うち. さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
さよなら巡ヶ丘高校
放送前から少し話題になっていた漫画のアニメです。
一話感想
随所に違和感を見せて最後にインパクトのあるネタばらしをしていく構成は漫画の一話と一緒です。
気になるのはみーくんが既に学園生活部に居る、太郎丸が居る。といったところでしょうか。おそらくオリジナル展開、オリジナルエピソードを挟む構成になると思われます。
{netabare} ラストの綺麗な教室から一変して荒れた教室になるシーンはネタを知っててもびっくりしたので好感触です {/netabare}
演出が良いのか引き込まれていく一話だったと思います。
三話感想「あのとき」※がっつりネタバレなのでご注意ください
{netabare} 今回はゾンビが現れた直後のめぐ姉とユキと他のメンバーとの出会いでした。
今回興味深いと思ったのはこの世界のゾンビへの対応とユキの学校での立場です。
がっこうぐらし本編は既にゾンビが蔓延している状況での展開が大半だったのでまだ無事だった学校描写は貴重でした。
交通関係が悉く麻痺しており巡ヶ丘という町が機能停止するのは避けられなかったのでしょう。
ユキはクラスでは大分浮いた存在だったのが判明したのはアニメオリジナルです、もしかしたら漫画でも裏設定としてあるのかも知れませんがそこは私も分かりません。高校三年であの猫風の帽子と可愛らしい羽の付いたリュックを背負っているのは、浮くしかないですよね、あれらを許可した学校も寛容と言えます。
一話でユキがクラスメイトと仲良く話していたのはユキの願望の現れだったのでしょう。一話で「最近学校が好きだ」とユキが言っていましたがユキは空想の中でようやく学校を好きになれたのだと推察します。
ユキが度々卒業について言及していますがそこら辺は四話が回答編になるかも知れません。
がっこうぐらしの多くのテーマの一つは「卒業」だと考えるのでユキに苛立ちを覚える人もどうか彼女の言葉に耳を傾けてみてください。 {/netabare}
四話感想
{netabare} ショッピングモール怖いですね。ゾンビインパクトが起こったらショッピングモールだけは止めておきましょう。
太郎丸の出会いとみーくんの出会いはオリジナルです、漫画では他の生き残りと少しの間共同生活をしていたのですが…この続きは漫画で確認してください。
We took each other's hand(私たちはお互いの手を取った)というのは切ないというかなんというか… {/netabare}
五話感想
{netabare} 映画館に行くシーンはオリジナルです。あの映画館の出入り口をバリケードで塞いでいたのか、それとも感染者を閉じ込めていたのかは疑問が残ります。
この作品のゾンビは階段が苦手なのでおそらく守る為のバリケードだったのでしょう、でその中に噛まれた(感染)人が…といった具合でしょうか。
由紀にイラついてきました、漫画読んだのに(笑)ゾンビは音に敏感ですから由紀の行動は一つ一つが命取りになる可能性があります。
みーくんが絶体絶命のピンチになったのもピアノの「音」によってゾンビが寄ってきたのが原因です。
そういえば四話も五話もアニメでは過去に当たる話ですが漫画では現在進行形の話です。 {/netabare}
最終話まで観た感想
{netabare} 諸々の最悪の状況を校内放送で逆転させたユキ。くるみはともかく太郎丸が復活するのは予想外でした、そのあとは嫌いだったみーくんの膝の上で安らかに永眠しました…。
動物が死んでしまうのは本当に辛いです、あの展開は反則ではあるのですが希望を持たせてからの絶望は王道展開と言えばそうですね。漫画版では哺乳類も感染するという説明の為に用意されたキャラでしたので太郎丸はアニメで大活躍でした(良い意味でも悪い意味でも)
最後は卒業という名の脱出でENDでしたが謎が残ったまま最終回でした、これは未完でまだ設定が掘り下げれていないという理由もありますが「ゾンビ」モノはこんなものです謎は放置で後始末は政府の仕事(機能してるのかな?)ですので各キャラは脱出したという結果でオッケーなのです。
・良改変点
太郎丸の掘り下げ:アニメ化でマスコットに昇格した小型犬。モールで婆さんの飼い犬として登場しりーくんが保護し学園生活部の一員となり、ユキを無意識に助け、りーくんも許す良キャラになりました。
日常からバイオハザード発生の過程の追加:原作漫画でも謎だった如何にして日常が壊れていったのかの過程を描写されました。視点はめぐ姉限定でしたがここは賞賛しないといけない点。
ゆき、りーさん、くるみの関係とゆきの学校生活の掘り下げ:別にあの三人は最初から仲の良い友人達ではなかったという事実が判明したのは面白かったです「偶然生き残った生徒同士」という関係でした。
ゆきの学園生活は浮いている存在ながらも受け入れる生徒も居たという良い学校でもあったという暖かい世界だったのも意外でした。(そこは絵柄の通りなのね…)
・喜ばしくない点
セリフカット、シーンカット:仕方ないのですが漫画で良かったと思えるアレやコレのカットがありました。みーくんの辛辣なゆきに対する言動やりーさん、みーくんの口論等です。
くるみの手錠を外したらアカン!:原作でもアニメでもちょっとどうかなと思っていたシーンです、原作ではユキが外していましたがアニメでは誰かが外していたのか何もシーンを挟まずいきなり手錠が無いのですから驚愕。ワクチンが効くかどうかも不明な状況だったのにあれは不用心過ぎましたね。(くるみがゾンビになったらそれはそれで悲しい)
表情の変化が物足りない:これは漫画を読んだ人は尚更分かると思うのですが、もっと絶望した顔が観たかった。とくにりーさんの顔はもっと歪めて欲しかった。
・まとめ
楽しかった!OPが詐欺みたいな内容で面白かった!EDがしっとりしていて本当に感動した!めぐ姉が結構優遇されていて驚いたし太郎丸は主役級になるとは思いもよりませんでした。
萌えとゾンビものが混ざった「がっこうぐらし」は如何だったでしょうか最終回後の物語は漫画の六巻にて読めます、もちろん一巻から読むことをオススメです。巻が進むごとに画力が上がりキャラの表情も面白いくらいに歪むので是非ご確認ください!
さてとごちうさ二期に備えるか…(え?)
{/netabare}