chariot さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
やや雑な構成が勿体ないかも。
ラノベ原作(タイトルでわかるね…)の全13話。
ファンタジー+ハーレム+チート物。
RPGゲーム的な剣と魔法のファンタジー世界。
駆け出しの冒険者・ベルの成長物・・・なのか??
とりあえずそれなりに楽しめました。
話の内容は難しい事はなく、冒険者ベルがダンジョンで魔物を倒しながらレベルを上げ、仲間を見つけ、強くなっていく話です。
ただ、難点としまして・・・
・ベルの能力
本人が修行したりして頑張って強くなろうとしている成果でもあるんですが、どうやら裏に彼を支援する影がありまして。
彼の出自やら能力(レアスキル)やらが未解明のまま終わっているのでなんとも言えませんが、開花させるのに必要な試練を与えられている・・・
まだまだ冒険者として上がいるのは確かですが一般人とは違う潜在能力が匂わされているので、いずれ最強になるのかと思われます。
・用語の説明が足りない
パルゥムとかシアンスロープとか言われてすんなり理解出来ますかね?
パルゥムは小人族、シアンスロープは犬人だそうです。
いろんな種族が暮らしている世界なのは理解出来ても種族説明もなく受け入れられるのはエルフやドワーフぐらいのポピュラーな物に限られませんか?
{netabare}またベルがミノタウロスを倒した際にステータスが「オールS」と発覚しますが、これの説明もされず。
これはどうやらレベル1でのオールSであり、レベル2には敵わないらしいです。
あの場にいた上位冒険者が驚いていたのは短期間にそのステまで上がっている事に対してなんですね。
アホな僕は「ベル君すげー!」と思ってしまいましたがチートスキルがある以上、視聴者が驚くところじゃないんですよね・・・実際。{/netabare}
・カットが多い
上手く繋いでいるように見えて、細かい所はツッコミポイントいっぱい。
原作ではしっかり説明や描写がある(らしい)のに尺のせいか大筋だけを見せられる為に非常に理解するのが困難になる。
最終戦を1話で終わらせたのもドタバタしていて勿体なかったです。
{netabare}気になって調べた事があります。
ラストの長剣はどこから持って来たのか?
これはヘスティアの所に行ったリリが道化師のマークのついた得物に目をつけましたよね?
このマークはロキファミリアの紋章だそうで、もっと深い階層のドロップアイテム(=超強力)らしいです。
目の利くリリがそれを見つけて持って行った…
そこまでアニメのみの視聴者が理解しなければならないのは不親切な気がします。{/netabare}
良い所も挙げましょう。
・ベルが主人公らしい素直に人を信じる純粋な人物である。
バカ正直で「いかにも」な主人公で、その人柄に触れてだんだん仲間が増えて行く。
驕ったりせず、仲間思いで強いけれど小動物的な可愛さもあるのでハーレム形成。
好みにもよりますが人畜無害な主人公としてはアリだと思います。
・色々なタイプの女の子
まあ、ハーレム要素があるのでどこかに好みの子がいるんじゃないですかね?(笑)
僕はリューさんでした。
・ゲスがゲスらしい。
悪いヤツは最初から悪そうで案の定悪い事をしてくれる安心感がありますね。
ベート・ローガぐらいじゃないですか?嫌なヤツっぽいけど悪さしなかったのは。
・ゲーム的な要素
ステータスとかスキルとかがあって一種のRPGのような世界がゲーマーには楽しめるかもしれません。
HPゲージが表示されないとかアイテムは実際に背負って行くとかゲームとは違う面もありますが、RPGに通じるところはあると思います。
まとめ。
バトルシーンはかなり頑張っていて面白かったですし、主人公のチートな強さが気にならないファンタジー好きには楽しめるかもしれません。
話の筋は難しくなく捻りも少ない王道物で、キャラさえ好みに合えば問題なく観られる作品だと思います。
ただし、世界観の説明不足は否めないので原作で補完するなり雰囲気で乗り切るなりしないと楽しめないかもしれません。