「凪のあすから(TVアニメ動画)」

総合得点
90.4
感想・評価
6472
棚に入れた
25628
ランキング
53
★★★★★ 4.2 (6472)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いつも見ていた。近いようで遠くて。いつだって、届かない…

★あらすじ★
海の世界で、先島 光、向井戸まなか、比良平ちさき、伊佐木 要ら4人の少年少女は、昔からいつも仲良く暮らしていた。そんな中、光たちはそれまで通っていた海村の学校が廃校になったため、陸の世界の学校へ行くようになる。そして、陸に生きる少年の木原 紡との出会う。陸で出会った人たち、出来事、友達、気持ちのぶつかり合い、そして恋…それらを通してキャラクターたちが大人になっていく、海と陸が紡ぐ恋物語。

★キャスト★
先島 光ー 花江夏樹
向井戸 まなかー 花澤香菜
比良平 ちさきー 茅野愛衣
伊佐木 要ー 逢坂良太
木原 紡ー 石川界人
潮留 美海ー 小松未可子
久沼 さゆー 石原夏織
先島 あかりー 名塚佳織
狭山 旬ー 松岡禎丞
うろこ様ー 鳥海浩輔

★感想★
なんか泣けるアニメが見たいなぁと思ってアニコレの「切ない」コーナーを見てみたら第一位に「凪のあすから」が。前から名前だけは知っていたんですけど、全26話ということだったので、「ちょっと長いかも」と思い、最初は少しだけ避けていたアニメ。でもでも。これ、物語に引き込まれたら、本当に観るのが止まらなくなります!そして最後は本当に涙が止まらなくて…涙

ものすごくオススメのアニメなので、今回は(も?)レビュー、ちょっと長く書いちゃいます♪

まず、このアニメのストーリーは前半と後半(第一部と第二部)に分かれています。だから先ずは第一部の感想から。

〜第一部の感想〜(1話〜13話)
第一部は海の人たちが{netabare}冬眠に入る前{/netabare}の話。{netabare}お船引のお女史様作り{/netabare}を通して描かれる光、まなか、ちさき、要、紡とその他学校のみんなや美海とさゆの暖かい日常。その中で生まれる、届かぬ恋…最初から恋の話がいっぱいです♡

第一部の恋構成:
{netabare}光はまなかが好きで、まなかは紡が好き。紡はちさきが好きで、ちさきは光が好き。要はちさきが好きで、さゆは要が好き。そして美海は光が好き…{/netabare}複雑ですね。

第一部はみんなの日常とかキャラがみんな{netabare}小さかった(幼かった){/netabare}から、気持ちのぶつかり合いとかもなんか結構{netabare}子供っぽくって{/netabare}、微笑ましかったです。(同い年ぐらいの私が何を言ってるんだ笑)。あとすっごくキャラが可愛くって…まなかの{netabare}ジャージ姿{/netabare}とかもう超かわいかったです!(第1話目)私はまなか派です♡まなか、可愛いし、女の子としても憧れちゃいます。何にも一生懸命で、まっすぐで、すなおで、悲しくなったり、分かんなくなったりすると泣いちゃう時もあるけど、でもやっぱりみんなの元気の源みたいな存在。すごいと思います><

あ、言い忘れてた汗。このアニメの画がとにかく綺麗。丁寧というか、繊細というか…色使いも綺麗だし、いつ観ても引きこまれます。泣いてるところとかはちょっとジブリに似ていたかもしれません。でも画とは関係なく、キャラ達はみんなキラキラ輝いてました。みんな目が生き生きしていて、うん、まるで{netabare}海{/netabare}のようでした。嬉しくっても、悲しくっても、大切な人がいると、恋してると、その人はキラキラ輝くんだなぁって思いました。私もこういう青春、送ってみたかったです…

私の友達とかは「最後らへんですごく泣ける」とか言ってましたけど、私は最初の方から泣けました。(私、涙もろいのかな?){netabare}あかりが至さんと結婚できなくて夜ベッドの中で一人泣いていた時とか。美海ちゃんが海に飛び込んで光に助けられる時とか。あの時美海ちゃんが言った言葉、「どうして!どうして私のお母さんは海の人なのに、私は泳げないの?」、「もう、そんな悲しいお腹になるのはイヤだ!」{/netabare}…美海ちゃんの悲しい気持ちが、すごく伝わってきました。そして{netabare}美海ちゃんのガム文字が「どっかい(け)」から「どっかいかないで」になった時、アカちゃん(あかり)が「どこも行かないよ!どこも行かないから…ずっと一緒だから……」って泣いて美海ちゃんに言ってた{/netabare}ところがもう、もう、すっごく泣けて、嬉しくて…涙が止まりませんでした。

