Eila✝ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
主要登場人物Ⅱ
ヴァッシュ・ザ・スタンピード
声 - 小野坂昌也
「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」と恐れられる元・600億$$の賞金首にして、人類初の局地災害指定を受けた伝説のガンマン。真紅のコートに箒のように逆立てた金髪という派手な出で立ちの男。その生い立ちに隠された秘密によって、数千万人規模の大都市ジュライを消滅させた「ロスト・ジュライ」、五つ目の月[2]に大穴を穿った「フィフス・ムーン」両事件を引き起こしている。
大口径のリボルバー拳銃と義肢である左腕に仕込んだ隠し銃を持ち、その腕前は神業級。しかし決して人の命を奪うことをせず相手が悪人であっても命を救おうと奔走し、お人好しな性格と強い信念からなる頑固さが災いして、結果として騒ぎを大きくしてしまう天性のトラブルメーカー。
正体はプラントの突然変異種にあたる「自立種」で、プラントとの交信・制御を可能としている。百五十年以上もの年月を変わらぬ姿で生き続け、双子の兄ナイブズの手から、そして人間同士の諍いから、「大墜落(ビッグフォール)」を生き延びた人類とその子孫を守るためにさすらっている。不老ではあるが決して不死ではなく、無茶な生き方の代償として左腕を失っていることをはじめ、決して浅くない傷が体の至る所に刻まれており、ロスト・ジュライを引き起こした自分が不殺の信念を抱くことを孕む矛盾と無謀を自覚しながらも、自らに課した使命を全うすべく戦い続けている。
その「ラブ&ピース」を謳う酔狂な性格とは裏腹に、ずば抜けた射撃技術と人外の身体能力を持ち合わせ、ガンマンとしての腕前は他者の追随を許さない。作中終盤、レガートの最後の戦いまで自らに不殺の枷をかけていた(その枷は外した動きはレガートさえも反応を許せない程)
通り名「スタンピード (stampede)」には「すたこら逃げる」と「(カウボーイから見た)飼い牛の暴走」の2つの意味がある。
アニメ版での相違点
設定の大きな違いとしては顔写真無しで手配されていることと「フィフス・ムーン」まで賞金首であること。更に年齢が百三十歳前後と原作に比べて二十年前後若いこと、「A・ARM」は本人ではなく銃に仕込まれたマイクロプラントと融合することで発動するようになっていることが挙げられる。性格面では女好きな面が強調されているほか、原作よりもナイーブな男として描かれている。
メリル・ストライフ
声 - 鶴ひろみ
ベルナルデリ保険協会の災害調査員として、ヴァッシュが引き起こす「災害」を査定するために派遣された外交員。職務のためにヴァッシュに同行するうちに、彼を取り巻く運命に巻き込まれていくこととなる。
黒髪を短く揃えた小柄な女性で、丁寧で上品な口調が特徴的。強かで正義感が強い。破天荒なヴァッシュに対してどこまでも常識的な一般人として、彼の引き起こすトラブルに常々頭を悩ませている。荒事の際には「デリンジャー・メリル」を自称する通り、マントの下に大量に仕込んだデリンジャーを巧みに操って対処する。彼女にとってのデリンジャーは「男女の力の差をなくす」ためのものだが発砲には非積極的であり、初めて他者を撃った時には精神的ショックから嘔吐している。
ヴァッシュの真実に触れていくうちに一時期は恐れを抱いていたが、最後まで彼のことを信頼し続けた理解者でもある。気丈な性格だが物語が佳境にさしかかるにつれ涙を浮かべるシーンが増え、ヴァッシュには「泣き虫になっちゃった」と評された。
「マキシマム」開始時23歳。エピソードによっては髪を肩まで伸ばしている。
アニメ版での相違点
基本的にはほぼ原作と相違ない。終盤において、ヴァッシュが自らを庇い、人間の在り方を解くメリルにレムの姿を重ねるシーンが存在する。
ミリィ・トンプソン
声 - 雪乃五月
メリルを「先輩」と呼び慕うベルナルデリ保険協会の外交員。彼女の傍に付き従って業務をサポートする。
金髪のロングヘアと非常に大柄な体格が特徴的。顔立ちや内面はおっとりとしていて、子供好きで他人思いの心優しい女性。純粋だが少々天然で時に周囲を呆れさせてしまう。大家族の末っ子で、月一で甥っ子姪っ子に大量の手紙を送っていることから「月刊ミリィちゃん」と評されている。非殺傷性の十字型金属棍棒を射出する大口径スタンガンと、それを軽々と持ち上げる怪力が持ち味の「スタンガン・ミリィ」を自称する。
「マキシマム」以降は髪型をストレートから外ハネにイメージチェンジしている。
アニメ版での相違点
メリルとは対照的に容姿・設定ともに大きな違いが見られる。髪の色が栗色になり、コートの配色も原作よりもカラフルなものとなっている。また一番大きな相違としてウルフウッドと恋仲になる設定(原作にも好意を抱いていたことを示唆する描写はある)が存在する。
ニコラス・D・ウルフウッド(ニコラス・ザ・パニッシャー)
声 - 速水奨
ヴァッシュ達が砂漠で出会う巡回牧師。関西弁のような言葉を喋り、その背に巨大な十字架を背負っている。聖職者を名乗るものの銃の扱いに長けており、「フィフス・ムーン」後には行方不明のヴァッシュをいち早く見つけ出しナイブズの元への案内をかって出るなど謎多き男。
飄々と陽気な男で通ってはいるが、その実は命のやり取りに対して非常にシビアな価値観を秘めており「全ての命を尊ぶ」ヴァッシュに対して疑問を投げかける。敵の命を奪うことに躊躇がなく、たとえ相手が戦意を失っていても容赦なく引き鉄を引く。卓越した戦闘センスと、「ミカエルの眼」による改造手術によって得た人外の身体能力によって十字架型重兵器「パニッシャー」を手足のように扱いリヴィオ・ラズロとも亘り合えるGUNG-HO-GUNSでもトップクラスの存在。また切り札として代謝を促進させる薬品を直接摂取する事により、体に過剰な負担をかけながらも一時的に身体能力を向上させることができる。
もともとは孤児院で育った孤児。「ミカエルの眼」に見出されて暗殺者としての改造・訓練を受けた後、自分の二の舞を出さないために射殺した(と思い込んでいた)師・チャペルの名を騙ってナイブズに接触し、殺害しようとしたが、その威圧感に生き残りたいと考えてしまい、GUNG-HO-GUNSに名を連ねることとなる。ヴァッシュに接触したのはナイブズの指示によるものだが、後に翻意しヴァッシュの隣で戦うことを選ぶ。「家族」である孤児院の仲間たち、そしてリヴィオを救うために、ヴァッシュと共に孤児院でミカエルの眼の三人との激闘を演じ、その果てにオーバードーズによって死亡。ヴァッシュの隣で、「家族」に暖かく迎えられ涙しながらその生涯を終えた。
代謝機能が向上しているために、外見に反して実年齢は非常に若い。
アニメ版での相違点
「ミカエルの眼」が存在しないため、身体強化施術されていない素の人間の能力。GUNG-HO-GUNSのチャペル・ザ・エバーグリーンの弟子にして補欠要員であり、彼直々に育て上げられた殺し屋という設定である。師・チャペルを接戦の末に下すものの、レガートの奸計によって致命傷を負い、仲間たちと共に平和な楽園に生きること夢見ながら息を引き取った。ミリィと恋仲になる。