Eila✝ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ストーリー内容
犯罪組織・インフェルノの暗殺者・ツヴァイは、ファントムの称号を持つインフェルノ最高の暗殺者・アインと共に、与えられたミッションをこなす日々を送っていた。実はツヴァイは平凡な日本人旅行者だったが、インフェルノの幹部・サイス=マスターに暗殺者としての才能を見出されて記憶を消去され、インフェルノに取り込まれていたのである。
ツヴァイを暗殺者として養成する際、サイスは思考能力が失われるほどの激しい訓練をツヴァイに課し、彼を完全な組織の奴隷として育て上げようと目論んでいた。しかし、サイスの知らないところで、ツヴァイは運命の力に負けない意志を取り戻す。サイスの目を盗み、彼の上司であるクロウディア・マッキェネンがツヴァイの耳元で「君は組織の奴隷と思ってはいけない」とささやき、自由な生き方が残されている可能性を示唆していたのだ。自分が本当は何者なのかも思い出せないながら、ツヴァイは心の奥底で組織の奴隷ではない生き方を模索し始めた。
やがて、ツヴァイはクロウディアからパスポートを返されて記憶を取り戻し、クロウディアの陣営に入るよう要請される。その頃、クロウディアの謀略によってサイスが失脚し、アインもまた組織に追われる身となっていた。そのことを知ると、ツヴァイはアインを連れてインフェルノから逃亡する。短い逃亡生活で、ツヴァイとアインは初めて心から理解し合うようになるが、クロウディアとサイスによって2人は引き裂かれてしまう。
アインが行方不明になった後、ツヴァイは暗殺者として頭角を現し、アインに代わってファントムの称号を受け継ぐ。しかし、アインを失ったツヴァイの心が満たされることはなかった。そんなある日、ツヴァイはインフェルノの取引相手・梧桐組の組員が何者かに襲撃された事件の目撃者を名乗るキャル・ディヴェンスという少女と出会う。インフェルノの幹部は、事件の情報を得るためにキャルを拷問にかけようとするが、ツヴァイは「キャルを新たな暗殺者に仕立てたいので、彼女を壊したくない」という理由でキャルへの拷問を回避し、彼女を自分の手元に置き続けることを幹部たちに認めさせる。「人生を狂わされた自分が他人の人生を狂わせていいのか」という苦悩をかかえたまま。こうして、ツヴァイはキャルとの奇妙な共同生活を始め、彼女との生活に癒しを見出していくが、やがて彼の前にアインが現れ…。