「見えますか、海神様!この広い海で、私たちは取るに足らないちっぽけな存在かもしれません。でも海の人たちも、陸の人たちも、みんな一生懸命生きてます。みんな、ずっと一緒にいたいんです。大事な人と、ずっと一緒に…だから海神様、もしあなたが本当にいるのなら、お願いです、海神様、どうか…聞いてくれ、俺たちの願いを!」

美海ちゃんの台詞で始まった第一部の後半、っていうかクライマックス。{netabare}お船引真っ只中でお女史様の代わりのあかりが海神様のせいで海に引きずり込まれてしまいます。それをまなかと光が助けに行きます。ちさきや要も助けに行こうとしますが、紡が乗っている船が沈んでしまったから、二人は紡を助け出しますが、助け出した紡を抱きしめているちさきを見て、要は一足先に船に乗り遅れてそのまま波に飲み込まれてしまいます。それを見たちさきが、「いや〜〜〜!!!」気持ち、分かります。叫びたくもなりますよね…一方、あかりを助けに行ったまなかと光。光よりも先にあかりを見つけたまなかは海神様にお願いします。「やめてください!あかりさんいは、待ってる人たちがいるんです!お願い…連れて行かないで!!みんな…誰かの大切な人なんです!誰かを好きになる気持ちを、無理やり引き離さないで!!どうしても連れて行くなら、代わりに…私を!!!」{/netabare}このまなかの台詞、大好きです。そして思っちゃいました。まなかだって大切な人いるじゃん、って…この台詞、後々すごく重要になってくんです。なぜなら、まなかは{netabare}この「大切な人」とか「好きになる気持ち」をなくしてしまう{/netabare}から…

〜第二部の感想〜(14話〜26話)
第二部はあのお船引の後、{netabare}陸に残った人たちと海っ子たちが一人ずつ目覚めていく{/netabare}お話。私がこのアニメに引き込まれたのはここからかな。

以外と最初は普通に始まりました…って全然普通じゃないんですけどね。てっきりあのお船引の直後の話から始まるのかなぁって思ってましたけど、{netabare}⒌年後{/netabare}の話からでした。あと、全然些細なことなんですけど、狭山ビミョーにカッコイイなあって思いました。てかあの車のクラクションの音、すご過ぎ笑。

話戻します汗。14話の途中からまたすごく泣けました。{netabare}光がどうなったか分からないあかりに子供ができちゃって…それと美海のあかりの呼び方が「アカちゃん」からいつの間にか「お母さん」になってました。{/netabare}そこでもう「じーん」ってきました涙。それから{netabare}ちさきの寂しい、悲しい気持ち。海にも帰れない、友達が無事かどうかもわからない。自分だけが陸に残ったっていう事実に泣いてるちさき{/netabare}を見て、すごく胸が苦しくなりました。{netabare}そんな気持ちに負けずに頑張るちさきにどんどん惹かれていく紡。そんな気持ちの中、どんどん大きくなっていくちさきと紡。紡のおじいちゃんが倒れて、ちさきが言った言葉。「私から、もう誰も奪って行かないで…」。{/netabare}ここでまた涙がホロっと。{netabare}光もまなかも要も、今はいないんだなって自覚{/netabare}して、もう分かってたことなのに、なんかちょっと余計に寂しかったというか、{netabare}あの頃に戻って欲しいな{/netabare}っていうか…涙。

14話の最後で{netabare}光が目覚めました。{/netabare}でもちさきのことを考えると、もしかしたら{netabare}光は目覚めなかった{/netabare}方が良かったのかも、って思っちゃいました。だって、ちさきは{netabare}紡とうまくやっていたし、光が好きだった気持ちも、徐々に紡ぐの方に傾いていってたし…それで光が目を覚ましてちさきの前に現れたら、ちさき、きっと罪悪感でいっぱいになってしまうと思ったんです。みんな海に引きずり込まれたのに自分だけ陸に残って、それで好きな人も変わって、自分も変わって…実際、みんなが変わったことに光も混乱してたし…でもやっぱり結局は光が目覚めて良かったと思います。なんか光が入るとみんなが元気になるし、光が目覚めたことで、他の海っ子たちも目覚めるんじゃないかっていう期待も持てたし。そしてしばらくして要が目覚めて…って要が目覚めた時ってすごく「えっ」ってなりました。だって素っ裸であの喫茶店のおじいさんに「すみません、今日っていつですか?」って…逆にすごいかも。まあそこは結構「くすっ」って笑っちゃいました。{/netabare}

