りょうへい@アロエ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「なんですか、これ――」
この作品は、『けいおん!』と同じく部活もの。
ですが、こっちはガチの部活です。
ゆるーい日常系アニメではありません。
吹奏楽部という一つの舞台の中で巻き起こる「青春」を描いています。
仲良しこよしではなく、まさにリアルな青春です。
非日常、ありえない青春ではないのです。
「全国大会に出場する」という目標の中で、部員たちの切磋琢磨する姿や、青春にありがちな恋愛、
事なかれ主義な日本人に見られる人間関係、部活内のいざこざが、本当に丁寧に描かれています。
ここでいう丁寧とは、脚本や演技はもちろん、背景やら表情やら、そういった細かいところに、
京アニらしい丁寧さがみられるという意味です。
もちろん音楽に関しては(吹奏楽をテーマにしているゆえに)拘っています。
こちらはサントラを聴いていただくと、その拘りが伝わってくるかと思います。
なお、個人的に、表情の中でも「眼」が好きでした。
音楽で熱い青春を過ごした方も、青春の記憶なんて忘れちゃった方も、
この作品で若かったあの頃を思い出してみてはいかがでしょうか。
いや、もうとりあえず全13話、一気に観てください!
各話の感想は次の通りです。
≪第一回 ようこそハイスクール≫
{netabare}・また京都が舞台。
・「本気で全国に行けると思ってたの?」と思ったことを口に出してしまう悪い癖がある正直な主人公。
・下手な演奏というのは同感。
・先生、横顔が『境界の彼方』のあいつを想起させる。
・ものすごいくせ毛な主人公。入部に際してポニテやめる。なんか流されているなあ高校生らしく。
・第1話からすごい力の入れよう。作画は安定。京アニの本気が見れるのかもしれない。
・OP、ED共に吹奏楽アレンジが良い。{/netabare}
≪第二回 よろしくユーフォニアム≫
{netabare}・ユーフォにしたのも特に理由がないのか。
・副顧問の先生相変わらず厳しいな…。でも服装って大事。
・チューバの魅力が伝わらない。でもなんだかんだで低音に入る3人。
・全国大会か、楽しい思い出づくりか…。2択のうちどちらかをあの短時間で選ぶことに無理があると思う。
・結局ああいう選択肢を出されると、無難なほう、他人に合わせるほうに向かうのは当然。
・そんな中で「アリバイ作り」? 絶対伏線だこれ。
・ドロドロした吹奏楽部の人間関係が見えてきた。{/netabare}
≪第三回 はじめてアンサンブル≫
{netabare}・腹式呼吸は基本だけど、最初は難しいですよね。
吹流しを長く吹けるようになるのに挫折した人もいるのでは?
・楽器に名前をつけるのは自分もやった。我がRolandのキーボードの名前はJUNOたん。
・2年生に何があったんだよ。
・ホルン隊遊んでるじゃん。
・当然だよね怒られるよ。顧問の先生も冷徹に見えて当たり前のこと言ってる。
どんなに簡単な曲でも、全国を目指すなら、この程度じゃ話にならないよね。
・部長をフォローする副部長が素敵。
・ついに部活休みに。合奏はみんなが同じ方を向いて少しずつでも進んでいかないといけないのに。
果たしてフェスに間に合うの?{/netabare}
≪第四回 うたうよソルフェージュ≫
{netabare}・体操着に着替えて走り込み!? そして楽器を吹く。
・10分間ティッシュを落とさないで吹き続ける。吹奏楽は息が基本なのか。
・先輩に目をつけられる高坂さん。出る杭は打たれる。
・高坂さんに呼び出される黄前さん。コメディーな目。
・リップスロー?
・確かになんで指揮棒使わないんだろう…。
・成長した海兵隊!
・「若さにかまけてドブに捨てている時間」……今後使っていきたい言葉の一つになりました。{/netabare}
≪第五回 ただいまフェスティバル≫
{netabare}・「吐いてー!吐いてー!」って、サークル飲みの後みたい。
・Cカプ? 幻想。Bもない人の気持ちを考えれ!
・1歩62.5cm。8歩で5m。車1台分。
・「人は単純だ。見返りがあるとわかればがんばるようになり、がんばってよくなれば、さらにがんばろうとする」
・また本音が出た。
・みんなの緊張している表情・心理描写がすごい…。あと背景に力入ってるなあ…。{/netabare}
≪第六回 きらきらチューバ≫
{netabare}・オーディション…。粘着イケメン悪魔め。
・サファイア川島、ルビー川島(1年)、プラチナダイヤモンド川島(2年)Ver.面白い…。
・「人は何でも変えられます!世界中の何でも!」
・チューバにいいところがない。
・うまくいかないのはつらい。でも合奏の楽しさがあるからがんばれる。
・あれ、葉月ちゃんに恋の予感…。{/netabare}
≪第七回 なきむしサクソフォン≫
{netabare}・去年何があった?
・葵先輩がやめるってシーンは見入ってしまった。
・部長はああいっていましたが、優しいも立派ないいところだと思います。
・あすか先輩の怖い部分が見えた!
