Eila✝ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ラグーン商会
ロック
声 - 浪川大輔
本作の主人公。本名は岡島緑郎(おかじま ろくろう)。昭和49年8月(アニメ版では昭和45年8月21日)生まれ。東京都出身で、父や兄は中央省庁の官僚。1年浪人して国立大学を卒業後、一流企業である旭日重工の資材部東南アジア課で商社マンをしていた。ラグーン商会の件で会社に見捨てられたことをきっかけに本名を捨て、「ロック」(命名はダッチ)を名乗ると、そのまま商会のメンバーとなる。
銃器は一切使えず、また使わないが、いざという時の肝は据わっており、作戦においては頭脳労働が中心の参謀役。その際、商社マン時代の知識が役立つことも多い。記憶力や機転に優れ、取引経験のあるベネズエラの名家・ラブレス家の家族構成からその飼い犬の名前まで記憶している。また、紅茶の知識にも明るく、暴力教会のヨランダを驚かせた際には彼女達がホテル・モスクワなどのマフィアに無断でコカインの取引に手を染めていることを暴き、それを交渉材料にまでしている。常時ネクタイを欠かさないホワイトカラースタイルを貫き、ロアナプラでも「ネクタイを締めた海賊」と認知されている。
英語には堪能で、日本編(『Fujiyama Gangsta Paradise』)においてはバラライカ達とヤクザ達との通訳を務めるほど。また、多少のフランス語もたしなむ。
当初はくだらない日常への嫌気と、斬った張ったの世界に対する憧れで商会に入ったが、ロアナプラの不条理に馴染めない自分と現実の葛藤を経て、徐々に自分が商会に参加した答えを見出していく。絶望的な境遇から屈折した成長を遂げたレヴィに対しても「人は生きていれば誰だって辛い目には遭う」と、自分と彼女の間にあった心の壁を一蹴している。
非情な世界に生きながらも常に正論を主張し、レヴィなどと対立することも多いが、その青臭さゆえ、逆に一目置かれることも多い。その一方で自身や他者を危険に晒す賭けのような行為に嬉々とした様子で挑むなど、どこか自分を試そうとする一面も持ち合わせている。そのことをベニーから指摘され、バラライカからは「いい悪党になれる」と気に入られている一方、ファビオラからは「この町で一番のくそ野郎」と言われている。
商社マン時代はマイルドセブンを吸っていたが、商会に入ってからはアメリカンスピリットを吸っている。ただし、日本編の後はマイルドセブンを再び吸っていた。
モデルは、東南アジアを舞台とする景山民夫の冒険小説『遥かなる虎跡』の主人公、西緑郎(にし ろくろう)。ならびに、手塚漫画の登場人物、ロック・ホームこと間久部緑郎(まくべ ろくろう)。
レヴィ
声 - 豊口めぐみ
本作のヒロイン兼もう1人の主人公。本名はレベッカ・リー。「ソード・カトラス」(ベレッタM92FS Inoxのカスタム品。バレルを6インチに延長し、象牙製のグリップに髑髏と2本のカトラスを埋め込み、スライドの左には「9mm SOWRD CUTLASS」、右にはタイ語の刻印が施されている。ただし、実際には海外製のコピー品)を二挺同時に使うことから付けられた「二挺拳銃(トゥーハンド)」の異名を持つ、凄腕の銃使い。
米系華人(中国系アメリカ人、アメリカンチャイニーズ=移民した華僑の子孫)の娘で、過去のことに触れられたり思い出したりすると死んだような虚ろな眼になるが、銃撃戦のような命のやり取りの際には水を得た魚の如く非常に生き生きとなる。身体能力は抜群に高く、銃撃しながら船から船へと跳躍することもできるほど。また、ダイビングも得意で、ダッチに「泳ぎに天性の感がある」とまで絶賛されている。
かなり短気な性格かつトラブルメーカーであり、ロックの正論に反発しては2人で口論になることも多いが、その一方では彼のことを心配し、庇うこともしばしば。金にもうるさく、そのためなら単独行動に出ることも少なくない。性格も男勝りで、口調も男言葉(一人称は「あたし」、まれに「あたい」、一人称複数では「あたしら」、「あたいら」)。首筋から右肘にかけて、トライバル系の刺青(タトゥー)を入れている。幼少期の頃は目つきが悪かった。過去にはNYPD27分署の管轄内で相当の犯罪歴があり、刑務所に入ったこともあった模様。また、警官の家に押し込み強盗を働いて散々追い掛け回されたこともあった模様。
アニメ版では、羽毛枕を消音用に使って誰かを射殺したと思しき少女時代のレヴィが描かれている。それゆえ、NYPD関連の話を出されると必ず不機嫌になる。
タバコはラッキーストライクを吸っている。
単行本1・2巻表紙。原作では黒髪で、白人の血が入っているとのイメージで描かれる描写もあるが、アニメ版では赤味かがった茶髪に描かれている。なお、読み切り版では目がかなり細く中国系を意識したような顔付きだったが、第1話からは後の顔付きにデザインし直されている。
ダッチ
声 - 磯部勉
ラグーン商会のボスであり、「ブラック・ラグーン号」の船長。
ベニーいわく「タフで知的で変人」な筋骨隆々の大男で、常に冷静を保ちサングラスを外さない、インテリの黒人。ロアナプラでは相当の人望があるらしく、バラライカや張、ヨランダといった各勢力の重鎮にも一目置かれており、彼らと常にタメ口で喋る。ベトナム戦争に従軍していた経歴を持ち、河川哨戒部隊TF116に所属していたと公言しているが、その発言には不自然な点が多い。そのため、ロベルタ編(『El Baile de la muerte』)でキャクストンはダッチの経歴が虚偽であることをベニーに伝えている(実際には、元フランス外人部隊に属していた)。
周囲の人間に渾名を付けることを好む。愛用の拳銃はS&W M29の6 1/2インチモデル。
タバコはアメリカンスピリットを吸っている。
ベニー
声 - 平田広明
ラグーン商会の情報系統とダッチの参謀役を担当する、ユダヤ系移民でアメリカ人の白人。ウィザード級のハッカーであり、PCなど電子機器の扱いに長けている。本人いわくケビン・ミトニック級の腕前。自分の機器に並々ならぬ愛着を持っており、他人に機器を触らせることを徹底的に拒む。自動車の運転にも長けており、移動の際にはそのほとんどを担当している。愛車は1968年型のプリムス・ロードランナー。
大学在学中、「遊び」が過ぎてFBIとマフィアの両方から追われていたところをレヴィに助けられ、そのままラグーン商会で働くこととなった。小学校時代はいじめられっ子だったらしく、歯に矯正器具を付けていた。
アニメ版では偽札編(『Greenback Jane』)で登場したジェーンとかなり良い雰囲気になったようで、日本編の最中に彼女から送られてきた画像付きメールが確認できる。新章では、ジェーンの積極性にたじろぐ場面も見せる。
アニメ版で喫煙する描写はあるが柄は判らない