ら自身の心の中にあるという
事にどんどん近づいていく。そうやって彼女らと関わりを持っ
ていくにつれてこの学校を取り巻く魔女の真実へと向かって
いるのが良かったです。
魔女の能力を持つものも持たないものもどれも魅力的なキャラ
が多かったように思います。ただ前述の通りかなり内容を詰め
込んでいたのでもっと魅力的な部分が見えたのではと思う部分
もあります。(逆も然りなのですが・・・)
そしてそのキャラを演じている声優陣もすごかったです。
やはり入れ替わりの能力では体の構造が変わるわけじゃないの
でキャラを複数演じ分けないといけない上にそれぞれが統一
したキャラのイメージを持ってなるべく変化がないようにしな
いといけないわけですがそれを見事にやっていたので声優すご
いなぁと改めて思いました。
OPとEDはこの世界での魔女がいる中を前に進んでいくキャラ
たちをいい感じに表していたと思います。
映像が結構ネタバレでしたがその映像を逆手にとって物語を
展開していたのでそれも良かった部分でした。
それから流すタイミングすら色々考えてやっているなぁと思う
場面がいくつもあって良かったと思います。
かなり詰め込み色々とばしていきながら進んでいくように感じ
た作品でしたがその中でも上手く選択して作られていたように
思います。終わり方もそれまでをそこに収束させるためにそれ
までが展開されていたと思える感じで良かったです。
駆け足気味というよりなかなか濃い物語を見ていたと感じれた
作品でした。
◆個人的点数評価 82.074点