・真面目にやりたい派閥と、のんべんだらりとやりたい派閥に分裂していた過去。
折り合いをつけるのは難しいよね。そして挟まれていた今の3年生が可愛そうだ。
・あれ、葉月ちゃん攻めるねえ…。{/netabare}
≪第八回 おまつりトライアングル≫
{netabare}・「愛と死は音楽にとって永遠のテーマ。すべての曲はそのためにある」……ウソォ!?
・そうか、後藤先輩、カノジョいるんすねえ…。しかも長瀬先輩かー。
しかも内緒にしとこうってのがまたどこかの誰かさんを見ているよう。
・これが三角関係か。
・黒沢さん、演技上手。
・長瀬先輩の着物姿観て、後藤先輩の耳が赤くなっていてかわいかったです!
・毎日のルーチンワークから解放されて、どこか遠いところに行ってしまいたいという気持ち…。
自分にもあるから、たまにふらっと変なところに行きたくなるんだろうなと見ていて思いました。
・葉月ちゃん、急すぎる。急すぎる告白。後ろからの瞬きがよかった。
・人と変わったことがしてみたい。周りと合わせるんじゃなくて、それに逆らってみたい。
なんかまるで中二病みたいな。
でも、そのあとに麗奈が言った「本物の特別」と、中二病とは異なる。
自分が特別と思う込む中二病と、努力して本物の特別になりたいという気持ちは別物。
わかる。
・久美子×麗奈 の百合展開みたいになってきた。{/netabare}
≪第九回 おねがいオーディション≫
{netabare}・あすか先輩怖い…。そんな死んだ魚みたいな眼で出ていかなくてもいいのに。
・フランクロールを一気に食べるあたり、葉月ちゃんの失恋の気持ちが伝わる。
・香織先輩にとっては高校最後。そこに上手な後輩とオーディションで争うってなると気持ちは複雑だよね。
・譜面血まみれ。好きだと血まみれになるのも気にならなくなる!
・オーディションって、絶対人間関係に亀裂を生むよね…。でも全国を目指すんだから、しょうがない。
さて、こんなギスギスした感じでどうなる次回。{/netabare}
≪第十回 まっすぐトランペット≫
{netabare}・中一の夏の思い出かー。ああいう僻みを言われるとトラウマになるよね。
・夏紀先輩、めっちゃいい人!相手を気遣える人って本当にすごいと思う。
・うわー、ついに争いだした。。。
・冷静な滝先生が怒鳴っている…。滝先生も少し焦っているのか。部員みんなの不信感の強さが伝わる。
・滝先生、65枚刷るならコピー機じゃなくてリソグラフでやってほしいんですけど。
・まさかの再オーディション。香織先輩にもチャンスが。{/netabare}
≪第十一回 おかえりオーディション≫
{netabare}・羨ましがられるよね。実力の差は残酷に映る。
・優子先輩の、香織先輩にソロを吹いてほしいという気持ちはわかる。
そして後輩に頭を下げるくらい必死な行動も。
板挟みになっている先輩を見てきたからこその行動。
・オーディション前のそれぞれの想い。時間をかけて映像で表現しています。
・1年生から見た2人の演奏と、2年生から2人の演奏と、3年生から2人の演奏。
全然違う面持で見ているんだろうなー。
・麗奈が吹いたときのみんなの表情。香織先輩の「吹かないです」という言葉。
香織先輩も、ようやく納得ができたのかもしれない。
・「上手じゃなくて好きなの」 優子先輩の号泣シーンはうるっときた。
・結果も大事ですが、努力するその過程も大事です。
「結果がすべて」なんていう人もいますが、その結果を受け入れて次に向かってまた努力する。
それが成功に結び付くと、自分は信じています。{/netabare}
≪第十二回 わたしのユーフォニアム≫
{netabare}・ついに久美子に難所が…。試練がやってきたみたい。
・葵ちゃんの「続ける理由がなかったから」は、久美子にとってみればちょっとさみしいね。
・「練習でできないことは本番では絶対にできません」 できませんね。うん。
練習でできても本番でできないこともある。
・練習のフレーズが頭から離れない。
・努力しても報われないとつらいもので。気遣ってくれるみんなの優しさが…痛い。
・久美子の走るシーンの躍動感。この作品で一番すごい作画かもしれない。
「うまくなりたい」「誰よりも上手になりたい」という思いがにじみ出てきます。
「悔しい」という気持ちが報われるように。
・ん。久美子にチャンスが巡ってきたのか。
・「努力は報われる」。よりも、「努力すればチャンスが巡ってくる」。
チャンスを掴んで成功に結び付くかどうかは、自分次第。{/netabare}
≪最終回 さよならコンクール≫
{netabare}・夏服と冬服で、出れる人と出れない人がわかるのね…。
・「失敗するかもと思うから緊張する。私の演奏テクニックをみろ!」 これ大事!
・コンクール前の緊張感。
・「会場をあっと言わせる準備はできましたか?」
・「願いは口にしないと叶わない」
・コンクールの発表シーン、見入ってしまいました。
・息遣いか……すごい!
・わかっていたけど、ダメ金じゃない、本物の「金」だったようですね。
部員たちの表情がすごくイキイキしていて、見ていて本当にホッコリしました!
本当に最高の最終回でした。{/netabare}