{netabare}要は決して感情を表に出さない人なんだなって思いました。いつも軽くって、明るくしてるけど、要が{netabare}ちさきを見つめている顔は悲しそうで、諦めきれない思いでいっぱいそうで…光はちさきのこと変わってないって言ってたけど、私はちさき、変わったと思います。もっと大人になったし、綺麗になったし、好きな人変わったし、自分の気持ちをはっきり言えるようになったし…{/netabare}それは決して悪いことではないと思います。だから、まあ、小さい頃からちさきのことが{netabare}好きだった要{/netabare}は悲しいですよね…

最後に{netabare}目覚めたのがまなか。まなかの胞衣が剥がれてるとこ見て、「もうまなか、海っ子じゃなくなるの?海に帰れないの?」{/netabare}ってなって、悲しさでテレビ一時停止して泣いたぐらい。でも{netabare}まなかが戻ってきた{/netabare}ことでみんなに活気が戻ってきたというか、ちょっと昔に近ずいたなって思って嬉しかったけど、{netabare}まなかがずっと起き上がらなくって…{/netabare}それでみんなもう必死になって…その間の{netabare}美海{/netabare}の気持ちがすごく揺れ動いてて、{netabare}(まなかが目覚めたら光は美海のことどうでもよくなるかもしれないから、美海ちゃんは心の奥底では本当はまなかに目覚めて欲しくないのかもって思ってる自分にとても悲しくなったんです){/netabare}その気持ちがとても切なくて、まどろっこしくて、それでだんだん全然分かんなくなって…どんどん成長して強くなっていく{netabare}美海{/netabare}に涙しました。

{netabare}まなかは20話(?)ぐらいでようやく目を覚まします。でもそのまなかはもう「人を好きになる」っていう気持ちを海神様に奪われてて、まなかはもう人を愛すことができな句なってしまいます。せっかくまなかが戻ってきてまた昔に戻れるのかなぁってちょっと安心したのに、なんか微妙な感じに。まなかがいるのに、まなかがいないみたいな感覚に胸が締め付けられました。{/netabare}

最終の恋構成:
{netabare}光&まなか、ちさき&紡、要&さゆ{/netabare}

すごく複雑だったのが、なんかいい感じに終わったみたいで、ちょっとホッとしました。でもあんなに頑張った{netabare}美海{/netabare}が報われなかったのにはちょっと悔しかったです。あと要がまさかさゆと一緒になるとは思わなかったです。個人的には{netabare}要とちさきが{/netabare}一緒になってほしかったなぁっていう気もします。

★動物★
ウミウシ:海の中に住む生き物。なまこをもっと綺麗にして青くして、可愛くしたような感じです。(説明雑…汗)お腹が緑色だと食用で、(かわいそう!)赤色だとお話しようです。人に言えない気持ちを赤ウミウシに言うと、それが正しいのか正しくないのかを吐く石で教えてくれるらしいです。石が黒だったら間違いで、キラキラ光る白だったらその気持ちはどんどんいい方向に向かって行くということ。{netabare}まなかはウミウシを使って、自分が光を好きだという気持ちを伝え、白い石が出てきました。{/netabare}ウミウシってすっごく可愛いけど、あれ多分いたら私、触る勇気ないと思います。ぬめぬめしてそう…

ぎょめんそう(cv.田村睦心):鱗様に呪われると腕とか足とかに生えてくる(?)魚。ちょっと不細工です。{netabare}第1部ではまなかの膝に生え、第2部では紡の肘に生えました。まなかと紡のぎょめんそう遊びが可愛かった、というか微笑ましかったです。紡:「綺麗だって思ったから。この魚、見たことない鱗してる。」{/netabare}だそうです

★主題歌★
OP:
「lull〜そして僕らは〜」歌 - Ray
「ebb and flow」歌 - Ray

ED:
「アクアテラリウム」作詞・歌 - やなぎなぎ
「三つ葉の結びめ」作詞・歌 - やなぎなぎ
「lull〜Earth color of a calm〜」(最終話) 歌 - Ray

挿入歌「mnemonic」(最終話)作詞・作曲・編曲・歌 - やなぎなぎ

イメージソング「凪-nagi-」歌 - Ray

すごくいい曲ばかりです。OPとかED1とかは海の青って感じがする曲です。OP2ではあの複雑な恋構成が描かれていました。ED1の歌詞はちょっとだけ冬眠のことが書いてあるみたいでした。

アニコレ入って以来の最長レビューになってしまいました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうです!気持ちが伝わってたらいいなと思っています。

投稿 : 2015/07/10
閲覧 : 520

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